『とんとこひ・セクスアリテ』

January 3, 2009
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 ---新羅から高麗へ時代は移っても、「 」が高く、「 」が低いといふ、この考へ方は変らなかった。---
武臣 たちはいくら偉くても、 文臣 の下風に立たねばならない---。これが上下を通じての、当然な考へ方になつてゐた。---




 この実力があるにも拘はらず、 武臣 はいつも 文臣 の下にあつて、お粗末にあしらはれねばならなかつた。毅宋王に仕へる 文臣 たちは、わけても智慧が足りず、徒に権勢に驕っては 武臣 を馬鹿にした。



 宴会だ、舟遊びだと、のべつに騒ぎまはる間にも、王の側にあつて詩を賦したり、盃をお受けしたりして寵愛されるのは 文臣 ばかり---。
武臣 はまるで居候のやうに遠慮をしながら、時には喉を潤ほす一杯の酒にもありつけぬことがあつた。



 それも、三年や五年のことなら我慢もするが、十年となり、二十年となつては、どのみち無事にをさまるものではない。
武臣 たちは、ぶすぶす燻る胸の不平を押へて、いつかは一度と、折を窺つてゐた。















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Last updated  January 3, 2009 10:59:12 PM
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