探偵の夜明け

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2005.09.10
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カテゴリ: 探偵の日常
怒っている車掌の様子からすると、料金がたりないと言ってるのか、この切符じゃこの電車に乗れないといっているのか、どちらかだろう。

たしかに、相棒が言ったのは、「入場券」と、言っていたから、よく考えて見れば電車に乗れる筈はない。
そんな事に、今頃気が付いた自分が情けなかったが、とにかく何とかしなければいけないと思い、身振り、手振りで話すが、それじゃ通じる筈もなく、車掌に出入口の所まで連れて行かれた。

次で降りろと言っているのだろう。
これ以上調査出来ないと思ったのですが、どうやら対象者達もここで降りるのか、出入口にやってきた。

探偵の神が降りてきた瞬間だった。

そして、駅に着き対象者達も下車した。私と相棒もそこの駅で、精算して追跡する。
駅のロータリーでタクシーに乗る2人、すかさず私と相棒も後ろのタクシーに乗り込み、運転手に告げる。

私「前のタクシーを追ってください!」



・・・またしても、日本語で言ってしまった。 ・・・しかし日本語しか分からない。
とにかく、行かれてしまったらここまでの苦労が台無しになってしまうので、必死に喋った。

私「フレンド、フレンド、GOGO!」 「パンヤオ、あれ追って、プリーズ!」
(たぶんこんな感じだったと思う)

自分でも何を言っているのか分からない状態だったが、運転手も殺気に近いこちらの熱意が通じたのか、後を追い出す。

ガイドブックを見てみるが、一体何処を走っているのか、まるっきり分からない、こんな所で見失ったら、日本に帰れないんじゃないかとか考えながらもどんどん進んでいく、相棒がガイドブックに書いてある、中国語の単語を並べて、運転手に話し掛けているが、通じているのか疑問だった。

どう考えても、「追ってくれ」何て、単語は載ってないと私は思っていたが、相棒が余りにも真剣に喋っていたので、止める事はできなかった。

そんなやり取りが続き、通じてるのか、通じてないのか分からないが、対象者達のタクシーを追っている。
しかし、運転手の動きが怪しいのです。

エアコンのスイッチを入れたり、切ったり、何やらボタンをカシャ、カシャといじっている。


それで、料金上げようとしてるのか?

そんな事が有りながら、観光スポットを回ったが、ボッタクリじゃなかった。
観光スポットで、対象者達が遊んでいる時も外で待っていてくれたり、ジュースを買ってくれたり、とてもいい人だった。
この時初めて、言葉が分からなくても通じる事もあるんだな、と思った。

その後2日間滞在し、証拠は押さえた。


どうですか、一度はこんな旅! スリルは味わえますよ。







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Last updated  2005.10.20 13:30:26
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