ちょっと一息♪

ちょっと一息♪

永遠の別れの後。



母が亡くなった日、どうすれば良いのか分からなかった。

葬儀の準備に追われ、親戚が集まる中、眠れない日が続く。

衰弱するはずのココロも自分が思っていたよりも平常で、

それでも悲しさだけはジワジワと迫ってくることを実感しながら、

母の死を伝えるためだけに、大切な人にベルでメッセージを送った。

その後、通夜と葬儀の日を友人に知らせる為に何件か電話をした。

通夜に来てくれた友人。葬儀に来てくれた親友。

ミンナが来てくれて、顔を見ただけでホッとして涙が溢れた。

大切な人だけは通夜にも葬儀にも来れなかった。

葬儀が終わるまで、自分に送られたメッセージを確認する間も無かったけど

葬儀が終わった日、慌しかった家も静かになり、ポケベルを確認したら、

大切な人からメッセージが何件か入っていた。

その日、バイトが終わってから、私の家の前まで来てくれた。

私のコトを心配してくれてたんだ。「大丈夫?」って。。。

私は無理やり笑顔を作って、「うん」と言って頷いた。

頭をナデナデされて、肩を引き寄せられた。

優しく抱擁されて、嬉しかったんだ。

うわべだけの言葉より、心底ホッとした瞬間だった。

でも、その時もあなたには彼女がいたんだよね。

甘えられないし、諦めなくちゃいけないから、すぐに離れたんだ。

ホントはもっとそのままでいたかったのに。。。


→【ファミコン。】




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