Wizards of a sanctuary(魔術師達の聖域)

Wizards of a sanctuary(魔術師達の聖域)

甦りし者3



さくら「・・・(魔法のようであってそれとはまた異質な力・・・一体何なんだろう?・・・)・・・」

知世「さくらちゃん・・・」

さくら「・・・・・・・・・」

今のさくらには考える事が有り過ぎるせいか知世の声が耳に入らない

ズバッ!!

さくら「痛ッ!!」

知世「さくらちゃん!!!」

ほんの一瞬の出来事・・・さくらの左腕に傷が走り血がしたり落ちる・・・幸いそれはかすり傷のようなものではあったが、まるで何者かに鋭利な刃で斬られたようだった。

知世「大丈夫ですか・・・?さくらちゃん・・・急に腕に傷が・・・」

さくら「・・・痛・・・・・・!!!!!!誰!!!!!そこにいるの??!!!」

さくらは傷の痛みを堪えながらも何かしらの気配を感じていた。

知世「・・・誰もおりませんわ・・・?・・・・・・!!!あれは!!!」

竜巻がペンギン大王のあたりで吹き荒れている。

男「なんじゃありゃ!!!」

女の子「竜巻!!?」

老人「こっちに来る!!!」

公園にいた人々はあっという間に四散していった。まるで竜巻がさくら達以外を除外するかのように・・・

さくら「!!!!!」

知世「久々の事件襲来ですわ!!早速ビデオを撮らなければ♪」

さくら「知世ちゃん・・・それバッテリー切れてる・・・」

知世「心配ありませんわwこんなこともあろうかとちゃんと換えのバッテリーはここにあります(微笑)」

さくら「・・・(苦笑)・・・離れててね・・・『星の力を秘めし鍵よ 真の力を我の前に示せ 契約の元さくらが命じる 封印解除!!」

さくら「『翔』!!」

さくらが空中へ行ったのを知世はビデオでフレームアウトせぬように必死で追いかける。

さくら「羽根・・・?」

竜巻の中心からエメラルド色の羽根が飛び散ってきて不意にさくらはその一枚を掴み取った。

さくら「・・・頭痛いよぅ・・・!!!!!!!何・・・今、わたしの頭の中をよぎったものは・・・?」

竜巻はさくらめがけて羽根を飛ばしてきた。

さくら「『盾』」

さくらは完璧に防御魔法を使った・・・にもかかわらず羽根は『盾』をすり抜けてさくらの頬を足を次々に斬りつけていく。

さくら「きゃああぁぁ!!!!!」

知世「さくらちゃん!!!」

ケロ「さぁ~っくぅらぁ~!!!」

異質な力を感知したのかケロが素早く飛んできて真の姿へと変身する。

さくら「け・・・ケロちゃん・・・わたし・・・」

ケルベロス「よせ、喋るんやない!!」

ケルベロスが来て安心したのかさくらはふっと意識を失い『翔』の魔法も解け地上めがけて彼女の身体は落下していく

ケルベロス「っつ!!(さくらを背に受け止める)・・・そんにしても酷いもんや・・・さくらをここまで傷つけるやなんて・・・(怒)」

知世「ケロちゃん・・・」

ケルベロス「わかっとる・・・さくらをここまで追い詰めた相手にわいが敵うはずない・・・それよりさくらを安全な所に連れて行くのが先や・・・知世、早よわいの背中に乗れ 全力で逃げるさかい、さくらが落ちんようにしっかり捕まえとってくれ」

知世「はい。」

ケルベロス「ほな、いくで!!」

ケルベロスはほとんど誰の目にも止まらぬスピードで飛び去った。傷だらけの主とその親友を乗せて・・・

竜巻?「・・・・・・最強の魔術師も・・・・・・大したことないのね・・・・・・わざわざあたしが手にかけるまでもない・・・・・・結局はあの方の買い被りだったわけか・・・・・・」

竜巻はそのまま消え去り、公園には静けさのみが残った。



同刻 月峰神社・御神木

異次元に続くような穴が御神木の桜の木に急に開き、中から老婆が出現する。

謎の老婆「懐かしいねえ~この風景~。・・・って感傷に浸ってる場合やなかったさね」

老婆はにこにこしながらも自分が出てきた桜の木の穴に手を触れた。穴は閉じあたかも何事もなかったかの状態となる。

謎の老婆「さあて・・・!!!アタタタタ・・・持病の腰痛が・・・病院行かないと・・・」

老婆は神社から出て行こうとしたが・・・

歌帆「お婆さん、大丈夫ですか・・・?」

謎の老婆「ああ、大丈夫だよ・・・!!!!!・・・って歌帆さん?!!!」

歌帆「どうして私の名前を・・・?どこかでお会いしました・・・?」

歌帆は丁度自分の家に帰ってきた所で、見知らぬ老婆が自分の名を知っていたことに流石に驚きを隠せなかった

謎の老婆「・・・しまったさね・・・必要最低限の事だけして帰るつもりだったんだけどねえ・・・仕方ない・・・実はあたしゃあ・・・・・・かくかくしかじか・・・・・・」

歌帆「えー!!!」

歌帆は老婆の話を聞き流石に動揺したようだ(苦笑)

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