7.ばい菌対策


夏になっても一向に子供のアトピーはよくならなかった。汗ばむ季節になりますます悪化。円いぷつぷつがでてきた。とびひだ。病院に行くとイソジン治療をすすめられた。千葉に有名な病院があるので入院した方がいいよ。といわれたが行かなかった。イソジンには甲状腺の発達を妨げるという副作用がある。しかし、私自身が赤ちゃんのとき全身とびひになってひどい目にあった。という話を母から聞いていたため。まずはとびひ対策ということで、夏の間はイゾジン消毒をすることにした。朝昼晩と3回を基本としたがなかなか大変で朝と夜が精一杯だった。イソジンをすこし薄めて体に塗る。1分おいてしっかり流すという方法だ。ばい菌を殺す力が強いので、我が子にはなかなか効果的であったように思う。それと同時に酸性水も使った。これはぐちゃぐちゃを乾かしたい人にはなかなかのおすすめだ。酸性水のみでアトピーを治すという病院も何件かある。そういう病院は酸性水の宅配もしてくれる。我が家の場合は治療に通う病院で酸性水を手に入れた。一般的には光に弱い。だからいれものは色のついたものになっている。中には色付の容器に入っていない酸性水らしきものを売っている会社もある。名前は忘れたがそれも結構良かった。
その年の夏は最悪だった。暑い夏の日も子供は長袖、長ズボン。肌を出すと掻いて血まみれになるからだ。それを阻止するために、私がひたすらかきつづけた。(子供の痒いところを)だから彼から離れることはない。トイレにもいけない状態だった。日常のスーパーに行くと言った用以外ではあまり外出しなかった。したくてもできなかった。ベビーカーにのせると痒いときさっとかいてやることができないからだ。友人の多くに私の家に遊びにきてもらった。子供を連れて電車に乗ってでかける気力はなかったが、毎日朝から晩まで泣きつづける子供の世話で気が狂いそうだったからだ。友人の一人は家に帰ってから泣いたという。私の子供のあまりのかわいそうな姿に耐えられなかった。と子供のアトピーが良くなってから教えてくれた。トイレに行く時間もない私は友人に遊びにきてもらうと
帰り際かならず言った。「ちょっと待っていて。今トイレにいってくるから。」トイレに言って出るぐらいの短い間でもしばしば顔をばりかきひどい状態になったのだ。



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