輝きの風景 Ocean View

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第二二部 「神の閲覧と接続書」


周囲は霧だらけ、見えるのは木々のみ。聞こえるのは自分たちの足音と、何者かに襲われないか、という緊張する心臓の音・・・。

そんな状況の中で、見も体もぼろぼろのまま来てしまった。
「神の閲覧」。
データサブジェクトにフォルムから来たのが始まりだった。それはメールで、こう記してあった。

~クロスとその一行達へ
どうだ?旅は楽しんでいるかな?それはそうと君たちへ、朗報がある。受け取るか受け取らないかは君たち次第。この先の森の奥に、呪われた場所、「神の閲覧」と呼ばれたところがある。ここには、神の情報がギッシリ詰まっている。当然、黒い城の兵達は、狙っていたらしい。彼らにとってそこは邪魔だったからな。しかしな、黒い城の兵達は、行ったきり戻ってきてはないらしい。悪は入れないのか、それともすべての人間において入ることはできないのか・・・。それは不明である。死にたくないのなら、しっぽをまいて逃げるが良い。しかし、そこに神の事について、かなり詳しく書いてあるのは確かだ。後は君たち次第。                フォルム

と書いてあった。そこで、話し合った結果行くことに決めたのだ。(と言っても、クロノには少しだけ説明した。師匠のセルゾさんの事を言うのはまずいと思ったからだ。)
そして、ここまで来たのだった。
「一体、兵達はなんで迷ったんですかね。僕でも大体周囲が見えますよ。」
クロスは同時に二つのことに驚いた。一つは今のクロノの言葉に、そしてもう一つは・・・。
先にクロノの話をすると、どうやらフォルムが先ほどのメールの文末に残してあった、あの文は本当らしい。それは、・・・

                              フォルム
追伸:ここから先はクロスしか読めないことになっている。クロス、お前はこの文を読んでいることがばれないようにするのだ。
まず、言い忘れていたことがある。一つ、森にはたくさんの霧が立ちこめているだろう。兵達が戻ってきていない、というのはその霧のせいで迷ってしまったと考えている。しかし、「神の閲覧」は聖なる場所。もともと、神が集結されたときに作られたところだから、当然神はそこへ行ける。だから、神の器だと知っている、クロノはまず間違いなくたどり着くことができる。神は、この森の霧は見えることになっている。当然器にもだ。クロノと協力して進むのも良いと思うが、私はクロスとシールは自力で進めると思う。信じるか信じないかは君次第。                 

と、最後にあった。どうやら、これは本当のようだ。とりあえず、今はフォルムのことを信じても良さそうだ。
そして、もう一つ目の驚き。というのは、なんと自分も霧が少ししか見えない。目の錯覚か、・・・それとも・・・。
そんな事を考えている内に、すぐに着いてしまった。近所の図書館なみの大きさで、古いように見えるがさっきの霧と同様、クロスとクロノは新しく見えていた。中にはいると、死ぬどころか体が軽くなった。たしかに、この世界を救おうとしている人が、こんなところで殺されるか?そう考えると、笑いがこみ上げてきた。

読者のみなさんにだけ教えましょう。このとき、シールはとても汗をかいていた。まるで苦しそうに。シールは、クロスと反対のようなことを思っていた。

本はたくさんあった。神の本だけではなく、魔術の本、データサブジェクトの本、最後の一番奥にやっと神の本がまとまって閲覧されていた。本が置いてあるところには、神の銅像がおいてあった。ほとんどは、銅像が無かった。神が覚醒されこの世にいるときに、銅像が存在するらしい。はっと、息をのんだ。良かった。時の神の、セルゾの銅像は勇ましく、誇らしげに立ってた。銅像は、それだけしか立っていなかった。そして、クロスは本を読み始めた。

読者のみなさんは、気づかなかっただろうか。覚醒されたはずの神が銅像となっていなかったことを。ガルバとシーズ・・・。この銅像は、神がこの世に存在するときのみ立っていると言われている。ガルバとシーズは・・・?

クロスはしばらく、本を読んでいた。これは天の書だった。どうやら、天気の神の本らしい。そして、最後のページにこう書いてあった。

               ~接続書~

そのページを開いた。すると、あっとするようなものがあった。それは、真ん中に写真の様な画像があった。しかし、その画像は動画で、中の風景が伺える。中に黒い兵達がいた。町で、住人にひどい仕打ちをしている。
その画像の下にはもっと驚くべきものが書いてあった。

               ~接続書~
このポインタに手を触れれば、その神の地域へ一瞬で行ける。戻るときは、神に聞けばいい。そうすれば。またこの閲覧所に戻ることができる。

そんなバカなことはないだろう。と、クロスは思い。画像に手を載せる。

クロスは消えた。


裏切りの接続書
クリックして次の物語へ・・・。


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