12.チーズで・


 年末友人の家でおやつにチーズがでた。ひとかけならいいかな。と思って与えたら家に帰ってから様子がおかしい。ずっと痒がっているので、ずっとかいてやっていたのだが、そこに主人が帰ってきて「何してるんだ?おかしいだろう?」私は子供が少しずつ痒がったのでわからなかったのだが、どうもいつもと様子が違うらしい。指摘され初めて気づいて小児科に走った。病院で診察を受けると先生から「アナフラキシーです。ここでは処置できないので日赤にいってください」といわれ、日赤に向かった。日赤について診察を受けたときにはは正常な状態にもどっていてことなきをえたが、それ以来チーズは食べていない。とはいえ、小学校の給食では食べているらしい・・・。本人はチーズでそんなことがあったとは記憶にない。もういいだろうな。ということは理屈ではわかっているのだが
自らチーズを与えることはどうしてもできないでいる。
 年明け3月に次男が生まれた。まわりからは「上の子アトピーひどいのによく2人目生む気になったね。」「アトピーの子抱えてどうやって2人目育てるの?」等かなりいろいろいわれた。私の場合、仕事を育児休職していた関係で、復職するためには長男を保育園に預ける必要があった。だが、目を離せばあっという間に体中真っ赤になる状態だったので
とても保育園に預けるということは不可能だった。2人目を生めば仕事を休職できるという単純な考えで2人目が誕生したため、生まれてからはとても大変だった。2人目は妊娠中から食事に気をつけたおかげかつるつるの真っ白な赤ちゃんだった。育てるのも楽だった。ただし、それは最初の5ヶ月。免疫が聞いている間のみ。その後、とても体が弱く1年に3度も入院するようなひ弱な体質であったため病院通いが日々の日課となった。
 夜中は特に大変だ。授乳が3時間おき、そこに上の子のかゆいかゆいが重なるので寝る時間などなかった。次男に授乳しながら足で長男の痒がるところを掻いた。両手両足フル出動で対処した。疲れていると長男の痒がる声に気づかず寝過ごし、父親が掻いてやった。
私を起こしてもまったく気づかないので仕方なかったということだ。
 次男が生まれた年の年末。そろそろ紅白が始まるね。とのんびりしていると長男が真っ青な顔をしている。年越しソバを食べた直後のことだ。去年の年末を思い出しながら、またまた病院に入った。去年は昼間だったが、このときは夜。救急診療所に行った。インフルエンザも流行しており病院の待合室は大混雑。かなり長く待たされた。そこで待っている間に長男は嘔吐した。食べたソバがソバのまま全部でた。まったく消化されず、形はそのまま残っている。おどろくほどきれいな状態だった。まもなく顔に赤みをおび正常にもどった。診察のときには既に正常になっていた。先生に「ぼくもソバアレルギーだったよ」といわれながら、診察は終わった。ソバはこわいので私は2度と食べさせまいとちかった。現在も極力食べさせないが、1.2本味見程度に食べて見たりしている。



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