適当人生

適当人生

むっつり


晴れた冬の日

その不機嫌そうな老人は

何が楽しいのかもわからずに生きてきたことに気付く

もう笑うことさえ叶わない

その自分の顔に幸せなしわを望むなら

その不機嫌からもう普通をやめて

にっと頬を上げてみて


思うに人は様々で

その中で自分を保ち

活かしていく方法を自分なりに創り

そしてそれにそっていく

そのむっつりな顔もあなたの生きていた誇りならば

そんなことに気付かず

生きていってくださいと呟いた


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