クライオキネティックス

クライオキネティックスについて


昔からあるものですが、注目されつつあります。
クライオキネティックスとは
冷やして→動かす
という意味のことを指しています。
症状の軽い場合は、これを使うととても治りが早くなります。

クライオキネティックスとはアイシングの一つです。
アイシングは、ケガをよい方向へ持って行こうとするものだけれど、
冷やして安静にすれば、もちろんきちんと治ります。

しかし、固定して直すと修復に使われたものが
ゴチャゴチャに筋肉の中で並んでしまい、
もう一度復帰するときにそれを並び替えしなくてはいけない
と言うことが起きるんです。(図①)
ice1


ですから、その回復をもっと早くさせようと言うのが
クライオキネティックス。
適度に運動させながら回復させていくことによって
必要な並びになりながら、元に戻ることができます。

ここでのポイントは「痛みが出ない程度の動きをする」と言うことです。
適度なテンションという言葉を使うのですが、
だんだんテンションをかけていくことによって
「痛い」と感じる程度があると思うんです。
そこまで行っちゃダメ!ってことです。
痛みが出ない程度のテンションをかけてやると言うことが大事。

ではどういう風にするのか。

簡単なものでは、足首の捻挫などは
バケツに氷水を入れて浸けるんですが、その時に
軽く円を描くように関節を動かしてみる
と言うようなことです。(図②)
ice2

私の場合、軽いもののときはこれを使っています。
最初は普段のアイシングと同じように一気に冷やし(10~15分)、
そのあと普通の水、またはぬるま湯の入ったバケツの方へ足をつけて、2分ほど足首を動かします。
その後、氷水にまたつけて、足首を動かすのですが3~5分程度にします。
そしてまたぬるま湯で同じことをする・・・と言った繰り返しをしています。
もちろん、動かすのは「いたい」と思わない程度にです。

大腿部など浸けられない場合は
普通にアイシングをして、間に休ませるときに
軽くストレッチをする(痛みが出ない程度に!)
ということです。

時間の目安としては最初は10分ほど氷水につける普通のアイシングと同じことをします。
その後、エクササイズとして2~3分感覚が回復する程度動かします。
2回目以降は、また氷水に3~5分程度つけます。
そしてエクササイズを2~3分を繰り返します。


また、慢性的なものに対しては、
練習前に少し冷やしてからウォーミングアップを行うことをおすすめします。
先に冷やしておいて、また温めるなんてなんか変、と思いがちですが、
冷やすことによって人間は自然に体温を上げようとします。
だからウォームアップの時に効率がいいんです。
余計な負担をかけなくても、
体温上昇に拍車をかけることができますから
ケガも減ってくるはずですね。




© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: