優しすぎるあなたへ そんなあなたしか入れない空手道場があります

優しすぎるあなたへ そんなあなたしか入れない空手道場があります

空手日記(優勝への道)

空手

2004年5月

5月9日(日)

ついに書き始める。私の空手日記。
恐らく空手仲間だけは読んでくれるのではないだろうか。

まあ自己満足な部分が多い訳で、書きたいように書こうと思う。
これを書き始めた一番大きな理由は、空手仲間のなかちゃんが、塾開設後すぐにホームページを作成し、そこに「なかちゃん黒帯への道」を連載しはじめたからである。

文章で表現するのが、何より好きな私にとって、それはよだれものであった。今も、かなりハイテンションでこれを書いている。

さて、今日は初回であり、誰も興味を持ってないに違いないが、空手を始めたきっかけを書く。

時は、小学校4年生。近所のお兄ちゃんに映画館に連れていってもらった。映画はブルースリーの「ドラゴンへの道」である。

中華レストランを、安く買い叩こうとするマフィアとのトラブル解決のために中国からローマにやって来たブルースリー。

導入では、あまりにどじで、まぬけな彼。一番大事な場面でも誤解を与えてしまう。皆から馬鹿にされ、ふて腐れてる所にやくざがやってくる。

そしてお店の裏での格闘。まず従業員の一人がマフィアに向かって行く。が、一発でKOされてしまう。
次の従業員が行こうとすると、ブルースリーが制止。「これが拳法だ」とデモンストレーション。
ここまでは、皆ばかにしてる。実際じらしすぎだとは思うのだが・・・・。そして鮮やかで美しく、力強い技で、マフィア全員を軽くのしてしまう。

この時の私の衝撃は今もって忘れられない。まるで、電流が、いや稲妻が、足のつま先から、頭のてっぺんまで流れた。
映画館を出る時はすっかり彼になっていた。
一週間もせずに町の空手道場に入門した。
結局5年間通ったが、自慢としては、10級から4級に飛び級したことと、組み手の大会で準優勝したことくらいである。
情けないのは、5年もやって黒帯をとれなかったことである。

あれから21年。何故か空手がまたしたくなったのだ。
それは息子にもさせたかったからである。
息子と二人、極真を始め、4ケ所くらい見て回ったが、どうもぴんとくるものがない。そんな時、お隣にSさんが引っ越してきたのだ。

このSさん、物腰が異常に柔らかい。これ見て怒ったらごめんね。
外見は巨人の星の左門だったっけ?めがねをかけたあの強打者にそっくりで、帰宅時には「ただいまあ、今かえったよーー」(音階のラくらい高い声)なので、「この人はきっといい人に違いない」と勝手に解釈していたのだ。

そして、このSさんが、元フルコンタクトの某団体で、組み手元日本チャンピオンと聞いたのは、まもなくのことだった。
まったくなんというシンクロニシティーだろうか。
嫁さん同士の会話で発覚したのだ。そこは超積極的な私。すぐSさんを訪ね、道場見学を誘った。快い返事があり、二人で見学するが、やはりピンと来ない。

Sさんから思わぬ発言が「堀さん、よかったら一緒に道場を始めませんか?」これはまったく予想だにしてなかったことで、しかしワクワクするではないか。自分たちの道場を作る?素晴らしい。「やりましょう」と即答した私である。

2003年4月、我が「泰成塾」(ヤフー検索でこの言葉でホームページ出ます)は産声をあげた。当初は、5、6名。しかし楽しくて仕方ない。21年ぶりの基本稽古、型の練習。気持ちのいい汗。そして2ケ月経った頃、なかちゃんが入門してきた。

K1の角田タイプのがっしりした体格、轟々たる胸毛に、びびったが、話せばなんとも優しい青年である。性格も僕と同じタイプで、嫁さんに敷かれてるタイプ(なかちゃんごめんなさい)。

彼がすぐに塾のホームページを立ち上げてくれたおかげで、実に様々なタイプの人が入門することに。

外科医、行政書士、税理士の卵、旅行代理店の営業マン、乗馬選手権で何度も優勝した女社長、JRの特急運転士、私みたいな化粧品メーカーの営業マン、といった普通では出会えない顔ぶれが集まり、塾はますます楽しさを増していくのであった。

当塾では昇級審査が半年に一回行なわれる。この4月で2年を過ぎたから、都合4回の審査があったわけである。そして現在、黒帯は塾長のみで、黒帯の一歩前が茶帯なのだが、現在茶帯が5名である。

私は塾開設以来ずーっと茶帯である。実際空手の世界では、流派が変われば、他流派で6段だろうが、7段だろうが白帯から始めなければいけないのである。
しかしそこは創立者の1人としての特典で、塾長に我侭を聞いてもらったのだが、それでも最初の審査だけは受けて、正式な茶帯ではあったのだが、そろそろ帯も色が抜け落ちてしまっている(上記写真参照)


そして、塾始まって以来の昇段審査が5月30日に実施される。
もちろん私が受けるのだ。審査を通る基準は、棒術、太極拳、新しい型の披露、護身術、そして最大の難関は、10人組手。

泣き言は言わないが、といっても少しくらい言った方が面白いので書くが、うちの塾は多分僕より弱い人はいない。いないと思う。いないんじゃないかな。
180センチを超える人が4人、柔道二段に、日本拳法二段に、元黒帯といった顔ぶれ。
だから、5月9日の10人抜きの練習において、両腕は紫のあざが多数あり、腫上っている。これは相当きもい。
ただ、つよがりではなくて、この日の練習はすがすがしかった。皆が少しは本気で攻めてくれたからだ。そう、本番はこの程度ではないことは分かっている。
しかし、息子の手前もあり、なんらかの大会で優勝するためには、黒帯は通過点である。今の私は弱い。弱いが、気持ちは入っている。
この日記を、40過ぎたお父さんや、落ち込んでる人に読んでもらえたら、嬉しいのだが・・・。



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