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2005年7月~9月に観た映画
2005年7月~9月に観た映画
STAR WARS EP3 シスの復讐
姑獲鳥の夏
皇帝ペンギン
ロボッツ
×××HOLiC/ツバサ・クロニクル
奥さまは魔女
容疑者 室井慎次
チャーリーとチョコレート工場
妖怪大戦争
忍ーSINOBI
ルパン
シンデレラマン
メゾン・ド・ヒミコ
STAR WARS EP3 シスの復讐
旧三部作が帝国VS同盟軍の争いの中で、ジェダイの騎士として成長していく
ルークの物語なら、新三部作はアナキン・スカイウォーカーが暗黒面に落ち、
ダース・ベイダーとなるまでを描いたものだと思ってました…これまでは。
「シスの復讐」を観たあとではシリーズ全体の見方が変わってしまいました。
シリーズ全体を通し、これはダース・ベイダー、ううん、アナキンの
成長と苦悩、葛藤そして監督の言葉を借りれば贖罪の物語だったのだ、と。
スター・ウォーズ=ダース・ベイダーありき、なんです。やっぱり。
「シスの復讐」ではアナキンが何故、暗黒面に落ち、ダースベイダーと
なったのかが描かれるのですが…
迷いや混乱、憎しみ、怒り、矛盾や他者への執着(そこには愛情も含まれる)
およそ感情というものを持っている者なら誰もがそこに落ちる可能性を
持っているんだな…って思います。
勧善懲悪の世界などありえず、善だと信じたものが他者から見れば
悪だったりする、そんな矛盾に付け込まれれば誰もが弱点を晒してしまうのだと。
アナキンがそこに屈してしまうシーンは悲しい。
この後に続く物語を知っていてもなお、悲しい。
アナキンの過去、そして未来を知っているからこそ、
「あそこであーしていれば」とか「こーしていれば」とか延々考えちやうのだけど
物語は変えられないし、後戻りも出来ない。それが一番切ない。
感想を見て回ると旧三部作から観るか、それともエピソード1~6と順に観るかで
意見が分かれているのが面白いです。
ちなみに柊は前者(笑)
アナキンの物語を知ってから旧三部作を観てしまうと
ダース・ベイダーに感情移入してしまって、帝国vs同盟軍の単純図式や
ハン・ソロらの活躍ぶりを純粋に楽しめなくなっちゃう気が。
4~6、1~3、再び4~6と観れたらいいな。時間が許せば(笑)
まあそれは好みの問題です。
(先の展開を知らずに観たい、という人もおられるでしょう)
「シスの復讐」を観た後、エピソード6「ジェダイの復讐(帰還)」を観ると
仮面の下に隠されていたダース・ベイダーの胸中を想像して胸が痛くなります。
皇帝がルークを暗黒面に誘う言葉を聞きながら、彼は何を考えていただろう…。
この辺の伏線の張り方は見事!の一言に尽きます~。
もう、地団駄踏みたくなっちゃう!
ここでちょっと見方を変えて映像について。
戦闘シーンなんかはもう、圧巻!です。
こればかりは旧三部作も追いつけないでしょう(笑)
大画面で体感すると、もうテレビの小さな画面で満足できるはずもない。
SFX技術の発達を16年間待ち続けて、エピソード1の制作に着手した
監督の気の長さにも脱帽…です。
柊は10歳のときに初めて、スター・ウォーズシリーズに出会いました。
それから2X年…。シリーズ完結を目にすることが出来たなんて感無量。
(完結した、なんて未だに信じられないけど)
シリーズ中、最高傑作はエピソード5「帝国の逆襲」と思ってきたけど、
エピソード3「シスの復讐」は充分、それに匹敵すると思います。
エピソード1で、8歳のアナキンを演じたジェイク・ロイド君が
ダース・ベイダーという邪悪なキャラクターの幼年時代を演じることについて
質問されたときの返答が印象深かったので最後に記しておきます。
(エピソード6の結末に触れているので一応伏字に)
「ダース・ベイダーはいつだって一番好きなキャラクターなんだよ。
そんなに悪い奴じゃないし、最後には皇帝を殺したんだ。
そんなこと、他の誰にも出来ないよ!
」
(エピソード1のパンフレットより)
スター・ウォーズエピソード3 関連サイトは→
こちら
姑獲鳥の夏
観に行くのは8月中旬ごろか…なんて書いておきながら
待ちきれなかった柊。
観に行く前に不安だったのは「怖かったらどうしよう~。」ってことだけ。
これから観に行かれる方は、
先入観なしでご覧になられる方が良い
と
思うので読まないで下さい☆
ここからさきは
柊のごくごく個人的に感じたこと
ですので、
万人がそのように感じるとは保障できません~。
「姑獲鳥の夏」公式HPは→
こちら
で、どんな感想を抱いたかというと。
原作にほぼ忠実な展開…ですがこの内容を二時間に収めようとするあまり
展開が早い早い~。
夏独特の倦怠感…というかもっとゆったりした空気を思い描いていた柊なので
台詞の読みが早い=現代的に感じてしまったのが第一印象です。
そのため不安だった「怖さ」もほとんど感じずに済みました。
(頭の中で想像する怖さ以上に怖いものってないんだなあ…なんて思ったりして。)
原作を読んでいたから京極堂の薀蓄も「あ!」と思いましたが
多分耳から聴いただけなら理解しないまま流しちゃってたかもしれないです。
(柊は耳があまり良くないのか、頭がとろいのか、早口で言われちゃうと
内容がよく把握できないのです。それもあって字幕派だったりします。)
原作の5分の一くらいに集約された京極堂の台詞でしたが、
それでもこれだけの長台詞を滔滔と喋り倒す堤@京極堂は
なかなか嵌っていたのでは、と思います。
(しかし、京極堂を観る前に「フライ、ダディ、フライ」の予告編で
駄目お父さん振りを観てしまうのは…いかがかと
)
うーむうーむ…しかし一番の見せ場である「憑き物落とし」が。
京極堂の衣装、どうして原作の印象通り、真っ黒黒にしてくれなかった
のかなあ。
「…鼻緒だけが赤い」という文が印象強かったので衿の部分まで赤いのが
気になって気になって仕方ありませんでした(笑)
(墓場ですれ違う喪中の人々の衣装が真っ黒なのに、何故京極堂の
衣装は黒じゃないんだ~と一人叫びたくなる柊。)
京極堂の「憑き物落とし」は術を用いるのではなく、「言葉」を操るのですよね。
ですが原作とは異なる場所で「結界」という言葉を用いていたり、
(原作でいう結界とは“目に見えるもの”なのです。まだ部屋に入ってないのに
その台詞言っちゃだめ~京極堂~!なんてまたまた心の中で叫ぶ私。)
梗子の寝ている部屋に入る前、久遠寺医院の一人一人に語りかける
部分こそが重要な筈なのにそこが一切割愛されているのがなんとも~。
京極堂の「言葉」によって、それまでの見方や考え方、先入観が崩壊していく
部分こそ爽快なのに、映画の場合それを「見せよう」とするからなのか、
妖しげな術でも用いているのように演出されてしまってない??
そして一気に解決編に進んでいくため、本を読んでいるときのように
ここで一度本を閉じて何が起こったか考えてみよう…みたいな間がないのも
寂しく。
関口くんの見た夢、過去に深く言及しなかったのは彼のイメージが
激悪にならないためでしょうか。やっぱり。
そこを追求しなかった分、最後のシーンで、何故関口君でなければ
ならなかったのか、が伝わってこなかった気もするんですけれど…。
原作の印象が鮮明なうちに…と思ったのが仇になったか、
自分の中のイメージと異なる部分が気になって仕方がなかったです☆
あやふやな状態で行っちゃった方がもっと映画として楽しめたかもしれません。
配役については頭に思い描きつつ再読していたのでどの方も
不思議と違和感ありませんでした。
久遠寺涼子・梗子を演じた原田知世さんが何故かとっても懐かしい。
「時をかける少女」の頃とほとんど変わらない雰囲気に一番驚いたりして。
京極堂の細君、千鶴子役の清水美砂さんと、関口の妻、雪絵を演じた
篠原涼子さんがとても似合ってました。
彼女たちの登場シーンは「救い」なのですよね…。
じめじめした湿度の高い夏から、からりと晴れた夏空への変化を見るように。
決して映画は悪くなかったです。
榎木津さんなんて登場するだけでなんかわくわくしてきちゃうし(笑)
作者の京極さんが意外な場所で名演技を披露してくださってる楽しみもあるし。
続く『魍魎の匣』が万が一映画化されたら、やっぱり観に行くと思うし。
柊が原作、本での表現に傾倒しすぎちゃってるんでしょうねー。ははは。
皇帝ペンギン
子育ては一にも二にも体力、そして精神力が必要だ…!と
自身の体験から学んだ…つもりでした。(まだ過程だけど)
でも…
甘かった。
皇帝ペンギンたちの子育ては文字通り自身の命を削る壮絶さで
それが“本能”のなせる業なのだとしても、思わず目を見張ってしまいます。
数十万年前の氷で覆われた南極大陸、マイナス40℃。
時速250kmのブリザードの中、120日間絶食して子供を育てる、
皇帝ペンギンの物語。(パンフレット解説文より)
*「皇帝ペンギン」公式HPは
こちら
愛らしい仕草(歩いているだけで様になる!)や姿に「か、可愛いっ!」と
心中で叫び声をあげてしまう一方で、
行列からはぐれてしまい、仲間を探す切ない泣き声に胸がしめつけられたり、
容赦のない寒さや、天敵の襲来に命を落とすペンギンの姿に南極という場所の
厳しさを見たり…。
うーん、この映画はもう、「百聞は一見にしかず」!
あれこれ感想を述べるよりも観ちゃった方が早いっ!
そうでなければきっと伝わらない気がする。
(上映時間も1時間26分だし、夏場に南極大陸の映像を観るのは涼しいぞ!)
言葉によるナレーションはいらないかも…と思ったほど
この映画は雄弁だったから。
パンフの言葉に「南極の広大さを前にすると、自然の邪魔にならないように
思わず声をひそめてしまう」という文がありましたけど…うんうん納得。
ペンギンたちのコミュニケーションは声が重要なのだけど、
その声の響きがもう充分彼らの気持ちを伝えてくれてます。
とはいえ、彼らの行動について、教授してくれる人がやっぱり必要。
吹替え版で観たのですが、吹替え版だと
お父さんペンギンが大沢たかおさん、お母さんペンギンが石田ひかりさん、
子ペンギンが神木隆之介くんという配役です。
お父さんペンギンは凛々しく、お母さんペンギンは優しく、
そして子ペンギンの愛らしさはいうまでもなく…なかなかぴったりだったのでは、
と思います。
(それでも柊は出来れば字幕版で観たかった…。
映像がこんなにも詩的なんだもん。
フランス語で聴いてみたいじゃない!←単純)
それから、音楽
この映画に使われている音楽、とても素敵でした。
日本語版イメージソングとして使われているCHARAさんの「光の庭」、
そして本編中に流れているエミリー・シモンという方の音楽。
サントラ盤…欲しい
サントラ盤が欲しくなっちゃうなんて(ミュージカル映画でもないのに)
ここ最近、滅多になかったことです。
映画館に足を運んだのは久しぶり…(な、気がします)。
上映回数がぐん、と減ってしまって(予想通り、漫画映画に押されている)
「このままでは観れなくなってしまう…」と「ロボッツ」を観たがる子供達を
無理やり説得!?し、親子で鑑賞しました。
(いやいや「ロボッツ」はまだ上映がはじまったばかりだもん!
観る機会はまだまだあるって!)
子供達に何が一番印象に残ったか聞くと「赤ちゃんペンギンが可愛い!」と
感想が帰ってきました。
映画館を出た後、買い物に行ったのですがこころなしか子供たちの歩き方が
ペンギンの歩き方を模しているのが可笑しかったです。
…にしても、普段、映画は一人で観るものと思っているだけに、
子供連れで映画を観るのは疲れるかも~(笑)
ロボッツ
映画が伝えようとするメッセージが
「直球勝負だぜ!」
って感じです~(照)
それを真正面から受け止められる子供達、そして一部の大人の人たちが
羨ましくなります。
僻んでるわけじゃないけれど…(と、思う)
夢や友情、未来って言葉をまだまだ信じられるって、
何だか眩しい存在に思えてきます。
「観たい!」との子供たちからの強力な説得攻撃と
これに乗じて「行っちゃえ行っちゃえ」という心の中の囁き声に負けて、
2日とあけず映画を観に行ってしまいました
物語はとてもシンプル。
主人公のロドニーが紆余曲折を経て自分の夢を掴み取るまでの物語です。
両親から与えられる愛情と信頼、夢を実現する過程で出会ったロボット達との
友情などがとてもストレートに描かれています。
そして物は大切にしよう…ってメッセージもあるかも(笑)
柊はその映像にとにかく魅入ってしまいました。
ロボットたちの金属の質感のリアルさにずーっと釘付けになっていたかも。
画面の全てに手を抜いた場所がなく、何処に視線を持っていっても…って
作り込み方がすごいな、と。
(こういう映像技術の進歩に柊は目を見張ってしまうけど、この映画を観る
子供達の多くはこれを「当たり前」と思って観てるんだろうかと思うと
不思議な感じがします。)
子供たちを飽きさせないって展開や演出も天下一品!
ジェットコースターに乗っているかのように一息つく間もないくらい、スピーディです。
これは子供にはわかんないかも…という映画のパロディや音楽シーンは
引率する大人へのサービス部分かな~。
うん、でも映画自体、子供向けというより家族向け…大人も子供も楽しめる、
観た後、何を感じたかを一緒に語り合えるって仕上がりになっているんでしょうね。
子供と一緒だったので吹替え版で観ましたが、柊は字幕で観たかったな。
ロドニー=ユアン・マクレガーの声で聴きたかったの(笑)
草なぎくんの声も観ている内に嵌ってきたけれど…映画全体の雰囲気がやはり
アニメといえど洋画、なんだものー。くぅ~。
*公式HPは
こちら
「×××HOLiC」「ツバサ・クロニクル」
子供達からの強力リクエストにお答えして、観に行きました。
どちらもCLAMP原作の漫画で、子供達は毎週土曜日にNHK教育テレビで
放映されているアニメにずっと以前から夢中になっているのです。
今、その時間帯には「ツバサ・クロニクル」が放映されてます。
(しばらく前はやっぱりCLAMP原作の「カードキャプターさくら」に熱心で、
原作漫画全12巻をぜーんぶ買わせられたものです。→古本屋さんで捜した。
…もちろん、柊も読んだけど
)
CLAMPの漫画に子供達がこんなに夢中になるなんて…と思うと妙に感慨深く。
~というのも柊自身学生の頃CLAMPのデビュー作である「聖伝」をきっちり読んでいた
ものですから。ほほほ。何だか懐かしくって。
「ツバサ・クロニクル」はこれまで出版されてきたCLAMP作品の集大成といいますか
各作品で御馴染みのキャラクターたちが物語の時代・設定を変えて登場してくるという
一風変わった物語になっているのです。
(ファンであればきっと涎物なのでしょう…。柊は「聖伝」と「カードキャプターさくら」しか
読んでいないのですが、おかげで未読作品にまで興味が湧いてきています。
元ネタが気になる…。ど、どうしてくれようか…。)
「×××HOLiC」に到っては映画を観る前に人物ぐらい把握しておきましょうと
一巻目を買って読んだのですが、本の帯に京極夏彦さんが言葉を寄せているのに
一番驚いたりして。
(京極さんもCLANPの漫画を読んでいるのか~…!?)
「×××HOLiC」と「ツバサ・クロニクル」はそれぞれ独立した物語であると同時に
リンクしている部分も持っているので、映画の場合もまた同様の
作りになっているんですね。
一編がそれぞれ一時間にも満たないので、物語はあっという間かな。
子供達がポップコーンを食べるのも忘れて魅入っていたので、
「いやー、この集中力を是非勉強にも活かしてもらいたいものだ」なんて
柊はわきから眺めていたのですが(笑)
漫画・アニメというとどうしても先入観で軽く観ちゃうのですが、
「×××HOLiC」の方で描かれていたシュールな世界は妙に柊のツボに嵌りました。
キャラクターの「一体何頭身なのだ!」という造形がちょっと気になったけど、
実写を生かしたような背景と、まったくもって不思議世界を組み合わせてきたりと
なかなか凝っている作りに思われます。
百目鬼くんというキャラクターはまだ原作本ではお目にかかっていないのですが
映画で今回初めて会うこと出来ました。
(京極さんは四月一日(わたぬき)くんより百目鬼くんの味方なのだそうな~。
一体どういう人物なのかと思っていたら…ふむふむ。)
百目鬼くんと四月一日くんの漫才のような掛け合いがテンポ良くて
今後原作を読むことがあれば、このテンポを思い出してしまうことでしょう。
まあどちらもまだ物語は完結していません。(現在も連載中とのこと)
この調子で行けば、この2作品の原作漫画を子供達にねだられるのは
目に見えているし(…というか柊にとってもいい口実になる!?)
NHK教育テレビでのアニメ放映もしばし続きそうですし…。
物語の始まりを知ってしまうと続きが気になって仕方がなくなる性は
自分ではどうしようもないんだよなあ~。あはは
奥さまは魔女
ニコール・キッドマン観たさに足を運びました。
柊はオリジナルのテレビ番組「奥さまは魔女」を観たことはなくて、
何となく、こんなお話?というイメージを持っている程度なのですが。
完全なリメイクにするべきか、オリジナルをモチーフに違った物語を展開させるか
迷ったのかなあ…なんてそんな印象を受けました。
(どちらかといえば後者なのでしょうが…それなら元の設定に拘りすぎてる気がして)
ちょっと中途半端な印象が残ります。
結末はきっと誰もが想像つくものだけに、もっと過程の部分で突き抜けちゃうというか
はじけちゃうというか、思い切り遊んでみても良かったのにな~なんて。
ハリウッドでリメイクされることになった「奥さまは魔女」のサマンサ役に
スカウトされた素人女優(そして本物の魔女)を演じるのがニコール・キッドマン。
彼女が、台詞なんて読んだことがない…という役柄をを演じていて、
それを観るのはとても楽しかったです
ミュージカル仕立てに演出されたシーンではついつい「ムーラン・ルージュ」を
思い出し、是非是非歌って欲しい~!!と内心絶叫してましたが、
歌はワン・フレーズあるくらい??残念ー!!
「奥さまは魔女」公式HPは→
こちら
容疑者 室井慎次
映画の宣伝を観る限り、「地味な印象かな~」なんて思ってたのですが、
そんなことはなかったです
いつもの湾岸署の面々が活躍するバージョンが「踊る…」の“動”の部分を表すなら
室井さんが疑惑と向き合う今回は「踊る…」の“静”の部分を象徴しているような。
その対比が際立っていました。
息詰まるような沈黙が…室井さんらしい。
「理不尽だな~、絶対納得できない!」という局面に向き合うことって
対人関係などで誰もが経験することだと思うけど、それをどう処理するのかは
本当に人様々…。
適当に受け流すことが出来たら楽…だけど楽な方には流されたくない。
損をするのはわかってるけど、自分を曲げたらそこから先動けなくなってしまう、
頑固で、不器用な室井さん…ああでも室井さんはそうでなくちゃっ!!
それにしても今回は室井さん一番のピンチ~!ですね。
最後の最後まで冷や冷やしました、柊は
全然笑いの場面がないのかと思いきやそんなこともなくて
室井さんの過去が明らかになる!?ところでは場内から
すすり泣きが聞こえてきたりして。
全体的なバランスも良かったんじゃないかな~と思います。
ああでも、青島刑事や和久さんの名前が台詞の中に登場するだけ、なのは
やっぱり寂しいです…うん。
この映画中、室井さん以外で最も注目してしまったのは八嶋智人さん演じる
弁護士さん。
やーな人(役柄)ですが妙に嵌ってます(笑)
思わずトリビアをほーふつと…
*「容疑者 室井慎次」公式HPは→
こちら
チャーリーとチョコレート工場
世界中にたった五枚しかない、謎のチョコレート工場への招待状。
欲しい、欲しい、欲しいぞ!
こんなに極彩色にあふれた、摩訶不思議な工場があるのなら
一目見てみたいと思うのが人情ではないですか~!!
*「チャーリーとチョコレート工場」公式HPは→
こちら
チャーリーとその家族たちが住む壁と屋根の傾いた家…
これを観た瞬間に「ああ、ティム・バートンの魔法にかかる…」って
わくわくしてきます。
原作者、ロアルド・ダールが奇想天外な発想とブラック・ユーモアを
持ち味の一つとしているなら
ティム・バートンもまたおとぎ話を味付け・表現するのは大、得意分野。
面白くないわけがなかろうーってもんです。
それにしても今回のジョニー・デップ。化けに化けましたね。
あの、
ウィリー・ワンカ氏を演じるのだから一筋縄ではいかない役どころだけど
服装からして奇抜…。
とらえどころのない摩訶不思議な人物だけど、ふとした瞬間に見せる
含みを持たせたシリアスな表情が絶品よ。
「絶対何かある!!」と思わせるあの表情…変てこな格好してても好きだ~
チャーリー以外の四人の招待された子供たち。
よくぞここまでこ憎たらしい子供達を集めてくれました、って感じ(笑)
この辺は原作のもっとも風刺の効いた“毒”の部分。
歌とダンスと共に存分に味わうべし!?
こんなに発想豊かな作品を映像にするっていうのは難しいだろうけど
一方で滅茶苦茶楽しい作業だろうな~って気がします。
それはこの映画を観ればわかります、伝わってきます。
映画のラストはティム・バートンが原作に対してちょこっとだけ、
彼らしい味付けを加えています。
柊はストレートにハッピー・エンディングを迎える原作よりこちらの方が好みです。
原作にはない役どころをクリストファー・リーが演じてますが、彼にこういう
役をあてがってくるところが凄いわ。
クリストファー・リーの渋みのある声が好き。
(これは吹替え版では聞けない…。)
ヘレナ・ボナム・カーターがチャーリーのお母さん役で登場したりして、
柊は嬉しい…♪
映画を観ているとチョコレートの甘い香りが漂ってきそうなので、
空腹時に観るのは注意が必要かも。
観客数が落ち着いてきたら、子供達と再び観に行くつもりです。
子供達と一緒だとどうしても吹替えになっちゃうから、一度は字幕で、
役者の生の声で映画を観ておきたかったの~。
吹替えだとミュージカルのようなシーンも日本語の歌になっちゃうのかしら。
登場人物の名前にもそれぞれちゃんと意味があるようなんだけど、
その辺は…?
字幕だと読み仮名をつけるように、暗に示しているものを説明できるけど
吹替えだとそのままズバリ、言葉にしちゃうのかしら??
(それはちょっと興ざめだー??)
(余談ですが)
胡桃を割るリス達が登場するシーン、普通ならCGで処理しちゃうところですが
監督のこだわりで約半年にわたり、リスをホントに調教したのだそうな…
一番注目して観てしまいました。
可愛いよ~
この映画の原作『チョコレート工場の秘密』といえば
恩田陸さんの『三月は深き紅の淵を』冒頭の挿入文が真っ先に思い浮かぶ
柊ですが、今回映画を観て初めて恩田さんの『上と外』という本のタイトルが
どこから来たのか知りました!
恩田陸さん、『チョコレート工場の秘密』、好きなんですね~って改めて
気づかされました(笑)
この本には続編『ガラスの大エレベーター』というのもあるらしい…。
どんなお話なんだろう。こちらも読んでみたいです。
妖怪大戦争
むちゃむちゃ楽しい映画でした
夏休み期間中、「妖怪大戦争、観に行かない~??」と子供達を誘ったものの
「怖そうだからやだ」と一蹴されてしまい…一人で行くのも寂しい気がして
(実は心細くて?)観に行くのを躊躇ってたんですが。
あああ~、これは子供達と一緒になってキャーキャー言いながら観たい映画です。
いやーだってホント楽しいんだもの、これ。
その昔、水木しげる氏の「ゲゲゲの鬼太郎」とか妖怪百科事典みたいな本を
怖いものみたさと興味でまじまじ眺めてたときの気分が蘇ります。
なんといってもそれらが実写になって動いてるんだから。
「あー!これは○○!!懐かしい~!」なんて画面観ながら一人喜んでしまう。
一反もめん、好きだ~!
初っ端、柄本明さんと一緒に腰を抜かしたくなるシーンがあって
「ひえー、全編この調子だったら気色悪いかもー!」なんて不安になりましたが
妖怪たちの数が増えていくにしたがってだんだん、ユーモア度が増してくる
妖怪って…面白い。
主人公タダシを演じてる神木隆之介くんのおびえっぷりがまた可愛くて
妖怪に扮している役者さんたちも、お化け屋敷のノリで、楽しかったに違いないです。
(それにしてもすごい化けっぷりだっ!!)
一人異彩を放っていたのは魔人・加藤保憲を演じる豊川悦司さん。
魔人・加藤といえばその昔「帝都物語」「帝都大戦」で加藤を演じた
嶋田久作さんをついつい思い出してしまって…ああ、懐かしい。
(あれもまた怖いもの観たさでつい、観てしまったのだわ…。
)
その加藤に仕える鳥刺し妖女・アギを演じてたのが栗山千明さん。
今回はまたメイクとコスチュームがすごいですね。
武器を操るシーン、相変わらずとっても様になってました(笑)
妖怪たちをそれぞれ誰が演じているのか…クイズみたいに楽しむのも一興♪
水木しげる氏、宮部みゆきさんは探せたのに、京極夏彦さんは見つけられなかったっ!
悔しい…。
*「妖怪大戦争」公式HPは→
こちら
忍ーSINOBI
原作を読んだら、滅茶苦茶面白そうだな~っ
と思いました。
そのこころは…?
映像化に伴う違和感を感じることなく、(CG技術のまだ到ってない部分とか?)
自分の想像力でとことん忍者たちの迫力を存分に味わえそうだから☆
…とはいえなかなか楽しませてもらいました。
(そうでなかったら原作を読んでみたいとは思わないでしょう!)
紅葉、雪景色など、四季おりおりの風景シーンがとても綺麗に撮られてました。
ついつい「英雄ーHERO」「LOVERS」なんかに雰囲気が似てるので
見比べてしまうのですが…
他の生き方を選べない…という苦しさがなかなか切なく伝わってきました。
もちろん、それは思い込みに過ぎなくて、選ぼうと思いさえすれば
別な生き方だってきっとできる筈なのです。(多分)
でも、その生き方が既に自分のアイデンティティー=存在証明になっていた場合、
そこに他の選択肢などありようがないのでしょう。
人間、心の何処かで「自由になりたい」と望む一方で、
他の選択肢が見えなくなるくらい、自分の生き方を見つけたいと
思っているのじゃないかな…。
だから「陰」の存在でありながら、忍者という存在に興味を惹かれてしまう。
仲間由紀恵さん、綺麗だったな~。
「トリック」なんかで見る雰囲気とは全然違ってて(笑)
戦うことに戸惑っていた彼女が、仲間の死をきっかけにして、
次第に自分の内側にある憎しみを自覚せずにはいられなくなる…
この辺の表情が絶品です。
忍者たちがそれぞれどんな技を繰り出すのかも見どころ…
とても人間業とは思えんぞ…と突っ込んでみたくなるのですが、
そこは忍者の修行の賜物、何でもアリってことで…☆
注目してしまうのは椎名拮平さん演ずる薬師寺天膳。
扮装もなかなかですが雰囲気もとっても怪しげ…
原作ではどうなっているのか知りたい
(余談ながら・・・)
その昔、「伊賀忍法帖」なる映画がなかったかしら…?
(タイトルが既におぼろげなんだけど…)
子供の頃に観たので、あらすじは全然覚えてないんだけど、
情け容赦なく首を飛ばされるシーンだけが妙に脳裏に焼き付いいて
「忍者とはなんておっとろしい存在なんだ…。」とだけ
記憶にインプットされてます。
切断面からどばーっと血が吹き出るんだけど、
血が何故かオレンジ色がかっていてとても不思議でした。
…そういうどうでもいいことばかり覚えてるんだけど(笑)
↑柊にとっての忍者の第一印象です(爆)
*「忍ーSINOBI」公式HPは→
こちら
ルパン
“ルパン”という表記にはどうも抵抗がある柊です。
東京創元推理文庫版に馴染んでいる為、“アルセーヌ・リュパン”じゃないと
落ち着かないんです~。
(おまけに“ルパン”だとどうも漫画のルパン三世を思い出しちゃうんです~)
そういうわけで、ここでの表記はあえて“リュパン”にさせてください。
リュパンの幼年時代~晩年にいたるまで、『カリオストロ伯爵夫人』『奇巌城』
『813』のエピソードを抜書き、再編成したストーリーなのですが、
この一つ一つの物語に思い入れのある柊としては大幅に割愛されちゃった
部分があるのが悲しいです。
『奇巌城』なら『奇巌城』、それ一編のみに集中して映画化してくれる方が
原作ファンの柊としては嬉しいです。
だってねー。『奇巌城』のエピソードを拾い上げるならボートルレ少年との
推理対決がないのは淋しいっ。しかもこの本の結末にはイギリスの名探偵
ホームズとのうぎゃーと叫びたくなるような対決シーンが載ってるのよ。
それらが一切合財没。がおおおっ!
カリオストロ伯爵夫人とのエピソードを重視するというなら、やっぱり原作どおりの
どんでん返しを迎えて欲しかったし…原作でのあの胸のすくような場面が~!!
原作を読んだとき、得意げなリュパンの顔を想像してどんなにすっきりしたことか。
あああ、あのシーンがあってこそ、カリオストロ伯爵夫人の恐ろしい復讐にも
その執念に怖ろしさが感じられるってもんでしょう~(怒)
リュパンのシリーズの中で柊が最も読み返したのは『リュパン最後の事件』ですが
伯爵夫人の怖ろしい陰謀と、それを受けて立つ晩年のリュパンの
悲しいまでの父性愛にどれだけ胸打たれたことか…。
あああ、それが映画中ではわずか五分程度のエピソードに集約されてしまうなんて。
それならいっそ割愛してくれー!と叫びたい。
えーん、えーん、えーん。しかもリュパンが…
イメージと違う
(いや、誰が演じてもイメージなんてあう筈ないんだけど!)
リュパンには一等洒落者であって欲しいのに。
ちょび髭はあっても無精ひげは許せないわっ。(←もはや思い込みの世界です)
ほとんど全てのシーンに出ずっぱり…というのも戴けない…。
リュパンといえば「神出鬼没」の怪盗のはず。
素顔を晒したまんま出ずっぱり…なんて演出は面白くなーい。
彼に期待するものは生い立ちじゃないのよ。ハラハラドキドキするような展開。
観客を「あっ!!」といわせるような華麗さなのよ。
画面中にいる人物たちの誰が果たしてリュパンなのか…なんて演出の一つも
あったっていいじゃないのさ~。うるる
では、この映画の見どころは果たして…??といったら、
隣に座ったおば様方が話してらしたとおり、カルティエが全面協力したという
宝飾品の類でしょうか…ははは。
けっして人を殺さない。
貧しいものからは盗まない。
同じところから二度は盗まない。
女性や身内にはすこぶる情が厚く、
多くの手下に慕われている、変装の名人で神出鬼没の怪盗紳士。
ホームズか、リュパンかという選択もよく見かけるけど
柊は30秒悩んだあとに「アルセーヌ・リュパン」を選ぶと思います。
どちらも子供の頃から親しんだ登場人物だけど…どうしてかなあ(笑)
今年はアルセーヌ・リュパン生誕100年にあたるのだそうです。
映画を観たら俄然原作を読み返したくなってきました。
子供向けの翻訳本で読んだものもあれば、東京創元推理文庫で
読み直したもの、新たに読んだもの、色々です。
そもそも、柊にリュパンの存在を教えてくれたのは母親でした。
推理小説好きだった母から受けた影響は大きいなあ。
「『三十棺桶島』が怖くてねー、面白くてね~!!云々」とやたら
洗脳されたのも懐かしい思い出です。
タイトルの不気味さに子供ながら惹かれたんでした
柊ももうちょっと子供達が大きくなったら洗脳してしまうかもしれないな☆
*「ルパン」公式HPは→
こちら
シンデレラマン
男が決心したことを、女はただ見守ることしか出来ないの…?
何も言えなくなっちゃう…って苦しいね。
実際厳しい労働条件の下で働いたり、世間と戦ったりするのは男の側だから
ただ家で待ってるだけの女は傍目からすれば“楽”に見えるかもしれない。
でも待ってるって…待ってるしかないなんて辛いよ。
待っている間、ずっと不吉な予感や想像に押しつぶされそうになる心を
誰が支えてくれるというんだろう。
「それが何だ」って言う人も世の中にはいるんだろうけどね…。
ただ待つくらいなら外に自分も働きに行った方がまし。
自分自身がしんどい思いしてる方がずっとずっと精神的に楽になれる。
そう考える柊はまだまだ世間知らず、甘ちゃんなんでしょうか…。
観ている間中、レニー・ゼルヴィガー演じる妻に感情移入してしまい、
すっかり待ち疲れてしまった柊です。
ボクシングに熱狂できる観衆の気持ちってやっぱり理解できない。
だんだん自分の方が卒倒しそうになってくるもの~。
(こんなに不安で不安で仕方がなかったのは以前「ミリオンダラー・ベイビー」
を観たときの印象が根強く残っているからでしょうか。)
ある日突然それまでの生活が覆されてしまう。
そんな日がいつか自分にもやってくるかもしれない。ああ、どうしよう…なんて
大恐慌時代のアメリカを眺めながら考えてしまいました。
少しずつ気持ちが荒廃していく予感に怯えながら、そんなときやっぱり人は
「希望」が欲しくなってしまうのかもしれないです。
成功、そして転落。家族がばらばらになってしまうかもしれない不安。
そんなときに訪れた人生で二度目の、そして最後のチャンス。
チャンスが貰えただけでも、この時代ではとても恵まれたことだったんでしょうね。
でも彼はそれ以上の奇跡を見せてくれた…。
ラッセル・クロウという俳優さんに柊はどうも苦手意識があるのですが
この映画で観る役柄(お父さん像)はとても好きです。
何だか見直してしまいました。
小さな娘のパンチを手のひらで受けてるシーン、一番好きかも
そしてレニ・ゼルヴィガーの演技にはただただ脱帽しちゃう。
ブリジット・ジョーンズと同一人物だなんて思えません。
映画の後半は彼女の待つ演技に泣かされたといっても過言ではありません。
ボクシングで殴られた瞬間、左右に流れるようなカメラワークとか
試合の参考資料としてのフィルムを見てる瞬間、その映像がオーバーラップ
してくる構成とか…物語だけでなくそういう部分部分もとても凝っている
印象を受けました。
期待していたよりももっとずっと良かったです。
秀作でした~
*「シンデレラマン」公式HPは→
こちら
メゾン・ド・ヒミコ
ゲイのための老人ホームが物語の舞台…になっているせいかどうなのか…。
登場人物一人一人が妙に個性的、かつ印象深いのでした。
ここを基点にして、一人一人を主人公に据えたサイドストーリーが綴られても
おかしくないくらいです。
脇役と呼んじゃうには、ちょっと勿体無いような存在感があって。
登場人物たちが魅力的だとそれだけでお話が生きてくるような気がするなあ。
メゾン・ド・ヒミコが買い取られたばかりの頃のお話、とか
ルビイさんや政木さんの半世紀とか、
山崎さんが手芸や洋裁と出会ったきっかけとか
春彦が卑弥呼さんと出会う前のお話とか…。
女ったらしの細川専務はいずれ女で痛い目にあうだろう、とか。(←これは柊の想像)
そういうお話があっても面白いと思う。
その人をもっと知りたいなあ…と思うのはちょっと素敵なことではないでしょうか。
末期癌に冒されている卑弥呼とその恋人の春彦。
母親と自分を捨てた父親、卑弥呼を憎んでいる沙織。
この三人が中心になって物語が進んでいくのですが、
卑弥呼を演じる田中さんの存在感がすごい。
ひとこと、台詞を話すたびに思わずこちらが固唾を呑んでしまう。
何だか見ていてぞくぞくしました。
春彦を演じるのはオダギリジョーさん。
美形でもって同性愛者というのはとても少女漫画っぽい設定だなあ(笑)
役に嵌っていて好きだけど。
ぼそぼそ…とした話し方で優男、かと思うと凄んだ様子がぎょっとするほど
おっかなくって、男が惚れちゃうのも当然か、という気がするわ。
沙織を演じる柴咲コウさんは終始ブスーっとしてて睨む目が怖い…。
この目は何処かで観たぞ。うーん、「あ、バトルロワイヤルだ!」
肩の力の入り具合とか、素直になれないところ、寂しがり屋のところ。
そんなのが伝わってくるから、彼女には今後もうちょっと幸せな状況が訪れるよう
祈ってます。
犬童一心監督作品。
先日「ジョゼと虎と魚たち」を観たけれど、柊は「メゾン・ド・ヒミコ」の方が
好きだな。
*「メゾン・ド・ヒミコ」公式HPは→
こちら
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