12月のこれ一本


◎マイノリティ・リポート
主演トム・クルーズ
監督スティーブン・スピルバーグ



<ストーリー>
2054年の米首都ワシントンD・C・。
未来を透視する3人のプリコグ(予知能力者)たちの予知イメージで
犯罪を未然に防ぐ、犯罪予防局のアンダートン(トム・クルーズ)ら
の活躍で殺人事件が存在しない。
ある日、プリコグは36時間後に見知らぬ男を射殺するアンダートン
の姿を映し出す。しかし、プリコグの予知にも間違いがあることを知
ったアンダートンは、陰謀を暴くために逃亡する。

50年後の未来

50年後の未来を見た。???
しゃべる広告、眼球識別機、空中でも自在に走れる磁気ハイウェー、
キーボード無しで使えるパソコン・・・。
長生きしたらいいことありそうだ。
反面、未来社会では、罪を犯したから逮捕するのではな、もしあなたが
百発百中の予知能力者に36時間以内に殺人を犯すと宣告されたら??
2054年、予知能力者の情報で事件発生前に犯人を逮捕。犯罪予防局
の刑事らの活躍で殺人事件は未然に防がれていた。
しかし犯罪予防局のチーフ、トム・クルーズは、ある日プリコグから見
ず知らずの人間の殺害を予言される。「そんなアホな~。何かの間違い
やろ。」トムは逃げた。追う立場から追われる身へ。逃げながら考えた
ごく少数だが、予言の間違えはあるはずだ。
その”マイノリティ・リポート”の証明と真実を追求するため、ハイテ
ク管理社会の捜査の目をくぐり抜ける。

  ニクい演出も

「ブレードランナー」で知られるカルト的SF作家、フィリップ・K・
ディックの原作小説が発表されたのは、1956年のこと。
それをハリウッドが誇る2大ヒットメーカー、トム・クルーズとスティ
ーブン・スピルバーグ監督の”夢の顔合わせ”で見事に映像化。
2人が選んだテーマは、”フューチャー・ノワール”「誰が殺したのか」
の犯人捜しではなく、「なぜ殺したのか」の殺人の動機を探るミステリ
ーが、スピーディーに展開される。それだけでも超一級のエンターテイ
メントなのに、最先端の技術の粋を集めて作り出した、リアルな近未来
テクノロジーの映像は、さすがスピルバーグ。すごいの一言。
アガサ・ダシェル・アーサーと、3人のプリコグの名前が著名な推理作
家にちなんでいるのも「ニクい演出」。
未来を生き抜くには、自分の「意志」と「行動力」だと教えてくれる。
運命とあきらめず、自ら未来を切り開こうとするトムの力強い眼差しに
感動した。


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: