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2006年01月25日
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カテゴリ: 普通の日常
今日は公証人の立会いの下、アパートを売る人と会うそうです。

私は正直、今日そこで何をするのか全く何にも分かっていませんでした。
公証人が来ると言うことは、おそらく契約書の確認をするのかな、とは思っていましたが。

普段は時間にとってもルーズな彼が、約束の時間10分前になったら「早く支度をしろ」とか言い出しました。
支度と言ったって、私は仕事から戻ったばかりなので、靴を履いてコートを着ればすぐに出られます。
それに、売り手のおうちはうちの隣の隣なんですから、歩いて1分もかかりません。

おうちに入ると、もう全員揃っていました。
公証人が来るというのは、聞き間違いだったらしく、売り手のご夫婦と、不動産屋から2名来ていて、合計6人でした。


ふと見ると、みんな契約書のコピーを持っています。
隣に座っている彼も例外ではなく、しかもよくよく見れば、あちこちにアンダーラインがひいてあったり、クエスチョンマークが書いてあったり。
「ええ~っ、いつの間に?」って感じです。

どうせ私はドイツの法律なんてよく知らないし、専門用語だらけの契約書だって、読んだだけでは理解できないでしょう。
でも、なんだか腑に落ちない気分になってしまいました。
私も当事者なのに、はなから無視されているような感じでは、気分悪いですよね。
まさか、「お金だけ出してくれれば後は関係ない」とか思っているわけではないんでしょうが。

何より、彼が別人のようにてきぱきしているのがむかつく!!のです(苦笑)。
普段、私が何か用事を頼んでも、一度でしてくれることなどめったにありません。
彼、めちゃくちゃ腰が重く、おまけに忘れっぽいんです。
結局、私が何十回も同じことを言う羽目になり、彼は何度も同じことを聞かされてそのたびに切れて、けんかです。

他のことも同じようにやってくれたら、嬉しいんだけどな。

家に帰ってきてから、何気なくつけたテレビで、グリーンランドのドキュメント番組をやっていました。
ある家族を中心に、グリーンランドのイヌイットの生活をレポートしていたのです。
その家族にはトーマスという男の子がいて、お母さんの食事の支度を手伝ったり、お父さんの狩を手伝ったり、とても健気でかわいい子でした。

グリーンランドでは、15~16歳の子の自殺がとても多いんだそうです。

番組中にお葬式の様子も、2~3度写されました。

そして、番組の最後の方のナレーションに衝撃を受けました。
番組を撮影して1~2ヵ月後にトーマスのご両親から連絡があり、トーマスも死んだそうです、と言うのです。それもさらっと。
一瞬、自分が聞き間違えたのかと思いました。

「知る」っていうことは、残酷なことですよね。
その部族の80歳を過ぎた長老が言ってたのですが、「昔はもっとひどい生活だった。今の子供達はテレビもあるし、学校もあるし、幸せだ」と。
でも、それは違うと思うんですよ。
家にテレビがなければ、きっとトーマスは自殺しなくても済んだんじゃないかと思うんです。

彼らは普段は魚を食べて生活していて、肉と言えばアザラシの肉しかない。
冬に肉がなくなると、凍った海の上を何百キロも犬ぞりで走って、命がけでアザラシ狩りに行くんです。
そうしてまた戻ってきて、何日か経って肉がなくなると狩に行く…その繰り返しです。
テレビを見れば、同年代の子達がもっと楽をして生きている。
おいしそうなものも沢山あって、楽しそうな場所も沢山あって。
でも、自分はグリーンランドから出ることが出来ない。
将来は、お父さんのようにハンターになるしかないんです。

お父さんと近所の叔父さんとアザラシ狩りに行き、鉄砲を撃って的を外した時、「良いハンターになれないぞ」とからかわれた時に、彼が見せた笑顔が目の裏に焼きついて離れません。





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最終更新日  2006年01月26日 17時26分54秒
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