輝きの風景 Ocean View

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第三部 二つ目の事件


「大丈夫か?だいぶ息が切れているみたいだけど。今日は遅刻寸前、ってわけじゃないけど、どうしたんだ?昨日だって、せいぜい十二時頃までしかオレとチャットしてたじゃないか。あのとき、お前もう寝る、とか言ってたけど、嘘だったのか?」
今朝の、変なドアのせいで足が痛い。ドアを開けば開くほど違うところに出てしまうんだから仕方がない。なんだか、朝から体育の授業をした感じだ。
「教室の前までなんとか来れたけど、あと三十秒で先生が来るよ。」
「うう・・。」ここまで来れたのは、親友のシルアのおかげだ。一階から、コンピューター室の四階まで、僕と一緒にそしてずっと、元気付けてくれたからだ。
「ほら、あと一歩でお前の得意分野だぜ。早くしないと、あの先生が来ちゃうぜ。」あの先生とは、コンピューター室を管理する先生で、とにかく時間厳守の、厳しそうな男の先生だ。いつもチャイムが鳴った瞬間気づいたら、教卓の前に立ち号令を唱えさせようとしている。
「はぁ・・・はぁ・・・。」そして、椅子に座った瞬間、チャイムが鳴った。鳴ったと思った瞬間、やっぱりだ。いつ出てきたのかは知らないが息も切らさず、平然といつの間にか教卓の所にいた。危ない・・危ない。
こうして、技術の授業が始まった。
「今日は、先生が出すプリントを、タイピングしてもらいたい。」
なんだ、そんなもんか僕たちは、二ページ半にギッシリ詰まった文字を五分もかからずに、タイピングミスも無しでほぼ同時に終わってしまった。
んっ!?僕と一緒に終わった人は誰かって?もちろん親友のシルアに決まっている。シルアのお父さんは、コンピューターやインターネットなどを研究していて、毎日、部屋に閉じこもってパソコンを熱心に見ているという。それも、一時間以上も見ていて、大概、「だめだ」とか「う~ん」とか言っているらしい。もちろんシルアもパソコンは大の得意で、他の教科も難なく越す。まさに、天才少年だ!
僕たちは、いつも終わってしまうと必ずやる、他愛のないタイピングソフトで暇つぶしをするのだった。しかし、今日に限っていや、このタイピングソフトに限って、僕たちはそのソフトを簡単なんて、言えなくなってしまうのである。それは、突然の事だった。
「んっ!?」シルアも同じらしい。なんと、文字が打てない。打てたとしても、限られている。「h」や「y」など、一指し指で押すところしか、画面に表示されない。
「これは一体・・・。」そのあとも、ずっと打てないままだった。しばらくすると、他の人たちも、同じくタイピングのソフトで遊びだした。あいつらもきっと、画面に文字が入力されないことに気づくだろう。僕もシリアも思っていた。だが。
「先生。タイピングのソフトも終わってしまいました。」「えっ!?」僕とシリアは声を同時に上げてしまった。なんだって!?終わった?しかも、パソコンをついこの間知ったという、人が・・・。どういうことだ?一体どうやって・・・。ましてや、タイピングの早さも、僕たちより遥かに遅いのに。
初心者・・・。
タイピングのスピードが遅い・・・。
そのとき、突然頭にある考えが浮かんだ。
「・・・・そうか。そういうことだったのか・・・。」シルアもきっと気づいたのだろう。まさか、という顔をしている。

さあ、一体どういうことなのか?見ている人もお考え下さい。
ヒント:初心者
    タイピングの速度が遅い。
    (なぜ?という理由を考えれば、わかりやすいです。
     わかった方は、掲示板に書き込んでみてください)


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