非電化工房 弟子入り日記

非電化工房 弟子入り日記

2010年03月09日
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カテゴリ: 師のコトノハ
おはようございます、TAKEです~。
今日は師匠の言葉をご紹介。
今回は「星空発電」。
なんだかトテモロマンチックな名前ですね。

この前ワークショップが行われた非電化冷蔵庫は
「放射冷却現象」を用いてものを冷やす技術が
使われていましたね。
師匠はこの放射冷却に注目していまして、このエネルギー
移動の力を利用したらどうかと考えています。


これは放射冷却によって起こる下向きの風を利用して
風力発電するもので、星空が見えるような晴れた夜は
放射冷却が起こりやすいので「星空発電」。
師匠と辻信一氏の共著『テクテクノロジー革命』にも
「地球を冷やす発電法」として紹介されています。

具体的には・・・
「高さ4メートルぐらいのガラスのピラミッドをつくって、
 そこに20メートルの煙突のような筒をつける。昼間は
 太陽熱で空気があたためられて、上向きの煙突効果とい
 うのが生まれ、煙突内に風速10メートルくらいの風が
 吹くことになる。それで風力発電のタービンを回して発電

 ~中略~
 昼は太陽熱、夜は放射冷却を使えば、稼働率がものすごく
 大きくなるでしょう。夜は放射冷却で下向きの煙突で風を
 起こし、昼は上向きの煙突で風を起こす。この風で発電をする。」



このとき、放射冷却で宇宙へ放射されていく遠赤外線は
約10ミクロンなので温室効果ガスの吸収波長とは異なっています。
ゆえにエネルギーは宇宙の果てまで飛んでいくわけです。
ということは、「発電しながら地球を冷やすことができる」
訳ですね。
なんだか希望がわいてくるお話ですね。

ちなみにこの発電を山一つでやっちゃおう、という提案を
師匠はアフリカ諸国に対して提案されています。
標高1000mの禿山の中腹の1平方キロメートルを黒く塗り、
その上にガラスをかぶせます。そしてその上下に500mの
溝を掘り、蓋をして簡易の煙突にします。この斜面煙突に
風力発電のタービンを設置すると昼は5万キロワット、夜は
3万キロワットの発電ができ、たとえばセネガルの首都の
使用電気量の半分がまかなえるそうです。
砂漠が広がる国だからこそできる発電ですね。

太陽光パネルを置くよりもずっと安上がりな発電。
うまく広がってくれるといいですね。
また、那須でもこのスモールタイプのものができたら
トテモ愉しいことになりそうです~

2010/3/9 TAKE





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最終更新日  2010年03月09日 08時01分53秒
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