第１話 不吉なる小包と青い魔王
そんな平穏な日々を送っていたある日…
ＬＧＴ事務局という聞いたこともないところから小包と封筒が届いた。
ゆたかが部屋でネトゲしているこなたを呼んで一緒に開封すると中身は…
ゆたか「い、…」
こなた「いちおくえん！！！？」
ゆたか「だ、誰だろうね…こんな変ないたずら送りつけてくるの…」
こなた「違う…これ…全て本物だ… 何だろう封筒がある…？」
『泉こなた様 おめでとうございます。あなたはこの小包を開いたことによりライアーゲームトーナメント１回戦にエントリーされました。あなたにはこの１億円をかけて他のプレイヤーと１億円の奪い合いをしていただきます。…（後略）…』
こなた「ＬＧＴ…実在したんだ… って対戦相手は誰！！？ この人は…」
ゆたか「お姉ちゃん… こういうのゆいお姉ちゃんに相談したほうがいいんじゃ…うっ！！」
こなたはゆたかのみぞおちを軽く叩いて気絶させた。
こなた「ごめん、ゆーちゃん…だけどね…無駄なんだ…これがホントにライアーゲームなら警察頼ってもダメなんだ…だけど…私負けないから…このことはゆーちゃんの心のうちにしまってて…」
ゆたかをベッドに寝かせて書置きをしてこなたは家を出た… 一億円は３階の物置の奥にある以前から何も入ってない金庫の中に入れて…
対戦相手の元にこなたは向かった。それはこなたが良く知る人物… 白石みのる…こなたの高校時代のクラスメイトで現在は弱小ながらも声優しながら大学に通っている。 みのるの住んでいるっぽいアパートに行ってみると未開封の小包がおいてあった。どうやら声優の仕事や大学の補講、さらにはらっきー☆ちゃんねるの収録等多忙を極めて数日間帰ってきてないようだった。
こなたはみのる宛ての小包を抱えて車に乗せてそのまま走り去った。
こなた「（ニヤニヤ）悪く思わないでね、セバスチャン♪」
封を開けるとエントリーになるのでこなたはみのるの分の小包を躊躇いなく開けた、やはりそこには自分宛に届いたものとほぼ同じ内容のものが書いてあり一億円が入ってた…。
泉家に持ち帰ったときみなみが遊びに来ていてゆたかと一緒に出迎えてくれた。
みなみ「おじゃましてます…それは…！！？」
ゆたか「お姉ちゃん…ホントに奪ってきちゃったんだ…（汗）」
こなた「ん～まぁね～♪ラクショーだったよ～♪」
ゆたか「やっぱゆいお姉ちゃんに…」
こなた「言ったらゆーちゃんどうなると思う？（にっこり）」
ゆたか「（ひいい…）ううん…なんでもない」
みなみ「先輩…ゆたかを困らせるならいくら先輩でも…」
こなた「ん～ みなみちゃんはゆーちゃん想いだよね～♪ それならこのことは黙っててもらえるかな～♪ （ニコッ）」
こなたはいつもどおりに無邪気っぽく笑っているがみなみの肩を握る力は脅してるかのように強い…
ゆたかとみなみはこなたの見てはいけない一面を見てしまい、そこには泉こなたという名の青い魔王が君臨しているように思えていた。迂闊に刺激したら自分たちに火の粉が降りかかる可能性があると思えたのでこなたにＬＧＴの件に触れずにいつもどおり接触することを２人は心に誓った。
３０日経って８月もあと３日という頃 みのるが一億円奪い返しにくると思ったが結局みのるは現れずこなたはあっけなく１回戦を勝ち抜いた。
それもそのはず…結局みのるは一度もアパートに帰ってなくらっきー☆ちゃんねるの小神あきらの無茶ぶりで南アフリカのダイヤモンド発掘に強制的につれていかれていたからである。
３人の回収人が現れこなたは２億を放り込んだ金庫の前まで案内する。
回収人「おめでとうございます、あなたは２億持っていらっしゃいますのでこちらで貸し付けた１億は回収しますので残り１億があなたの賞金になります。なお、ドロップアウトなされるなら半額の５千万を…」
こなた「誰がドロップアウトするって言った…？」
そうじろう「どういうつもりだこなた！？そこは…」
こなた「お父さんは黙ってて！！２回戦はいつ始まるの…？」
回収人「私どもは回収を言い付かっただけでして２回戦の案内はまた後日きますのでお待ち下さい。それでは失礼します…」
回収人が帰ってから泉家家族会議が開催された。
そうじろう「こなた、どうしてなんだ？ドロップアウトしたらこれ以上得体のしれん組織と関わらんでいい上に５千万もの大金も残るんだぞ…？」
ゆたか「そうだよ、お姉ちゃん…」
こなた「………お父さん、ゆーちゃん…もしも自分の大切な人が傷つけられたとしたら…平然としていられる…？おとうさんだったら私やゆーちゃん…ゆーちゃんだったらゆい姉さんやみなみちゃんが…」
そうじろう「………」
ゆたか「………」
こなた「ゴメン、今は話せない、話せるときが来たら話すから今は何も聞かないで…？」
１回戦 ＷＩＮＮＥＲ イズミコナタ 獲得賞金１億円
（後書き）らき☆すたでライアーゲームを書いてみました。キャラやストーリーがちぐはぐなのは作者の曖昧３センチな心が勝手に生みだしてしまった産物でして相当なズレがあるかもしれませんがその辺はさらっと流していただきたいと思います。
© Rakuten Group, Inc.
