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毎年この時期、D市では日本デーというものが開催されます。ライン川沿いに日本の出店が沢山出て、焼きそばや焼き鳥、寿司を食べながら、日本のビールやお酒を楽しむことができます。特設舞台では日本人幼稚園・小学校をはじめ、さまざまな団体が歌声や演奏を披露し、その他にも沢山の日本関係のイベントが目白押しです。夜には1日の締めくくりとして日本の花火が上がります。日本から専門家が来て打ち上げる、本格的なものです。私は毎年この花火をとても楽しみにしています(<見た後は必ずホームシックになるけれど)。去年は悪天候のために中止になってしまったので、2年ぶりの花火に期待していました。が、またまたうちの旦那さんがやってくれました。同僚カップルが今度の日曜日に友人を呼んで朝食パーティーをするとのことで、旦那さんあてに電話がかかってきたのです。私達は家が遠いので、前の晩に出向き、一緒にレストランに夕飯を食べに行って、そのまま泊まればいいと提案され、彼は何も考えずにOKしてしまったのです。その週末は日本デーだからと前から何度も言ってあったにもかかわらず、です。毎回思うのですが、どうしてこう人の話をちゃんと聞いていないんでしょうかねえ。それとも、聞いていても、そのあとすぐに忘れてしまうんでしょうか?これは我が家だけの現象ではないと見えて、確か数年前にはある本がベストセラーになりましたよね。タイトルはたしか「地図が読めない女、話を聞かない男」でしたっけ?まあ、うちだけに限ったことではないと言うのが、せめてもの救いでしょうか…。
2007年05月31日
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先日、自分の歯の治療をオークションにかけたことをブログに書きました(詳しくはこちら)。今日、入札してくれた中から選んだ歯医者さんに行ってきました。歯科医院が入っているのは、かなり年季の入った建物です。入り口には鉄製のアーチなんかがあります。その1階をおそらくは間借りしているのかな?医院の中は、奥行きがあってかなり広いようです。インテリアはお世辞にもお金がかかっているとは言えないけれど、患者から高額の治療費をぼったくって、それで高いソファを買ったりする医者よりはましですね。医院なんて、少々設備が古くたって、清潔なのが何より。それでもって、患者思いの誠実なドクターだったら言うことなし!この医院は、一応1人のドクターの名前を看板に掲げていますが、3人の歯科医がいるようでした。それぞれのドクターに助手がいて、それ以外にもアシスタントさんや受付係などがいて、かなりの大所帯。おまけに、ラボも併設されており、差し歯などはそこで作ってくれるようですので、さらに安心。中は沢山の人が行き来していて、活気があります。働いている人がみな楽しそうで、しかもフレンドリー。これはドイツではポイント高いです。さらに、待ち時間が短いところも気に入りました。ドイツの医者も、予約時間にちゃんと診察してくれることはめったにありません。私の担当は、看板に名前が出ているドクターでした。がっしりしたスポーツマンタイプで、ちょっと大雑把そうなところが気になるかも…。でも、挨拶のときにちゃんと向こうから手を出してしっかり握ってくれたし(<外国人にはこれをしない医者もいるんです)、まずは合格。少しせっかちそうな印象も受けましたが、こちらの話もちゃんと聞いてくれるし、なかなか信頼できそうな先生です。オークションにかけた治療は、前の2本の差し歯を作り直すこと。1本は根が少し炎症を起こしており、もう1本は差し歯の中の棒が折れてしまったので、新しくする必要があるのです。この2本の歯の治療費(見積もり)が前の歯医者では2100ユーロ以上と言われました。が、新しい先生いわく、この治療の市場価格は600ユーロくらいとのこと。実際、オークションの入札価格も500ユーロ後半から800ユーロくらいに収まっていました。つまり、1500ユーロは必要ない料金だったわけです。この先生、オークションの時に見積もり金額をいちいち見ていないのか、実際に私が持って言った見積書を見て、目を丸くしていました。「これでは患者が他の歯医者に移って当然。あまりにも法外な値段だ」とあきれていました。ちょくちょく医者を変えるのには多少抵抗はありましたが、やっぱり自分の直感に従って正解でした。高額な見積もりを提示されたり、治療に疑問を感じたりしたら、遠慮せずに堂々とセカンド・オピニオンを求める。これが私が今回学んだ教訓です。
2007年05月29日
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連休最終日の今日は朝から雨。ず~っと雨。毎年、隣町でこの時期に行われる有名なマーケットがあります。お城の敷地に沢山の出店が出て、それぞれ趣向を凝らした手工芸品などを売っているのです。1度行った事があるのですが、急いで周っても半日はたっぷり楽しめます。今日はそのマーケットの最終日なので、出かけるのを楽しみにしていたのですが、「この天気なのに行くの?!」と旦那さんに却下されてしまいました。ベルリンは良いお天気でしたが、こちらは3日間ずっとこんなお天気だったようで、出店も出ていないのでは?とのこと。仕方ないので、KnutのDVDでも見ながら、家でのんびり過ごします。写真は、動物園のあちこちに出ていた「Knutはこちら」の看板です。
2007年05月28日
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今回のベルリン旅行の目的の1つ、ベルリン動物園に出かけてきました。もちろん、白熊のKnutに会うためです。動物園に着いたのは、朝10時ごろ。Knutの面会時間は、午前11時から12時と、午後14時から15時の2回のみです。私は15時ごろには動物園を出なければいけなかったので、11時からの回をお目当てにやってきました。どこかのブログか何かで、Knutを見るには一時間近く並ぶ必要があると読んだので、寄り道せずにまっすぐホッキョクグマのゲレンデを目指しました。ところどころにKnutの写真に矢印がついたお手製の道標が立っており、ほほえましかったです。と同時に、やはりほとんどの人はKnut目当てに来るんだろうな~と実感。途中で、いきなり目の前にKnutが現れてびっくりしました。かなり大きくなった彼、お披露目の時間以外は、外のゲレンデで過ごしているようです。おなかがすいているのか、しきりに鳴いていました。しばらくそこで『生Knut』を堪能した後、名残惜しかったけれど、行列に並ぶために先を急ぎます。Knutが出てくるゲレンデの前に既に20人ほどの人が待っていたので、私もその列に並びました。列は2手に分かれており、12歳以下の子供(とその付き添いの大人1名)のみが柵に近い方の列に並ぶことができます。ゲレンデ前には、Knutの母親代わりとなって世界で一番有名な飼育係となったDoerfleinさんの姿もありました。11時までは時間があるので、私は文庫本を読みながら暇をつぶしていました。ふと気づいたら、私が入ってきた入り口はいつの間にか鉄柵でふさがれており、その後には100人はいるのではないかという行列ができていました。やはり早めに並んでよかったです。Knut登場前に、動物園の係員さんが色々説明をしてくれました。それによると、現在Knutの体重は27キロ私が数日前にネットで調べたときは20キロだったのに…。成長著しいですね。Knutはこの2~3日前に、本格的に泳ぎ始めたそうです。また、魚や果物を入れて凍らせた氷を与えて、氷を砕いてえさを自分で取り出すための練習も始めたとか。それ以外には、キャットフードもご飯として与えているそうで、ちょっとびっくり。うちの王子は選り好みが激しいので、食べなかったキャットフードをKnutに送ろうかしら?ちなみに、Knutはおやつには何をもらっていると思います?正解はなんと、クロワッサン。ある日、Doerfleinさんの同僚がパンがいくつか入った紙袋(自分の朝食)を持ってやってきたところ、Knutがその袋を手にとって、中に入っていたクロワッサンを食べたのだとか。それ以来、おやつとしてクロワッサンをもらうことになったそうです。11時になり、いよいよKnutが出てきた…らしい。(<私のいる場所からは見えなかった)最前列の子供達が歓声を上げ、一生懸命写真を撮ろうとしています。このときほど子供がいないことを後悔したことはありません(笑)。しばらくして、Doerfleinさんが私の立っている側のゲレンデに来てくれました。彼が「Knut、おいで!」というと走ってくるKnut…かわいすぎる!!以前、TVで見たときより体は2~3周り大きくなっていましたが、仕草はやはりまだ子供です。Doerfleinさんの体にじゃれ付いて、ふざけてあちこちに噛み付き、そのたびに彼は苦笑いしつつ「痛い、痛い」と声をあげていました。Knutの柵の前にいられたのは、15分程度。彼の愛らしい仕草はいつまで見ていても飽きることがないので、とても短く感じられました。次のグループを入れるために、私達第1グループの全員が外に出されました。沢山の人がKnutをひと目みたいと並んでいるのですから、仕方ないですね。お披露目エリアを出たところで、お約束のKnutグッズが売られていました。アイテムはシュタイフ(ドイツの有名なぬいぐるみメーカー)が最近売り出したKnut、先日放映された番組のDVD、そしてTシャツ、絵葉書、ポスターでした。私はDVDとTシャツを購入後、母親にでも送ろうと思い、絵葉書も買い足しました。ちなみに、第2グループのお披露目が始まって少しして、Knutは水の中に入ってしまったようでした。飼育係さんが誘導したのか、Knutが自ら泳ぎ始めたのか分かりませんが…。人口の池は柵のすぐ前にあり、水の中に入られてしまったら、最前列にいる子供たちにしかKnutの姿は見えません。ずっと並んでいた大人の人たちは、本当にお気の毒です。係員さんの話だと、動物園は9月頃までこの「お披露目」を続ける意向だそうです。が、もうすぐKnutは生後6ヶ月。本来なら、そろそろ親離れしなくてはいけないはず。動物園でどれだけ自然に近い形で飼育を続けていくか、難しいところですね。それにしても、親離れの時期が来たら、Doerfleinさんは寂しいだろうなあ。Knutはもっと大きくなったら(おとなになったら?)別の動物園に移されることになっています。その時のDoefleinさんの気持ちを想像しただけで、うるうるしてしまう私でした。
2007年05月27日
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ずいぶん前から楽しみにしていた、ベルリン旅行(2日間だけですが)の始まりです!この旅行の1番の目的はベルリンフィルのコンサートを聴きに行くこと。2番目の目的は、白熊のKnutに会いに行くこと。3番目の目的は、以前本で紹介されていた猫グッズの専門店に行くこと。以上の3つでした。ところが、なぜか今日の私は呪われているとしか思えないほど、ついていませんでした。まず、ベルリン行きのフライトの大幅な遅れ。始めに、給油が長引いていると言うことで、搭乗開始が遅れました。やっと搭乗が始まり、全員が席に着いたところで、「随時飛行機のモデルチェンジを行っている関係で、燃料の計算を間違えてしまい、多く給油しすぎた」とのアナウンス。このままでは重過ぎて着陸できないので、給油した燃料を減らすと言うのです。しばらくするとまたアナウンスが入り、「消防署からのお達しで、乗客を乗せたまま燃料を減らすことができない」とのこと。乗客全員、手荷物とともにもう1度機外へ出されることになりました。燃料をおろすのは10~15分と言っていたのに、30分経っても音沙汰がありません。嫌な予感がしてきた頃、テクニカルトラブル発生のアナウンス。原因が分からないため、どれくらい時間がかかるのかも分からないというではないですか。もうこのままフライトがキャンセルになるのではないかとびくびくました。結局、2時間遅れで出発することができましたが、ベルリンに略陸したときは、もう正午でした。これでは今日の予定を変更しなければなりません。とりあえず、荷物を置きにホテルへ行くことに。空港駅で電車に乗り込んだ途端、外国人らしい中年男性が私の目の前に立ち、強い訛りのあるドイツ語で「中央駅?中央駅?」と何度もしつこく聞いてきます。どうやらこの電車が中央駅に止まるか知りたい様子。話しかけられた少し後に、腕にジャケットをかけた中年男性が着て、私の脇に立ちました。最初の男性がしつこく「中央駅?」と繰り返している間、その人が肩にかけた私のバッグを触っている気配が。とっさにこの男性を押しのけて、急いで車両を変わりました。お金を持っている日本人だと思ったのか、2人組のスリの標的にされてしまったのです。幸い被害はなかったものの、とてもショックでへこみました。ドイツでスリ(未遂だけど)に遭ったのは初めてのこと。もしも気づくのが遅くてお財布を取られていたら、旅行が台無しになるところでした。気を取り直して、ホテルへ向かいましたが、今度はホテルのあるはずの通りが見つかりません。いくら歩き回っても、人に聞いてみても見つからない。近くの薬局で聞こうとお店に入ろうとしたら「もう閉店!」と目の前でシャッターを下ろされるし、次のキオスクでも「知らない」と冷たくあしらわれ…。ホテルに電話して行き方を教えてもらい、やっとたどり着いたら、14時近くになっていました。もうチェックインできるというので、予約番号を告げたところ、受付の人が怪訝な表情をしています。インターネットで予約した際のプリントアウトがあるかと聞かれ、それを取り出して渡しました。それを見た受付担当者が「これ、4月26日の予約ですけど」と言うではないですか3月にコンサートのチケットを予約してすぐにフライトとホテルも予約したので、あせって1ヶ月前の日付で予約してしまったようです。折しもドイツは3連休で、ベルリンでは今夜、サッカードイツ杯の決勝が行われることになっており、ホテルはどこも満員御礼状態。泊まるところがない!!と真っ青になりました。が、たまたまダブルの部屋が1つ空いていて、その部屋に回してもらえました。部屋があったことは超ラッキーではありましたが、シングルより当然高く、さらに4月の分の料金もしっかりチャージされており、予想外の痛い出費。お目当ての猫グッズのお店は16時閉店なので、部屋に荷物を置いてすぐにそのお店へ向かいました。ところが、あるはずの場所に、お店がないのです。番地が間違っているのかと思い、近くを探して見ましたが、やはり見当たりません。移転したのかお店の人に聞いてみようと電話をしたら、「現在この電話番号は使われておりません」のアナウンス。本にも載っていたし、インターネットにも載っていたのに~!!コンサートに行く前、知人のご夫婦と一緒に夕食を食べに行くことになっていました。待ち合わせ場所に行くと、直後に夕立になり、激しい雨が降り出しました。それでも目的のお店に向かおうとホームで電車を待っていると、「天候不順のため、南方面行きの電車は不通となりました」とアナウンス。「これくらいの雨で?!」と驚きましたが、仕方ありません。下手に動かない方が良いだろうと、知人夫妻が滞在しているホテルのレストランへ行くことにしました。すると、なぜかレストランの床が水浸し…。よく見ると、レストランの演出(デコレーション?)と思っていた滝のような水は、ガラスの屋根の端から入り込んでいる雨水なのでした。何をするにもトラブル続きだったので、まさかこの天候でコンサートもキャンセル?!と心配していましたが、雨は1時間ほどで上がり、コンサートも無事開催されました。小澤征爾氏がベルリンフィルを振る3日連続公演の最終日です。コンサートは最高に良かったです。小澤氏はずいぶん痩せてしまわれたと聞いていましたが、実際一回り小さくなったように見受けられました。実際に振り始める前は、まだ体調に不安があるのでは?とちょっと心配でしたが、それは杞憂でした。以前と全く代わり映えのない、素晴らしい演奏。いつものように、スコアも指揮棒も使わず、衰えも何も感じませんでした。1部はプロコフィエフの「ピアノ協奏曲第2番」。ピアノはショパンコンクールで優勝した初めての中国人、ユンディ・リー氏でした。彼の演奏を聴いたのは初めてでしたが、とりこになってしまいました。不思議な魅力のある演奏ですね。2部はチャイコフスキーの「交響曲第1番(冬の日の幻想)」でした。これも生で聴くのは初めてでしたが、とっても良かったです。普段、音楽を聴いているときに映像が浮かんだりすることはないのですが、今夜は白い雪原が脳裏に浮かびました。コンサートの間中、こんなに強く「このままずっとこの曲が終わって欲しくない!」と思ったのは初めてかもしれません。2時間のコンサートがあっという間に感じられて、コンサートホールを出るのが名残惜しくて…。至福の時間でした。終わり良ければ全て良し、素晴らしいコンサートのおかげで、その前の嫌な出来事もきれいに忘れてしまいました。ところで、休憩時間にユンディ・リー氏がサインをしてくれると言うイベントがあり、私達もしっかりサインをいただきました。演奏をしていない彼を近くで見ると、本当にどこにでもいそうな「普通の男の子」と言う感じ。そんな彼に私はひそかに「クラシック界の中村俊輔」というニックネームをつけました。顔がなんとなく似ているのはもちろん、プレー中とプレー後の『ギャップ』まで似てるんですもの(笑)。
2007年05月26日
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今日は王子を年に1度の予防接種に連れて行くことになっていました。毎年6月頃に連れて行っているのですが、今年は6月中旬からペンションに預けることもあり、その前に済ませておかなければなりません。さらに、来週は旦那さんが出張で留守なので、今週末しかチャンスがないのです。獣医さんは18時までなので、17時半までに絶対に帰ってきてと何度も念を押しておきました。ところが、(例の如く)帰ってこないのです~。痺れを切らして電話してみると、「道が混んでいて、まだXXX(隣町)にいる」とのこと。ドイツは明日から三連休と言うこともあり、高速はどこもかなり混んでいます。けど、そんなことは予想できたことでしょう?仕方なく、一人でトライしてみることにしました。前の家は狭かったので、部屋のドアを全部閉めてしまえば王子の逃げ場所はなくなり、割と楽に捕まえることができました。が、新居はドアのない部屋もあり、そう簡単にはいきません。私が立てていた作戦は、まず私が階下の書斎に行く。書斎には庭に出られるドアがあるので、王子はお散歩に連れて行ってもらえると思い、即座に後をついてくる。ころあいを見計らって旦那さんがキャリーを持って書斎に来て、ドアを閉める。旦那さんがキャリーを押さえ、逃げ場のなくなった王子を私が中に入れる。とこういう段取りのはずでした。協力者がいないため、これを私独りででやらなければならないわけです。そこで、まずキャリーを書斎にもって行き、庭に出るドアの脇に置いておきました。そうしてから上に戻り、これ見よがしに階段を下りていくと、いつものように王子が後を追ってきました。しめしめ、上手く行きそうだ…とほくそえんでいたのですが、王子は書斎に一歩足を踏み入れた途端、キャリーを見て、一目散に階上へ走って行ってしまいました。『キャリー=獣医(もしくはペットホテル)』と言う図式ができないよう、我が家では普段リビングにキャリーを置きっぱなしにしています。王子は時には自分でそこに入ってくつろいだりしているのです。それなのに、なぜキャリーを一目見ただけで逃げるのよ~!!よからぬことが起きると察した王子は、ベッドの下に隠れてしまっていました。おやつの戸棚を開けてみても(普段なら飛んでくる)、お散歩用のリードを見せてみても、一向に出てきません。これはもうだめかも…。半分以上あきらめて、王子のトイレをきれいにしたりしていると、恐る恐る様子を見に出てきました。私がほとんどあきらめていることを感じ取ったかのよう。でも、まだ警戒しているらしく、すぐ近くまでは寄ってきません。少し警戒心が解けたようなので、もしかしたらチャンスがあるかもしれないと思い、キャリーを書斎のドアの後ろに隠して、ドアを細めに開けておきました。その後、おもちゃで遊んでやりながら、何気ないふりをしておもちゃを階段の方に投げました。少しずつ下の方へ投げていって、最後に書斎の中に放り投げました。キャリーは目に付くところにないので、少し安心したようですが、それでも敷居のところで一瞬躊躇した王子をすばやく捕まえ、部屋の中に押し入れて、ドアを閉めました。そして、間髪をいれずにまた捕まえて、さっとキャリーに入れることに成功しました!このとき、既に17時50分過ぎ。18時までなら受け付けてくれると言うので、急いで車に向かいます。途中、いつも赤信号が長い交差点にひっかかり、信号待ちの間に18時になってしまいました。でも、獣医さんまではあとほんの300mほど。大急ぎで駐車場に車を止め、ダッシュで入り口へ。ところが、まだ6時2分過ぎなのに、入り口のドアがもう閉まっていました。呼び鈴を鳴らすと、しばらくして渋々と言う感じでドアが中から開きました。「6時まで受け付けしてもらえるとおっしゃったので来たんですが…」「でも、6時までと言いましたよね。6時10分とは言ってません」ときつい口調でアシスタントの女性。6時10分はいくらなんでも大げさでしょう?と内心思ったけれど、ぐっとこらえて下手に出て、何とか入れてもらえました。王子の健康状態は、奥歯にちょっと歯石が溜まりかけているけど、年齢からしたら普通の状態との事。それ以外は全て健康とのこと、ほっとしました。時々庭に散歩に行くようになったので、今回初めて狂犬病の予防接種もしてもらいました。このあたりはキツネが多いので、外に出る猫には必須だそうです。それにしても、私が出張や何かで留守にしているときに王子の具合が悪くなったら、どうしたらいいのでしょう。私以外の人がキャリーに入れることができないというのは、ちょっと問題ですよね…。
2007年05月25日
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週末に一緒にベルリンへ行くはずだった友人にキャンセルされてしまいました。最近の彼女からのメールから私が予想していた通り、おめでただそうです。まだ不安定な状態のため、長期移動は無理とのことで、残念ですが仕方ありません。元々一人で行くつもりだったのですが、ベルリンフィルのコンサートに行くと話したら、その知人が「私も行きたい」と言い出したのです。彼女も楽器をやっているし、同じ趣味の人とコンサートに行けたら楽しいだろうなと思い、快諾しました。そうなるとやはり楽しみになり、どこへ行こうか、何を食べようか、彼女と色々相談しようと思っていた矢先のキャンセルでした。よく考えてみたら、女友達と旅行なんて、もうずいぶん長いこと行っていません。最近の旅行はずっと、一人旅か旦那さんと一緒。もしかして、最後に女友達との二人で行った旅行は、大学時代に仙台に行ったのが最後かも?!思い立って、ふらっと一緒に旅行に出かけられるような友達って、意外といないものですね。(<これは私だけか?)特に私の女友達は今、みんな子育てで忙しいからなあ…。ドイツで旅行友達を作るのが新しい目標になりました。ちなみに、ベルリン滞在中はもちろん白熊のKnutに会いに行くつもりです。最近、あまりニュースを聞きませんが、インターネットで近況を調べてみたら、もう体重が20kgもあるようです。写真をみると、やはり大分大きくなったなあ言う感じ。以前のような赤ちゃんぽさがなくなって、大分しっかりした「小熊」になっていました。白熊は生後6ヶ月経つと、人間にとって危険になってしまうそうです。彼は12月頭に生まれたので、もうすぐ満6ヶ月。親掛かりの飼育係さんと無邪気に戯れる姿を見られるのも、あとわずかかもしれません。
2007年05月23日
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バージニア工科大学の銃乱射事件については、先日のブログで少し触れました(詳しくはこちら)。犯人が始めに押し入った教室で行われていたのがドイツ語の授業だったと聞いて、特にショックを受けたのです。私も以前はアメリカの大学でドイツ語の講師をしており、ゆくゆくはドイツ語の教授になりたいと考えていた時期もあったので、他人事とは思えませんでした。実は、その犠牲となったドイツ語教師は他人ではなかったのです。今日の昼休み、インターネットでニュースなどを読んでいるうちに、偶然この事件の犠牲者リストにたどり着きました。ドイツ語の授業が行われていたと言う教室での被害者名を目にした途端、凍りつきました。知っている名前がそこにあったからです。そこに書いてある年齢も、私の知人と同じくらいと思われます。でも、それほど珍しい名前ではないし、もしかしたら同名の他人かもしれない…。そう思って、写真が載っている別のサイトを見てみたら、やはり知人でした。私が最後に見た10年以上前の彼とは髪型が大分違っていて、一瞬やはり別人かと思いましたが、面影が残っていました。初めて知り合った頃のとても穏やかでやさしい彼の笑顔は今でも覚えています。とてもまじめで、紳士的な人でした。あまりのショックに目の前が真っ暗になり、その後で体に震えがきました。私がアメリカを去ってから、9.11事件やハリケーンカタリーナやら、色々な天災・事件がありました。が、これまで幸いにも知人が巻き込まれたことは1度もなかったのです。こんな形でその記録が破られてしまうとは…。アメリカを離れて10年以上経った私にとって、この事件はとてもショックではあったけれど、正直に言えば対岸の火事でもありました。ドイツ語教師が射殺されたと聞いた時もショックと怒り、悲しみを覚えましたが、その時はまだその教師は「見も知らぬ仲間・同士」でしかありませんでした。その教師の名前も私の知る限りこちらのニュースなどでは報道されなかったし、自分から調べようともしませんでした。けど、私が今日まで知らなかっただけで、その教師が私の古い知人だったと言う事実。うまくいえませんが、今までに他の事件の報道を見たり聞いたりしても、『気の毒だなあ』という感想以外、特に何も感じませんでした。だけど、それは単に犠牲者に名前がなかったから。名前が知らされたとしても、直接の知り合いじゃなかったから、それほど痛みを感じることもなかっただけなのです。今まで何も知らずにいてごめんなさい。改めて、この事件の犠牲になった方々全員のご冥福を心よりお祈りいたします。そして、犠牲者の家族・友人の方々が1日も早く心の平穏を取り戻されますように。
2007年05月22日
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いつものようにインターネットでニュースを読んでいて、バレエダンサーの熊川哲也氏が怪我をしたことを知りました。もしかしたら靭帯が断裂しているかも知れず、その場合は手術が必要との事。手術をした場合は全治6ヶ月とのことですが、とても心配です。彼はいわば、私にバレエの魅力を教えてくれた人。初めて劇場でちゃんとしたバレエを観たのが、彼のカンパニーの公演でした。初めて彼をテレビで見たときは、「なんと自信家で鼻持ちならない人だろう」と思ったものです。それなのになぜ、彼のバレエを観に行こうと思ったのか、今となっては思い出せません。でも、実際に彼の踊りを見てみたら、彼のあの強気の発言は、自分に自信があるからだと分かりました。もちろん、その自信はしっかりとした実力に裏づけされていることも。ここまでになるには、もちろん生まれ持った才能もあったでしょうが、長年のものすごい努力があっただろうことくらい、素人の私にも容易に想像できます。「有言実行」タイプの男性が好きな私は、たちまち彼のファンになりました。その後、ヨーロッパへ引っ越してしまい、残念ながら彼の踊りを見る機会もなくなってしまいましたが、一時帰国の際はちょうど公演が行われていないか必ずチェックしていました。また彼の踊りを生で見たいです。どうか彼の怪我が完全に良くなりますように!このまま引退なんてことにならないことを切に願っています。
2007年05月21日
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17日から4日間、旦那さんの会社の社員研修旅行のため、留守にしておりました。この研修旅行は毎年今の時期、木曜日が祝日の週末を選んで、木~日曜日の日程で行われます。開催場所は毎年変わりますが、基本的にパートナー同伴で参加することになっております。毎年の事ながら、かなり疲れました。1年に1度しか会わない人がほとんどなので、どんなことを話したらいいのか、分からないんですよね~。無難な話題を探して、愛想良くおしゃべりをして、それだけで気疲れしてしまいます。研修旅行中の日記はまた後ほどアップしていきます。ところで、以前知人から勧められた「ハケンの品格」というドラマをやっと見ることができました!確かに面白かったし、私好みのドラマでした。続編(名古屋支社編)もできないかな~。
2007年05月20日
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本日は土曜日。市内観光の後、自由時間があります。Kさんのパートナーを含め、気の合う数人と、自由時間にチョコレート博物館に行こうと話していました。Kさんに関しては、向こうが謝罪してこない限り、こちらから話しかけるつもりはありませんでした。が、昨夜レストランにいたKさん以外のメンバーとどう接していいのか分からず、朝から憂鬱でした。私が席を立ったことで、結果的にその場の楽しい雰囲気をぶち壊してしまったからです。残念ながら、非難の対象は理不尽な言いがかりをつけて私に絡んだKさんではなく、いきなりお店を出て行った私に向けられました。昨日の晩、その場にいた人たちの私に対する態度でそれが分かりました。みんな、私が挨拶しても無視したり、目をそらしたりするのです。Kさんは明らかに日本人である私を非難していたにもかかわらず、「個人を攻撃したわけではないのに、何であんな風に反応するのか理解できない」と自分を正当化し、結果的に私の『過剰反応』ということに落ち着いたようです。私も自分が悪いとは全く思っていないので、こそこそするつもりはありませんでした。旦那さんと朝食をとっていたら、私達のテーブルに例のKさんがやってきて一言、「君個人を攻撃したわけじゃない」と言ったので、「分かってる」とだけ答えました。想像していた通り、彼から謝罪の言葉は一切ありませんでした。市内観光のために2つのグループに分かれた際、私達とKさん達は同じグループになりましたが、会話もまるでなく、変な感じでした。特に、普段は私ともとても仲の良いKさんのパートナーがよそよそしいのです。Kさん自身から謝罪の言葉はなくても、彼女からは何らかのリアクションがあるはずと思っていたので、とても意外でした。自由時間になり、自然に幾つかのグループに別れた時も、いつも一緒に行動するメンバー達からは無視されました。前日、一緒にチョコレート博物館に行く約束をした人達からも声はかかりませんでした。私達もどう振舞っていいか分からなかったので、別のグループと行動することにしました。食事のできるビアホールを探してうろうろしているうちに、私達のグループとKさんたちのグループが合流してしまい、最終的には同じ店の同じテーブルに着きました。食事をしてビールをおかわりしたら、自由時間はほぼ終わってしまい、そのまま集合場所へ戻ることになりました。途中、みんなでアイスを食べたりもしましたが、相変わらずKさんたちとは会話もなし。実は、Kさんの議論好きは有名で、過去にも上司や同僚を含む色々な人が犠牲になっています。彼の場合、討論自体を楽しむと言うよりは、自分の意見を一方的に押し付け、相手を威圧し、コントロールしようとするタイプ。おまけに本人には悪気はないので、相手をどんなに傷つけようが、どんなに怒らせようが、謝罪することもありません。Kさんのことは「そういう人だ」とわかっていたので、私も彼からの謝罪の言葉など全く期待していませんでした。でも、Kさんのパートナーは何らかの形でフォローしてくれると思っていたのです。Kさんの代わりに謝るとかではなくて、「昨日はKのせいで嫌な思いをしたと思うけど、気にしないで」とか、そういう言葉をかけてくれるだろうと固く信じていました。ところが、彼女は事件以来、私に声をかけるどころか、避けているようなのです。最後の夜は、フェアウェルパーティーが行われ、夜遅くまで飲んで歌ってが続きます。正直、毎年それほど楽しみにしているわけではないけれど、今年は特に気乗りがしませんでした。昨日の晩、議論を吹っかけられた時点で、私の旅行は完全に終わってしまったようです。
2007年05月19日
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2日目の金曜日は、社員(技術者)の皆さんは1日中ミーティングです。つまり、平日である今日は、彼らは通常勤務なわけです。その間、パートナー(女性陣)は自由時間。滞在している市や近郊の市のダウンタウンへ連れ立って出かけ、ショッピングやお茶をします。金曜日の晩は、自由行動の日。一応、お芝居やコンサートなど、その日その土地で行われているいくつかの催し物の案内はありますが、参加は希望者のみです。もちろん、チケット代などは個人負担となります。今回はミュージカルのお知らせがあり、興味はあったのですが、チケットがめちゃ高い!1人90ユーロと言うので、あっさりあきらめました。その代わり、私達女性陣が昼間見つけた、ワインフェスティバルに出向くことにしました。7時頃に会場に着いたのですが、とても盛況でどのテーブルもすでにほぼ満席。それでなくとも11人という大所帯のグループなので、全員一緒に座ることはまず不可能です。仕方なく、それぞれワインを1~2杯立ち飲みしてから、近くにあったメキシカンレストランへ行くことになりました。このレストランで事件は起こりました。つい先日、インドネシアでのダイビング休暇から戻ってきたばかりのKさんが旅行に関する話をしていました。が、ふと旦那さんが今年日本で開催された『マグロ会議』のことに触れた瞬間、Kさんが「あんなものは日本の茶番劇だ」と吐き捨てたのです。「日本は自分達がマグロを絶滅させかけていることをごまかそうとしてあの会議を計画しただけで、本当は何も対策を立てる気などない」と暴言が続きました。私は先日、ドイツのラジオかテレビでマグロの漁獲高世界1位はスペイン、2位はフランスと聞きました(<去年の漁獲量のみだったかもしれません)。さらに、日本は7位か8位だったため、意外に思ったので良く覚えていたのです。そのことを理由に「日本は世界一のマグロ乱獲国ではない」と反論を試みました。ところが、彼は「ふざけるな。スペインの漁船が取ったマグロは日本に売られているんだ。だからマグロ乱獲の責任は全て日本にある」とさらに語気を荒げるのです。確かに日本は世界最大のマグロ消費国かもしれません。が、他の国の船が取ったマグロを日本に売ったとして、どうして日本人だけが一方的に攻められなければならないのですか?スペイン人が日本にマグロを売るのは、その方が儲かるからですよね。誰だって、余計にお金を払ってくれるところに商品を売りたいに決まっています。それが自由経済の仕組みなのだから、仕方ありません。彼らは決められた量を大幅に上回る量のマグロを漁獲していたそうですが、それすらも全て日本人のせいだと言われたら黙っていられません。もしも日本人が世界中から攻められて、マグロの消費を禁止したとしたら、どうなるでしょう?スペインや東南アジアのマグロ船猟師は失業するかもしれません。もしもそうなったら、また攻められるのは日本人でしょう。他の国からマグロを買っても買わなくても、結局非難の的になるのは日本なんです。マグロの件だけでは情勢不利と見たのか、Kさんはさらに捕鯨問題まで持ち出してきました。これは非常にデリケートな問題。海外にいる日本人はほぼ誰しも議論を吹っかけられてうんざりした経験があるのではないでしょうか?何が嫌かって、日本の食文化も何も知らない人がどこかで聞きかじった誤った情報を元に「日本人は野蛮、最低」とか言ってくることが嫌なのです。私がいくら冷静に討論しようとしても、Kさんはエスカレートし、声のトーンが上がっていきます。テーブルをどんどんたたきながら、日本・日本人を攻撃することを止めません。これ以上その場にいたら、ますます大声で罵り合うことになり、その場の雰囲気を台無しにしてしまうと思ったので、一人で先にレストランを出ることにしました。その時はそれがベストの選択だと思ったのです。捕鯨問題については、アメリカ滞在中もよく非難されました。が、相手は大抵日本について全く何も知らず、自分の生まれ故郷から出たこともないような人で、そういう人が「鯨のような賢い生物を殺して食べるなんて」といちゃもんをつけてくる程度だったので、こちらもやり過ごすことができたのです。とてもいい友人であり、また毎年アジアで休暇を過ごしているKさんのような人からこんな非難を受けるとは思ってもいず、それもショックでした。レストランを出た後、すぐにタクシーでホテルに戻るつもりでしたが、目の前の広場ではワインフェスティバルが開催されています。まだ外は明るいと言うのに、Kさんのせいでこのまままっすぐ帰るのもなんだか癪です。かなり気も立っていたので、少し落ち着いてから帰ろうと思い、一人でワインを飲んでいました。携帯が鳴ったので見てみると、電話番号が表示されていました。私の携帯に登録されている番号ではないということなので出てみると、旦那さんだったので驚きました。私を心配して、誰かの携帯を借りてかけてきてくれたようです。旦那さんはKさんの『議論』を「ひどい言いがかり、あれは完全に個人攻撃だ」と言ってくれました。さらに、私は全く悪くないから気にするなとも。お店には戻らない、もう今日は会社の人には誰にも会いたくないと言うので、二人でケルンの町をぶらぶらしました。怒りに任せてあてもなく歩き回り、適当なカフェでちょっと飲んでからタクシーでホテルに帰りました。旦那さんが味方してくれたのはうれしかったけれど、非常に悔しく、とても後味の悪い1日となってしまいました。
2007年05月18日
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またまたポザウネンコアの本番がありました。本日は『キリストの昇天日』という祝日です。ドイツでは、この祝日は父の日でもあります。(それにしても、母の日と父の日が同じ週ってこともあるんですね!)ドイツの父の日は、母の日に比べてとても質素で、気の毒なくらい。家族がお父さんに感謝する日と言うよりは、お父さん同士が連れ立ってハイキングに出かけ、飲んで帰ってくる日(笑)です。お母さんは花束などをもらい、ひたすら楽をさせてもらえる母の日と大違いです。今回は公園での特別礼拝で、他のポザウネンコアと合同で、20~30曲演奏する予定でした。ところが、今週はずっと雨が降ったかと思えば青空がのぞいたりとはっきりしない天気。今日の朝6時頃も雨が激しく降り、音で目が覚めたくらいです。その後、雨は上がったのですが、芝は濡れているし、気温も低いのでお年寄りには寒すぎると言う理由で、野外礼拝は中止となってしまいました。礼拝が行われるはずだった公園にはビアガーデンもあり、本番の後のビールを楽しみにしていたので、残念!!今日の礼拝では、赤ちゃんの洗礼式が行われました。私は洗礼式を生で見るのは初めて。洗礼を受けたのはLukas(ルーカス)とルカ(Lucas)という二人の男の子。全くの他人です。最近は外国の名前をつける親御さんが多いので、こういう偶然もありえるのですね。この二人の赤ちゃんがとっても対照的で、可愛かったです。ご存知かと思いますが、洗礼式では大きなビアマグのような水差しに入れた聖水(?)を赤ちゃんの額にかけます。始めに洗礼を受けた赤ちゃんは、水が怖くて仕方ない様子。牧師さんが水差しをかざすと顔を真っ赤にして泣き出してしまい、結局水をかけることができませんでした。その後、牧師さんが両手で頭を押さえて祝福を授けようとするのですが、その手を払いのけ、身をよじって逃げようとする始末。これには思わず参列者もくすくす笑ってしまいました。次の赤ちゃんは逆に、好奇心満々で、水も全く怖くない様子。逆に、聖水を受けた鉢の中の水に手を突っ込んで、水遊びを始めてしまいました。牧師さんが手をかざせば、遊んでくれるのかと思って、自分の手を出したり、牧師さんの耳や鼻をつかもうとしたり。彼のしぐさもまた微笑ましく、参列者はまたくすくす。やっぱり赤ちゃんて可愛いですねえ。私達は傍から見ているだけだったので楽しませてもらいましたが、牧師さんは「今日は2人だけだったけど、30人くらいの洗礼式をやったような気がする」とおっしゃっていました(苦笑)。
2007年05月17日
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本日より4日間、毎年恒例旦那さんの会社の社員研修旅行です。旅行1日目の木曜日は、夕方それぞれホテルに集合することになっています。旦那さんと同じサービス技術者が全国から集まってきます。開催場所は毎年変わるのですが、今年はケルン。おかげで、私達は午後ゆっくりと出発することができました。出発前、歯を磨いていたら、差し歯がぼろっと取れてしまいました。前歯なのでめちゃくちゃみっともなく、このままではドタキャンか?と思われましたが、取れた歯を差し込んでみたら、一応その場所に収まっている様子。食事の際にだけ気をつければ大丈夫そうなので、予定通り出かけました。が、今になって思えば、これは「旅行に行くな」という神のお告げだったのかも…。木曜日の晩は全員で夕食に出かけるのが恒例です。今回はビアホールレストランが予約してありました。部屋に入った人から次々と好きなテーブルの席についていきます。うちの旦那さんは変なところで生真面目と言うか、こういうとき、普段余り顔を合わせることがない同僚の近くに座ろうとします。今回も、遠くのエリアから来ている同僚達が座っているテーブルを選びました。私はあまり良く知らない人としゃべるのが苦手なので、小声で「このテーブルは知らない人ばかりだから嫌だ」と伝えたのですが…。席についてしばらくして、旦那さんがこのテーブルを選んだ本当の理由が分かりました。8人がけのテーブルだったのですが、社員のパートナーの女性達も含め、私以外の全員が喫煙者だったのです。しかも、私の正面に座っているのは、参加者の中で唯一葉巻を吸う人。旦那さんは偶然だと言い張りましたが、怪しいものです。ビュッフェが用意できるまでの間、手持ち無沙汰と見えて、皆一斉にタバコを吸い始めました。しまった!と気づいたときはすでに遅し。他のテーブルを見渡しても空いている席はなさそうだし、席があったとしても、いまさら移動するのはあまりにもあてつけがましく、失礼です。私があまり怒ったのでさすがに気がひけたのか、旦那さんだけは私が席についている間はタバコを吸わずにいてくれました。けれど、他の6人がぷかぷか吸っているので、何の慰めにもなりません。さすがに自分達が食べている間は吸わないでいてくれたので、食事は一応楽しむことはできましたが、散々な夜となりました。が、これくらいはまだ序の口だったのです…。(つづく)
2007年05月17日
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私の通っていた小学校には鼓笛隊があり、私は10歳でトランペットを始めました。が、それ以降トランペット一筋と言うわけではなく、中学校では他の楽器担当だったこともあります。そもそも、私はフルートをやりたくて鼓笛隊に入ったのです。ところで、本日は楽団(ポザウネンコア)の練習日でした。今週の木曜日(ドイツは祝日)、屋外で特別礼拝があるのですが、そこで隣町のポザウネンコアと合同で演奏することになっています。そのため、今日の練習は合同で行いました。時間通り来ていたトランペット奏者は我が楽団が3名、隣町が1名。この隣町の1名は普段からアルト担当と言うことなので、アルトを吹いてもらうことになりました。我が楽団の3名のうちの1人、Hさんも普段はアルトなので、私はてっきり彼もアルトを吹いていると思っていたのです。が、合奏中、指揮者が「ソプラノうるさい。何人で吹いているんだ?」と言った時、Hさんもソプラノを吹いていることが判明。どうやら、いつも私の隣でソプラノを吹いているNさんがここ1ヶ月ばかり練習に来ていなかったため、勝手に彼の代わりにソプラノを担当していたようなのです。指揮者にアルトに移るように言われても、「でもソプラノを吹きたい」と言い張り、結局3対1と言うアンバランスのまま演奏は続けられました。しばらくして、隣町のトランペット奏者がもう1人やってきて、普段はソプラノ担当だと言います。が、ソプラノはもう3人もいるので、指揮者が今回はアルトを吹いてくれないかとお願いしました。彼は「それなら、吹いてはみるけど…」といかにも渋々といった感じで了承。さらに例のNさんも遅れてやってきて、当然のように普段の定位置(私の隣)に座りました。彼は今までの練習でアルトを吹いたことが1度もないので、もちろんソプラノを吹く気です。このままではソプラノが4人、アルトが2人になってしまいます。私は内心、Nさんはどうせ初見(=まだ今回の本番の曲を1度も吹いたことがない)なので、今回はアルトに回るべきではないかと思っていました。そうすれば誰も困らないし、ソプラノもアルトも3人ずつで、バランスもいいし…。が、指揮者もNさんには直接何も言わないのです。さらに、他のソプラノ奏者が「どうせ外で演奏すると音が散るからソプラノ(<メロディ)担当は多い方がいい」「アルトがソプラノ以上いるより、逆の方が全然良い(<そ、そうか?!)」と主張すると、あっさり納得してしまいました。思ったんですが、トランペット奏者の自己主張の強さって、世界共通ですね。トランペット奏者って基本的にみんな「自分が1stを吹くべき」「自分がソロを吹くべき」と思っていて、譲らないことないですか?やっぱり押しが強い性格じゃないと、金管楽器の花形を担当するは無理なのか…。控えめな性格(笑)で上がり症の私は、楽器選択を誤ったようです。まあ、私が自分でトランペットを選んだわけでなく、決めたのは小学校の鼓笛隊の先生なんですけどね。
2007年05月15日
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新しく通い始めた歯医者で、法外な価格の見積もりを提示された後(詳しくはこちら)、一体どうなったんだろうと疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。(いないかな?)本日は、その後一体どうなっているのかについてお話したいと思います。見積書を持って加盟している保険会社に出向いたことは以前のブログに書きました(詳しくはこちら)。その際、やはりこの歯医者は良くないと確信しました。さすがに保険会社の担当者は「この歯医者は高すぎるのでやめなさい」なんていう事はおっしゃいませんでしたが、それでも彼が内心そう思っていることはよ~く分かりました。その方が実に興味深いサイトについて教えてくれたのです。それは「歯科医のebay」とでも言いましょうか。要するに、自分の治療をインターネットオークションにかけるのです。必要な情報を入力すると、サイト上で1週間公開されます(有料)。それを見て、我こそはと思った歯医者さんが自分のオファーを入札する仕組みです。このサイトを教えてくれた方の同僚も、最初の歯医者でかなり高額の見積もりを提示されたのですが、そこのサイトを利用してかなりの金額をセーブすることができたとのこと。「このサイトは一見の価値がありますよ」と強くお勧めされたので、早速登録しました。そして、先週ついにオークションを開始したのです。気になって毎日覗いていましたが、入札は常にゼロ。なんとか少しでも安く治療できないかと思い、藁にもすがる気持ちで利用したのに、このままでは入札がないままオークションが終わってしまいます。もしかして、ぼったくりだと思っていた見積もりが実は正当な価格だったのかも?と不安になってきました。ところが、オークションが終了する日になって、次々と入札があったのです。結局、最後の1時間に6件オファーが来ました。治療費とは言え、終了間際に入札するのは普通のオークションと一緒なんですね。このサイトでは、入札されたオファーのうち、ベスト5だけが表示されます。元の見積もりからどれだけセーブすることができるかで順位が決定されるようです。私の場合、1位の歯科医ではなんと、自己負担金が86%セーブできるとなっていて、驚きました。どのオファーでも、80%前後セーブできると言う結果になったのです。ベスト5の歯科医に関しては、所在地(市名と郵便番号のみ)、診察時間、得意分野など、大まかな情報もみることができます。さらに今までの評価などを参考に、その中から1軒だけ選ぶ仕組みです。私は会社の帰りに行きやすい場所の歯科医院を選びました。このサイトのことを教えてもらえなかったら、しぶしぶ高額な治療費を払うところでした。やはり情報収集って大切ですね!それにしても、ぼったくり歯医者の受付で言われたとおり見積書にその場でサインしなくて、本当に良かった…。
2007年05月14日
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ドイツも本日は母の日です。母の日って、ほとんどどの国にもありますよね?今年も私達は彼の実家に行くことになっていました。前日に花束も買って、準備万端。けど、出かける前、私は例によってちょっと落ち込み気味。私の様子を見た彼が「機嫌悪いね。行きたくなければ来なくてもいいよ」と言ったので、カチンと来ました。「私は行きたいから行くのよ。今日は母の日なんだから、義母のところへ行くのは当然でしょ!」と言い返しました。そうまで言っても、私が落ち込んでいる理由が分からない様子。まったくいつまでだっても鈍感なんだから!「義母は毎年私達のから訪問を受けて、きれいなお花をもらうのに、私の母は義理の息子から何もしてもらえないのがちょっと悲しかっただけ」とはっきり言ってみました。「そうだったのか、ごめんね」という言葉を期待していたのですが…。こともあろうに「日本にも母の日あるの?」とのたまったのです。うちの旦那、どうやら私の話には一切まともに耳を傾けていないみたい。毎年「今年もインターネットでお花を送っておいたよ」と報告していたのに、この5年間ずっと日本には母の日がないと思っていたなんて、信じられない誕生日やクリスマスも彼は知らん顔なので、毎回喧嘩になります。日本の家族には私が一人でプレゼントやカードを用意して、「二人から」と言って送っています。一体、どうやったらパートナーが私の両親のことも思いやってくれるようになるのでしょう?これからは彼に毎回必ず半分実費を請求しようかしら。でも、お金だけ出せば気が済むのかと思われても困るし、悩むところです。
2007年05月13日
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1) 新(社用)車到着!旦那さんが新車で出張から帰ってきました。今回の車は彼にとって初めてのオートマ車です。毎日運転時間が長く、特に渋滞すると頻繁なギアチェンジが背中・腰に負担になると言うことで、医師の診断書を提出し、特別にオートマにしてもらいました。私はアメリカで免許を取ったので、持ち込みのオートマ車で試験を受けました。当時は「オートマなんて乗るのはアメリカ人だけだよなあ」と思っていたけれど、その後いつの間にか日本もオートマ車が主流になりましたね。その流れはドイツにも少しずつやってきているようです。それでもまだディーゼル+オートマチックはめちゃくちゃ高いんですけどね…。2) 確定申告の結果結婚した年の確定申告の結果通知が届きました。結婚した年ということは、つまり私達が二人一緒に行った始めての申請ということになります。今までは別々に申請していたので、通知も別々に来ていましたが、今回は1通だけです。なんとなんと、税金が20万円以上戻ってきましたこういう臨時収入って、とってもうれしいですよね~このお金で洗濯機を買おうか、それとも二人の歯医者の治療費に充てようか、それとも山分け?楽しく考えをめぐらせていたところ、彼がこの還付金のほとんどは自分が払った税金だと言うのです。私(配偶者)の収入が少ないため、彼の税金が減額になり、沢山戻ってきたとのこと。臨時収入を喜んでいたところに、自分の収入の少なさを改めて思い知らされ、とっても複雑な気分になりました。3) ドイチェバーン(ドイツ鉄道)全面禁煙に!去年から度々ブログにも書いているドイツの「禁煙法」。いよいよ今年9月1日から「公共の場所での喫煙は禁止」となるようです。それに伴い、ドイチェバーンも7月1日より駅構内や車内での喫煙を禁止すると発表しました。喫煙車がなくなるので、3月の出張時のような悲劇(詳しくはこちら)はもう起こらないわけですね。これは本当にうれしいニュースです!が、この禁煙法、飲食店は例外なのです。つまり、駅構内のレストラン等では今までどおり喫煙が可能。駅全体がスモークフリーとなる日はまだまだ先になりそうです。
2007年05月12日
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せっかく試用期間が終了したばかりだと言うのに、久しぶりに欠勤してしまいました。理由は偏頭痛。親知らずの最後の1本を抜いてから、以前ほど頻繁に肩凝りに悩まされることがなくなりました。肩凝りから頭痛になることが多かったので、最近は偏頭痛が起こる回数も減り、喜んでいたのですが…。偏頭痛になりかけだと気づいたときは、早めに薬を飲むようにしています。そうすると、ひどくならずに済むことがあるのです。が、薬を飲むのが遅すぎた場合は、頭痛がどんどんひどくなっていって、痛みがピークに達すると必ず嘔吐してしまいます。普段はその後、徐々に頭痛が治まっていき、翌日まで持ち越すことはまずありません。ところが、今回は今までと違うパターンでした。嘔吐後、少し頭痛がおさまってきて、そのまま治るかと思いきや、また頭痛がひどくなると言うパターンを繰り返したのです。結局、まるまる2日間頭痛と吐き気に苦しめられました。こんなことは初めての経験で、非常につらかったです。というわけで、まだ体調が万全ではありません。コメント、メッセージをくださった皆さん、どうもありがとうございます。もう少し回復してからお返事しますので、しばらくお待ちくださいませ。
2007年05月11日
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晴れて試用期間が終わりました!通常、試用期間中に何か問題があり、会社側が正社員にしないと決定した場合、終了2週間前までに通知しなければなりません。4月中に何も通知がなかったので、大丈夫なのだろうとは思っていましたが、5月に入っても何も音沙汰がなかったため、気分的に落ち着きませんでした。上司に聞いてみたら、試用期間終了直前に行う面談のための書類がまだ人事から届いていないとのこと。忘れられているのか、はたまたまた怠慢か分かりませんが、不安なんですけど~。まだ社員IDカードももらっていないし…。本日、ようやく上司が試用期間終了面談をしてくれて、やっと正々堂々と祝杯をあげられることになりました。といっても、まだその書類には支社長のサインがないので、もしも彼がサインを拒否したらクビになるという可能性もあるにはあるのですが・・・。可能性としてはありえるけれど、前例はないとのことなので、多分大丈夫でしょう。これでよほどのミスをしてクビになったり、リストラされない限り、好きなだけ勤めることができます。定年までず~っとここにいるのかな?と考えると、なんだか変な気分ですけど…。とりあえず、私の定年前に会社がつぶれることはないと思われますので、その点は安心です。ところで、試用期間が半分修了した時点でも面談があったのですが、その時の査定よりも評価が上がったんです。「こことここがちょっと弱いね」と言われ、治そうと努力したところも上がっていました♪さらに、上司が「本当に助かっているし、感謝している」と言ってくれたので、がんばってよかったと思いました。学校を離れて久しいので、はっきりと数字で評価が出るというのは久しぶり。成績表に一喜一憂する学生の気持ちがよ~く分かりました。上がるとこんなにも嬉しいものなのですね。
2007年05月09日
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ドイツ語を直訳すると、なんだか怪しげになってしまうのですが…。要は、年に一度アパートやマンションの住民が集まって、色々なことについて話し合う場のことです。ただし、そこに住んでいる人全員が集まる「住民集会」と違い、この場合、参加者はアパートの所有者のみなのです。私達は今まで賃貸の部屋に住んでいたので、所有者集会には無縁でした。が、去年めでたく(?)新居を購入したので、ついに「所有者」の仲間入りをしてしまったのです。本日7時からその所有者集会が行われました。私はドイツのお役所言葉が大嫌い。とにかく回りくどく小難しい単語を使いたがるので、拒絶反応を起こしてしまいます。お役所とは直接関係ありませんが、今回のようなオフィシャルな集会にもできれば参加したくありません。が、悲しいかな、こういうときに限って旦那さんは出張中。必然的に私が出席する羽目になってしまったのです。今回の最重要トピックは、アパートのリノベーション。古くなったところや壊れたところに手を入れる工事についてです。この件については去年の秋に行われた臨時集会で既に話し合いが行われ、今日は建築士が見積もりを発表することになっているとのこと。早速、その建築士様が長々と説明を始めたのですが、詳しい話は省略します。彼によると、リノベーションにかかる費用は19万ユーロ(およそ3千万円)ですって。うちの共同体は8世帯なので、1世帯の負担は約2.5万ユーロ(4百万円)。ご冗談この建築士とやらによると、うちのアパートは30~40年前の基準で建てられているため、現在の基準に合わせるためには、現在の技術で修理を行わなければならない。そうしなければ、数ヵ月後や数年後に問題が起きても、一切責任は取れない。さらに、バルコニーから窓から何から何までが正しく取り付けられていないため、どこか1つに手をつけたら、全て壊して新しくしなければならないので、少しずつとか一部だけ修理すると言うことは不可能。というようなことをまくしたて、法外な金額の見積もりを正当化しようとするのです。この人がまたどうにも信用ならない顔つきなので、私達のためを思って言ってくれているという気がまるでしません。ただ単に金儲けのために吹っかけているとしか思えないのです。「そんなには払えない」という住民側と「全部新しくしなければ保証はできない」という建築士側で、議論はひたすら堂々巡り。結局、結論は出ないまま1時間半以上経ち、建築士は帰っていきました。前回の臨時集会で住民側は「リノベーションは必要だけれど、何千万円もの金額は出せない。最も早急に修理が必要な部分の見積もりだけを出して欲しい」という要望を建築士にはっきり伝えたとのこと。にもかかわらず、その8ヵ月後、建築士は3千万円の見積もりを持ってきたということで、皆さんが怒るのもごもっとも。ところが、彼らはこの議論をもう3年も続けていると言うのですから、あきれてしまいます。その後も、共用部分の電気代の計算方法、水道料金の分担方法、地下の洗濯室についてなどなど、怒鳴り合いを交えながら議論は続き、集会が終わったのは10時前。アパートを所有するという事がこんなに大変なものだったとは!そもそも、日本ではこんな面倒くさい話聞いたことがないのですが、どういうシステムなのでしょうか?電気代などはどの世帯も一律の共益費を払って、それでまかなっているのでしょうが、たとえばエレベータが壊れたりしたら、誰が修理費を払っているのですか?やはり全額を世帯数で頭割りにしたりしているのですか?今まで賃貸でしかアパートに住んだことがないので、新しいことばかり。『何がなんだかわかりましぇ~ん』状態です。それは仕方ないとしても、延々と続く不毛な議論とタバコ臭さ(出席者の半数ほどが喫煙者だった)で頭が痛い…。次の集会は絶対旦那さんに参加してもらいます。
2007年05月08日
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今朝は教会で本番でした。この日の特別礼拝で演奏することはずいぶん前から決まっていたのですが、なぜか全然練習していませんでした。その次の本番は5月17日なのですが、そちらの練習ばかりしていたので、「もしかしたら6日は出ないことになったのかな?」とすら思っていたくらい。どうやら、楽団のリーダーがスケジュールを見落として、うっかり忘れていたようです。1日は祝日だったため、定例練習はお休みとなり、ほぼぶっつけ本番。礼拝開始の1時間前に集合し、練習することになりました。といっても、今回のプログラムは賛美歌数曲のみ。加えて、17日に演奏する曲の中から1曲を『退場の曲』として選びました。礼拝に参加したことのない人のためにおせっかいな注釈を加えますと、通常、礼拝の前と後にはインストの曲が演奏されます。退場の曲は、有名な賛美歌をアレンジしたもので、「前奏部」と「主題部」の2つに分かれています。今回は「前奏部」-「主題部」2回-「前奏部」という風に演奏することにしました。ところが、2回目の主題部が終わったとき、思わずと言う感じで数人が拍手をしてくれたのです。その後、もう1度前奏部を演奏し終えると、牧師さんが「はい、今なら拍手していいですよ」とおっしゃってくださり、聴衆全員が拍手をしてくれました。演奏後の拍手をいただいたのは久しぶりで、とてもいい気分でした。ちなみに、教会では基本的に拍手・手拍子はしないことになっています。コンサートの場合はもちろん別ですが、礼拝の際は一切拍手はしません。この牧師さんは結構厳しく、去年のクリスマス礼拝で普通は手拍子をしながら歌う賛美歌を歌った時も、子ども達に「手拍子はおうちでしてください」とわざわざ注意をしたくらいです。だから、余計に思わず出た拍手が嬉しく、また牧師さんが「拍手をどうぞ」と言ってくださったのにも感激したのです。ところで、私は自分の楽団のことをいつも「金管アンサンブル」と表現してきましたが、「ポザウネンコア」で通じるようですね。先日、吹奏楽についてインターネットで調べていたら、偶然こちらを見つけました。『編成』のところにしっかり記述があります。
2007年05月06日
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旦那さんの幼少の頃からの友人が我が家に立ち寄ってくれました。私達が最近引っ越したので、新居を見に来てくれたのです。彼は現在ハンブルクに住んでいるため、なかなか会う機会がありません。夜、他の知人にも声をかけて、一緒に隣町へ飲みに行くことになりました。車では飲めないので、電車で出かけることになり、インターネットで最短の接続を調べました。すると、路面電車でいったん我が市の中央駅まで出て、そこから近距離列車で隣町の中央駅まで行って、そこからさらに地下鉄で行くのが一番早いとわかりました。普段、私はもっぱら路面電車(場所によっては地下鉄になる)を愛用しています。乗っている時間は確かに一番長いですが、乗ってしまえばゆっくり読書できるし、なにより乗換えがないのが魅力です。特に、日本の食材の買出しに行った時などは荷物が重たいので、乗換えがないのは助かるのです。友人は一度自宅に帰るというので、私達が住んでいる市の中央駅で待ち合わせることになりました。支度をしていると、先ほど我が家を辞去したばかりの彼から電話。「路面電車が走っておらず、代わりにバスが走っている。バスは電車より時間がかかるので、予定より早めに家を出た方がいい」とのこと。交通会社のウェブサイトで電車の時刻を調べた時には、注意書きの類はまったく見当たりませんでした。が、彼らにしてみれば、電車の代わりに同じ時刻表でバスを運行しているのだから、特に知らせる必要はないくらいに思っているのでしょう。変なところに細かいくせに、こういうところで大雑把なのがドイツらしいと言うか…。とにかく、友人のアドバイスどおり、予定より早めに家を出ました。確かに最寄り駅は封鎖されており、「線路工事のため、2日間この駅に電車は止まりません」と張り紙がしてありました。私達が乗るつもりだった電車の発車時刻は20時22分。20時過ぎにバス停に着きましたが、次のバスは22分発でした。その前のバスは19時52分発だったので、もう出てしまったようです。22分発のバスが定刻に来ることを願うしかありません。普段、車の移動ばかりで電車に乗ることがない旦那さんはだんだん落ち着きがなくなってきました。携帯の画面で時間を確認し、「もう24分だよ!」「25分になった!」といちいちいらついています。「ドイツでは、2~3分の遅れは『定刻』とみなされるんだよ」と教えてあげました。さらに、ドイツ公共交通機関のプロである私が経験から学んだ極意を伝授。時計を見てしまうと、そのたびに無駄に苛立ちが募るだけなので、「来るときには来るさ~」と気楽に構える。何度時計を見ても、その分電車が速く来るわけではないので、敢えて時間は確認しない。あせらず、怒らず、無我の境地(?)でじっと待つべし。ところが、いくら待ってもバスの来る気配がありません。乗り換えの都合があるので、20時半まで待ってこなければ、反対方向のバス乗り場へ行って、直接隣町へ向かおうと言っていたのですが、その時間も過ぎてしまいました。ただ、反対方向のバスが出るのを先ほど見かけたので、次のバスが来るのは運が良くても20分後…。こちら方向のバスがちっとも来ないところを見ると、そのバスも時間通りに来るとは思えません。旦那さんのイライラがピークに達し、「もう隣町まで行く気はなくなった」と言い出しました。1)反対方向のバスを待って、それで隣町に行く。2)最寄の近距離列車の駅まで歩いて、そこから電車で行く。(ただしその駅からの電車は平日でも20~30分に1本しかない)3)あきらめて家に帰る。この3つの選択肢があるけど、どれにする?と聞くと「もう家に帰る」とのこと。電車が時間通りに来ないなんて、珍しくもなんともありません。出かけようと思ったら電車が不通とか、乗るつもりだった電車が何の知らせもなくキャンセルとか、ドイツでは日常茶飯事なのです。が、電車に乗り慣れていない旦那さんは、やたら腹を立てています。いわく「7年間ここに住んで、その間20回くらい電車を利用したけれど、何事もなかったことは1度しかない」そうです。私は旦那さんにここぞとばかりに実例を挙げて教えてあげましたよ。ドイツで電車で出かけると言うことがどんなにストレスになるかと言うことを。大体、元お役所だった「ド○チェバーン」「テ○コム」「○イチェポスト」のドイツ三大企業は、どこもサービス最悪なんですよね。ドイツへ来た外国人はまずこの3つのどれかに『洗礼』を受けるのです。ドイツ在住40年以上の我が旦那さんは、遅ればせながら本日洗礼式だったようです。
2007年05月05日
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このごろ、何も楽しいことがないと悶々としています。楽しみにしていることといえば、寝ることと食事のみ。毎朝「起きたくない、もっと寝ていたい」と思ってしまいます。一度起きると、今度は食事だけを楽しみに時間をやり過ごしている感じ。ふと気づくと、食事のメニューをあれこれ考えている自分がいます。実は、食事に関しては、食べることそのものよりも、料理の方が楽しいのです。食べている間は色々余計なことを考えてしまいますが、作っている間は無我夢中で、嫌なことも忘れています。なので、このごろは会社帰りにせっせと買い物をして、一生懸命夕飯を作っています。が、なんとなくこのままでは『人間失格』と言う気がしてきました。食べることと寝ることしか楽しみがないなんて、つまらなすぎる。これでは本能のまま、惰性で生きているだけじゃない?とか思ってしまって…。しかも、ストレスが過食につながっているようで、最近また太り気味。鏡に映る自分の姿を見ると、ますます落ち込んでしまいます。「もう歳だから仕方ない」と開き直ることもできず、かといって積極的に何かを始めるわけでもなく…。このままではずるずると『オバサン』になってしまいそう。あ~、自己嫌悪です。
2007年05月04日
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引き続き落ち込み気味ですが、今日はちょっぴり嬉しいことがありました。我が家のガレージは旦那さんの仕事に関するもので一杯のため、車を停めることができません。ガレージの前のスペースは、仕事道具を積みおろししやすいよう、旦那さんの駐車スペースとなっています。そのため、私の愛車カエル号は、常に路上駐車の憂き目にあっています。私自身は、路駐に特に抵抗はありません。基本的に車はちゃんと走ればいいという考えなので、雨ざらしでも全然平気。どうせ汚れるものと思っているので、洗車も年に2~3回しかしないほどです。ところが、ご近所の人はそんな私(私の愛車?)を気の毒に思ってくださっていたようです。我が家の真上に住むご夫婦が、彼らのガレージ前のスペースに車を停めていいと申し出てくださったのです。自分達がガレージから車を出すのは年に2回くらいだし(<これはたぶん誇張)、必要なときは声をかけるから、どかしてくれればいいとの事。なんとも優しいお言葉です。落ち込み気味、ホームシック気味なときは、人の親切が心に染みますね。ところで、なぜか私は昔からどこへ行っても中高年以上の方々にとても気に入られます。年齢で言うと、55~60歳以上でしょうか。今回、お声をかけてくださったのも、70歳前後と思われるご夫婦。私のパートナーもこの申し出にはさすがに驚いていました。中高年キラー(?)健在なり。
2007年05月03日
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早いもので、もうGWも半分過ぎてしまいました。最近は都内に新しいビルが沢山できて、どこもすごい人出のようですね。どこも色々工夫を凝らしているようですが、私は特に行ってみたいとは思いません。日本に帰ったら、ひなびた温泉に行ったり、自然の中でのんびりしたいな。そのうちパートナーも日本に慣れてきたら、一時帰国中に沖縄や北海道、台湾などに旅行してみたいです。四国うどんツアーとかもいいですね。(<実はこれ、今やっている友人がいます)今週は日本本社が休みだし、上司も休暇をとっているため、急いでやらなければならない仕事もなく、とても暇。私は忙しすぎるくらい忙しい方がやる気が出て、調子がいいのです。やることがないと憂鬱で仕方なく、会社に行きたくなくなってしまいます。今週は仕事がろくにないのと、花粉症で夜あまり眠れず寝不足なのとで、毎朝起きるのに一苦労です。朝、起きるのがつらいのは、プチ鬱も関係しているのかもしれません。些細なことでも、何か嬉しいことや楽しいことがあると少しでも気持ちが上向きになると思うのですが、なかなかうまくはいきませんね。こういうときに限って嫌なことばかり起こるのが人生なのでしょうか。朝は出勤時に車にはねられたらしい猫を見かけてしまい、暗い気持ちに。きれいな猫だったので、きっと飼い猫だと思います。飼い主が見てしまったら、どんなにショックを受けるだろうと思ったら、泣きたくなりました。会社では、2週間前からこちらに赴任している人としゃべっている時、先週部署のごく一部の人間で彼らの歓迎会が開かれたことを知ってしまい、ちょっぴり嫌な気分に。自分がその会に呼ばれなかったことがショックなのではなく、まだ自分の歓迎会をしてもらっていないので、不安になったのです。もしかして、試用期間終了と同時に解雇なのかしら?と最悪の考えが頭によぎったりして…。さらに、夕方メールチェックをしたら、現在私が無期休団している吹奏楽団のチューバ奏者が病気で亡くなったという悲しいお知らせが。私がまだ楽団にいた頃、彼が胃の手術を受けたのは覚えていますが、その後の経過が良くなかったのでしょうか。まだ62歳だったと言うことです。思ったことを直ぐに口に出す人で、練習中もぶつぶつ言っては合奏を中断させ、みんなにあきれられたりもしていましたが、私は彼が結構好きでした。ちょっと口は悪いけれど、楽団のこと、メンバーのことを考えてくれているんだなとわかったから。楽団で唯一の外国人だった私にも何かと話しかけてくれました。ご冥福を心からお祈りします。
2007年05月02日
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長年の経験で、今日は多分隣国にチューリップを見に行くことはないだろうな、と分かってはいました。期待してしまうと、後でだめだったときに落胆が大きいから、期待しないでおこうとも思っていました。でも、毎回懲りずに「もしかしたら今回は違うかもしれない」と淡い期待を抱いてしまうんですよね。昨日の晩、さりげなく「明日はどうする?」と聞いてみました。すると「遠出するでしょ?」という返事。これはもしかしたら、もしかするかも?でも、やっぱり起きたらお昼近くだったということもありえるから、期待はしない方がいいよね…。でも、心のどこかでちょっぴり期待していたのでしょう。普段の休みの日より早く目が覚めました。シャワーを浴びて、いそいそと朝食の支度をし、そろそろ今日の予定を聞いてもいいかな?と核心に触れてみました。すると、「これからペーパーワークを終わらせなければ」などと言うではないですか?日曜日の晩にも同じ事を言い出して、その後夜遅くまで起きていたようだったので、てっきりもう済ませたとばかり思っていたのですが…。昨日の晩は一緒にスーパーへ行って、ワインを飲みながら晩ご飯を食べて、そのあとTVを見て、のんびりしていたのです。が、それは鬱気味だった私を気遣って「無理していた」そうで、「本当は仕事が溜まっていたのに、言い出せなかった」とのこと。あ~あ、やっぱり。でも、ペーパーワークが終わったら出かけると言うので、あまり期待せずに待つことに。その後、彼がシャワーを浴びたり身支度をしている間に、あまり遠くない候補地をあれこれ考えていました。13時過ぎ、やっと出かけることになり、私が候補地を2つ挙げました。私としては、かなり譲歩したつもりだったのですが、彼は「どちらも遠すぎる」と不満そう。さらに「今週は待機当番だから、遠出はできない。国外は絶対に無理」と爆弾発言。一体どういう神経をしているのでしょうか?「○○公園(隣国にある)に行こう」なんて言って人を喜ばせておいて、「国外は無理」ってどういうことそもそも、当番は週単位なので月曜日から始まっているわけで、普通は遅くとも日曜日の晩にスケジュールを確認すべきですよね?火曜日になって「今週は当番でした」って急に言われたって、こちらの気持ちはどうなるの?思い切って鬱になっていることやその原因を打ち明けたのに、何にもならなかったようです。こういうとき、ちょっとしたお出かけとかの予定がどんなに心の支えになっているか、彼は全然分かっていないんですね。『来週はコンサートだから、それまでがんばろう』『来月はバカンスだから、それまではがんばろう』って、先々の楽しみを目指して、なんとか日々を過ごしているのに…。やっぱり鬱の元凶は、私の孤独をちっとも分かってくれないドイツ人旦那にあるのかもしれません。
2007年05月01日
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