Wizards of a sanctuary(魔術師達の聖域)

Wizards of a sanctuary(魔術師達の聖域)

エンジェリッククエスト4



最「ううっ・・・ここはどこだ・・・?」

???「おお、目を覚ましたかレディー」

見るといかにも怪しそうなおっさんが最を見据えている。緑と赤のコントラストの服を来ているが最は以前、このようなキャラを某アニメで見た事があったらしい。

最「ミスター○タン!!?ってことはここはドラゴン○ールの世界なのか・・・?」

???「ミスターサ○ン??誰だねそいつは??わしの名はモリーだ、それにドラゴンボ○ルなんぞ聞いたことない名だな・・・」

最はモリーという男の存在よりも自分の足元の建物の方が気になっていた。

モリー「ふむ・・・気になるかね・・・?だがまだレディーには此処の扉を開くことすら敵わぬ・・・レディーよ、この世界には数多のモンスターが存在するがほとんどが自然と共存している故に人間をあまりよく思わないモンスターが殆どだ・・・だがな・・・わしはなモンスター達と人間も共存できる日が来ると信じておる。そう、愛を持って闘い勝利すれば仲間にスカウトできるモンスターもおる。」

最「・・・それで・・・私に何をしろと・・・?」

モリー「レディーよ!!スカウトモンスター3匹を引き連れてここに再び戻ってくるのだ!!その時こそ此処の扉の道を開こうぞ」

最「面倒だが・・・別にすることもないし・・・いいよ・・・やってみるよ・・」

最はそのまま旅立とうとしたがモリーに呼び止められた。

モリー「待つのだレディー!!そんな軽装しかも丸腰でモンスターと闘うつもりか?勧めておいてそのまま行けというのも刻だからな・・・それならレディーには特別大サービスで武器と防具をやろう」

最はモリーに武器と防具を手渡され装備した。


最 Eホーリーランス Eダンシングメイル Eホワイトシールド E銀の髪飾り Eキラーピアス (※ホントはキラーピアスは武器なのでホーリーランス等の武器とは同時装備できません)

モリー「はっはっはっ!!似合ってるぞレディー!!わしはレディーが戻るまで此処で風を感じながら待つ」

モリーの姿が見えなくなってからしばらく北へと足を勧めた最。湖の畔にコテージがある・・・が・・・

女の人「きゃああぁ!!誰かぁー!!」

女の人がモンスターに襲われている・・・ぼうれい剣士・・・ゾンビ系のモンスター・・・

男1「おい、みろよ・・・、またぼうれい剣士に女を襲っているぜ!!」

男2「・・・結構好みだし助けてやりたいが俺達の手に負える相手じゃねえ・・・運がなかったな・・・」

最「だからって見捨てて逃げる気か・・・おまえ達最低だな・・・」

いつの間にか男2人の背後に最がいたことにより一瞬男達は怯むが…

男2「あいつはな・・・今までで数人の女を斬っているんだ・・・何故女ばかりねらうかだって?そんなん知らねえ・・・助けに入ったって命を捨てにいくようなもんだ・・・」

男1「そんなことより姉ちゃん、あんたあんな女よりもずっと美人だな・・・どうだ、俺達と茶でも飲まねえか?」

男1の手が最の肩に乗る。彼女は無表情のままであったが内心かなり腸煮えくり返っていた。そして無言のまま男1にビンタを喰らわせて男1は吹っ飛び木に激突して気絶した。

最「あいにくだけど・・・私は困っている人を見捨ててその上なれなれしい男なんかのお茶に付き合う趣味はないんだ・・・」

最は男2を一瞬キッと睨むと踵を返しぼうれい剣士の方へ赴く

男2「お・・・おい、ね、姉ちゃん・・・う・・・うわ~俺知らね~」

男2が男1を担いで急いで逃げ出したのは状況的に理解できたが最はぼうれい剣士と女の人の処で歩む。

ぼうれい剣士「・・・ラフィン・・・何故だ・・・何故私を裏切った・・・私はおまえを生涯かけて守り通すと約束したのに・・・さん・・・るさん・・・許さん・・・」

女の人「ち、違う!!わたしはラフィンなんて名じゃない!!きゃあ!!」

ぼうれい剣士の剣が女の人の頭を直撃!!したかに思われたがホーリーランスの刃が剣を止めていた。

ぼうれい剣士「誰だ・・・なぜ・・・私の邪魔を・・・」

最「つくづくRPGっていうのは何でもアリだな・・・(汗)さしづめ死んだ人間の魂がモンスター化したってところか・・・」

女の人が最に抱きついてくる。

女の人「有難う御座います、もうダメかと思いました。あのぼうれい剣士は女を斬りつける凶悪なモンスターです。既に他の村では何人かの女が犠牲となってしまっています・・・わたしも貴女も女・・・ここはひとまず逃げましょう。」

女の人は逃げ出そうとした・・・が逃げれなかった・・・いや命の恩人を見捨てて逃げれなかった。最はぼうれい剣士のほうに近づく。

最「あんた・・・元は人間なんだろ?なんで女を斬る・・・?」

ぼうれい剣士「・・・そんな事聞いて何になる・・・?・・・だが私に話しかけてきたその勇気を称えて私の過去を話そう」


   ~ぼうれい剣士の過去~

湖を見下ろせる丘の上

男「明日の戦は俺達の勝利で終わると思う・・・」

ラフィン(女)「え、ええ、そっか・・・明日で隣国との戦争終わっちゃうんだ。」

男「もし、明日の戦に勝てたら今度はラフィン、おまえを生涯をかけて守るという約束を果たす」

ラフィン「フィオウ・・・ごめんなさい」

ラフィンはフィオウの腹を持っていた短剣で突き刺した。

フィオウ(男)「ラフィン・・・な、何故だ・・・」

ラフィン「ごめんなさい・・・あたし・・・実は隣国にホントに好きな人がいるの・・・でも貴方達が勝利を収めると彼と一生会えなくなるの・・・あたしの事は忘れて・・・えい!!」

ラフィンはなんとフィオウを湖へと突き落とした。

水中

フィオウ「(ち・・・チクショウ・・・俺は今まであいつのために全力を注いできたというのに・・・おんななんか女なんか・・・呪い殺してくれる・・・)ファハファハ・・・ゴボゴポゴボッ・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

フィオウは怨念を抱いたまま湖底で息を引き取った。


   ~ぼうれい剣士の過去回想 完~

最「・・・・・・そうか・・・あんたは愛する人に裏切られ更に命までも奪われたのか・・・」

フィオウ(ぼうれい剣士)「・・・あの女は・・・ラフィンは私を裏切った・・・これが許せな いでか・・・」

最「確かに自分勝手なラフィンは許せない女だけど・・・あんただって罪もない女を斬ってきている・・・それも許せないことだよ・・・」

フィオウ「・・・れ・・・まれ・・・だまれ・・・もはや聞く耳もたぬ・・・・・・」

フィオウの攻撃、フィオウは稲妻斬りを放ってきた。だが最はそれを見事槍の刃先で止めた。・・・が・・・

最「くっ・・・」

電気を帯びた剣により剣そのものの威力は伝わらなくても槍を通じて最にダメージを与える

フィオウ「ふっ・・・所詮はこの程度か・・・終わりだ・・・」

フィオウが最後の一撃を最に与えようと襲い掛かってくる。

最「…DQには確か呪文もあったはず・・・確かひゃ・・・ヒャ・・・ヒャダルコ!!」

最の手から冷気の風がぼうれい剣士へと吹きすさぶ・・・フィオウは氷漬けになった。そして最はホーリーランスを構えぼうれい剣士に突きつけた。

フィオウ「ま、まて・・・完敗だ・・・私の負けだ・・・もう誰も恨んでなどいない・・・」

最「そうか・・・じゃあ成仏するんだね・・・」

フィオウ「いや・・・それはできない・・・私には未練が出来ました・・・」

最「何だ・・・その未練って・・・?」

フィオウ「・・・最様!!・・・私は貴女を守っていきたい・・・」

最「・・・・・・(成り行き上だったけどこいつは強いからな)・・・・・・いいよ、フィオウ、あんたをスカウトするよ。」

こうして最のスカウトモンスター1匹目はぼうれい剣士ことフィオウとなった。


最「・・・しかし・・・この辺にはもうスカウトできそうなのいそうにないな・・・・・・ん?これはキメラの翼???」

足元にはキメラの翼が落ちていた。最は何処かへ向かってキメラの翼を放り投げた。

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