Heikの狂暴温泉芸者

Heikの狂暴温泉芸者

何処でもない場所




あたしは れっしゃに とびのりました

このよとの おりあいが あまりにわるかったので

あのよへと たびだったのです



えきいんに きっぷをきって もらいました

れっしゃは しゅっぱつしました



まどのおそとは まんじゅしゃげが

  ゆけどもゆけども つらなって とてもきれいでした



しゃしょうが やってくると むごんで

  あたしのえりくびを らんぼうに つかんで

れっしゃのそとへと つきとばしました



「 これが おまえの ばつだ 」 と いうのです



そこは さばくでした

さっきの まんじゅしゃげは すがたも かたちも

ありませんでした

ひろい さばくに あたしが ひとりでした

のみみずも たべものも ありませんでした

そして あたしは あるきはじめました



もくてきも ない ばしょを もとめつつ

いけども いけども おなじ こうけい



しまいに あたしは つかれてしまい

  しゃがみこんで なきだしました



「 おとうさん おかあさん ごめんなさい
  あたしが わるいこ でした 」



とおくに きこえる きてきのおとが

あたしの こどくを つきあげました



くるったかのように あたしは さけびました



「 あたしが わるいこ でした 」









二OO三年七月二十九日

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