一絨毛膜一羊膜の双子(♀&♀)と妹達の成長~

一絨毛膜一羊膜の双子(♀&♀)と妹達の成長~

入院生活・・・妊娠中期


ウテメリンの点滴の副作用にも大分慣れてはきましたが、量が少ないのですぐに逆流したり、つまったりで、そのたび針の刺しなおしになります。
初めて血管痛になりました。
この頃から、貧血が進行していたようで貧血用の点滴(ヘモグロビン)も加わりました。
これは30分くらいで終わりました。
また、早産が確定しているので、肺の成長を促進するためのステロイドの筋肉注射が週に1回加わりました。

MFICUでの一日の流れはこんな感じでした。

 6:00 起床
 6:30 ノンストレステスト
 7:30 朝食
10:30 ドップラーにて二人の心拍確認
12:00 昼食
14:00 ドップラーにて二人の心拍確認
      体温・脈測定(これは私の)
17:30 ノンストレステスト
18:30 夕食
21:00 ドップラーにて二人の心拍確認
22:00 消灯

これに、先生の時間が取れた時に超音波がはいります。
(土日も。先生は休み無しでずっと病院にいたようなきがします。
一体いつ休んでいたのでしょうか・・・謎です)

他の妊婦さんに比べて、検査やらなんやらで結構忙しかったです。
暇にならなかったので、あまりくよくよ考えなくてすんだように思います。

この頃の二人の様子は・・・
Sちゃんは約460g
相変わらす心拍低下はみられるものの、その後かなり動き回っているので、まだ大丈夫なようです。
Lちゃんは約660g
双胎間輸血症候群の可能性がありますが、心肥大も特に問題なく大丈夫。

羊水が共有なので、通常であれば羊水量などの測定で出来る検査ができません。
そこで、二人の排尿サイクルを調べて、腎臓などの機能が正常に働いているのかなどを調べます。一人ずつ、超音波で気長に測定していました。

とりあえず、大きな変化はみられませんでした。
ただ、Sちゃんの心拍低下&Lちゃんの心肥大の行方がやはり問題です。
あいかわらず、予断を許さない状況は続きます。


(26週)
「そういえば、この子たちの性別聞いてる?」
ふいにO先生から尋ねられました。
そう言えば、まだ聞いていなかった・・・
「知りたい?」
「ぜひ!!」
「お姫様だよ。そっか・・・性別聞いてなかったんだ。それ所じゃなかったもんね。」

「お姫様」
女の子・・・
元気の良さから、男の子かなって思っていたけれど・・・

あっ!またしても夫の予言が的中。


この頃は、ノンストレステストや、いろいろな検査で分かる現実がじわじわと実感として受け止め始めていました。
時々、もうどうでもいいや・・・なるようにしかならないし・・・と、やけになっていたように思います。また、先生の説明に対しても「ハア・・・」と他人の結果を聞いているように感じたり、もし今この子達が生まれてきたとして、本当に自分の子として受け止めきれるのか・・・そんなことを考えるようになってきました。
かなり自暴自棄になっていたと思います。

その頃の二人は・・・
Sちゃん650g
とりあえず、第一目標の体重まできました。
あいかわず、心拍は低下したり戻ったり。
臍帯の細い原因が、臍帯が2本しかないためであることが判明。
(通常は3本あるらしい)

Lちゃん850g
少し心肥大の傾向が見られるとのこと。
双胎間輸血症候群の症状が出た場合、羊水量が増えたりするので、排尿サイクルをこまめにチェックしていくことになりました。

「全体的に羊水量が少し少ないので、もう少しあればクッションの役割でSちゃんの臍帯を押さえつける回数が減るのに・・・」とのこと。
少なすぎる訳でなないけど、あと少し・・・

目標体重はクリアしました。次の目標は28週までもたせる。その次は34週。何とか目標までいきたい・・・


(27週)
暴自棄になっていた私を見かねたのか、電話口で夫がこう言いました。
「皆、生まれてきてからが大変というけれど、そのほうが楽だよね。今みたいに、分かっているのに何も出来ない精神面でのプレッシャーが一番きつい。生まれてきてくれれば、オムツ替えたり、抱っことか頑張って対応すれば良いけど・・・頑張りようのないこの現状はキツイね。何とかしてあげられる状況になれるといいね・・・」
確かにそうだね。キツイのは私だけじゃない・・・
私の気持ちを一番理解してくれる・・・この人が夫で良かった・・・

この頃になると、張りが頻繁に出るようになりました。
(やっと私も張りの自覚がでてくるようになりました。恥ずかしい話、看護婦さんに「張りってこれですか?」と聞いて知ったのですが・・・)
ウテメリンの量も少しずつ増えてきました。
貧血は改善したようで、点滴が中止になりました。
今の位置で二人が固定すると、Sちゃんのほうがお姉ちゃんになる可能性がでてきました。ただし、臍帯の絡まり具合で変わることもあるようです。
(昔は後から出たほうが上の子になりましたが、現在は、先に出たほうが上の子になります)
また、緊急出産しかありえなかった状況から、計画出産(日にちを決めて出産)出来る可能性が出てきました。
一時期、やはり状況として良くなかったようですが、このところは安定してきて波形の良い結果もみられるので、7月以降の出産がほぼ確定してきました。


その頃の二人は・・・

Sちゃん760g
心拍低下は相変わらず。
時折、途絶の無いデータが取れるようになりました。体重も増え、大きくなってきたのは、血流量が安定してきたからかもしれません。良いことです。

Lちゃん1000g
心肥大が少し見られますが、問題になるほどではなく、一時期みられた双胎間輸血症候群の兆候も正常にもどっているけれど、引き続き経過観察は必要とのこと。


入院直後のデータと比較しても、良い方向に向かっている(といっても、悪くなっていないだけで、変化なしと言うこと)ようです。
羊水はまだ少し少ないみたいですが、このままのペースで変化がなければ、28週と言わず、もう少し欲をもって良いのかもしれない・・・


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