輝きの風景 Ocean View

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第三二章 「時の暴走」


薄暗く、人気の無い、しかも見張りとされる傭兵が二人も前にいたので、外に出られるはずがなかった。その見張りの傭兵達は、ずっとしゃべり続けていて、しかもそのおしゃべりが悲劇を呼ぶことになるとは、 一人を除いて、 誰も分からなかっただろう。
一人の身長の高い、( ガーント と、言ったか、)その男が喋りだしたのが、悲劇の始まり。そう、その悲劇とは・・・・・。
「お前、知ってるか?ついに長が、 神狩り 命令を出したらしいな」
そう言うと、もう一人の小柄な傭兵( イゾル と言ったか)が答える。
「そうだってなぁ。俺たちの部隊も、そろそろ依頼が来るぜぇ」
「うむ。しかしなイゾル。どうやら、その神がどこにいるのか、わからない様なのだ。どうやら神はすべてもう、 子供 に受け継がされたらしく、見分けがつかないらしい。しかも、その神の力を受け継いだ子供達は、旅をしているらしいのだ。」
「そうか・・、そならちっとは面倒なことになるなぁ。」
イゾルが言うと、クロス達へ目を向ける。
「なぁ、お前ら、何かしらねえか?」
突然、バカにされたように聞かれたので、ついバカにして答えてしまった。
「さあ、実は僕たちだったりして・・・?」
すると、この冗談にもさすがに笑い出し、
「ガハハハハハッ!!んなわけあるかいな。あんたらは、ただの浮浪者ぜよ」
すると、ガーントが表情を変える。
「いや、でも例外はあるかもな・・・・。」
「どういうことだば?」
イゾルはどこかの方言を使っていた。
「いや、なんでも シュレッド とか言う、アホの奴はアンドロイドを使っていたんだが、そいつも人間の意志を持っている様でな。そいつも、どうやらシュレッドに刃向かい、殺したとか言う噂があるな。」
「どういうことだんべ?」
「つまり、アンドロイドがうちらの部隊を誰一人殺せるはずがない。つまり、そのアンドロイドも という可能性が十分にある、というわけだ。」
「ひゃー。アンドロイドが、神だとぉ?悔しいべなぁ。なあ、あんたはどう思う?」
と、またクロス達に聞いてきたので、クロスにまたふざけた返事をさせまいと、慌ててクロノが返事をした。
「おかしいですよね。やっぱ。」
「そうだんべ、そうだんべ。」
そして、イゾルが再び話を続けた。
「しっかし、どうしてガーントはそんな、情報を知っているべさ?」
「ああ、神が旅をしている、というのは元、神だった時計塔のじいさんから聞き出した。」
クロスはギクリとした。まさか・・・・。隣を見ると、ぷるぷる震えたクロノがいた。
「そのじいさんを、連行してみたんだが、尋問してもなかなか口を割らずに耐えてさ。んで、殺そうとしてさ、{最後に言うことはないか}って、聞いたら、喋りだした。」
「んで、また情報を聞き出せたべか?」
「いや、{子供達は既に旅へ向かった!お前らは死ぬ。}とだけ言って、その後もしばらく殺されずに尋問が続いたのだが、おそらくもう遅いだろう。」
しかし、その言葉が既に遅かった。
周りの景色が、気持ち悪いほどガクンと変化し始めた。
イゾルと、ガーントが消えていく・・・・。
そう、まさに悲劇は起きた。
まさに、クロノがおかす、悲劇・・・。
時の暴走 が発動した!




第三三部「それぞれの道」
道の接続書 から次の物語へ・・・。

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