◆小説◆~出会い~

りぼんりぼんりぼんりぼんりぼんりぼん




        「Close my eyes」


伊崎右典-yusuke izaki-
 早瀬奈梨-nari hayase-
   市原隼人-hayato ichihara-


 金子恭平-kyohei kaneko-
 亀井真希-maki kamei-
 伊崎央登-hisato izaki-


自分の過去を消せたら…
いつもそう思って生きてきたクレヨンで塗り潰せたら…
消しゴムで真っ白な過去に戻れたなら。
俺は…いつのまにか誰も信じられなくなっていた。
人が怖い。
俺なんて生きてる意味なんてない。
俺を必要としてくれる人もいるわけがない。
俺の居場所は…ドコにあるんだろう。
そんな俺が変われる日がいつか来るだろうか…。
毎晩…孤独に怯えていた。
夜は全てを包み込み暗闇に押しつぶされる。
やめろ。お願い「助けて」お願いだから…。
「勘違いしないで、お前なんか誰も必要としてくれないよ」
勘違いじゃないって信じたい 
暗闇だけじゃないって信じたい 
雨に打たれても陽はまた昇るように痛みにどれほど打ちのめされても 
優しさは振り続けていたんだ あの日から…。
立ち上がれないんだ。
自分1人の力では 進めないんだ先へ…。
蓋を開けられないんだ。


今日から新しい学校。
いろんなことがあって転校することになった。
俺の親は最悪な人だ。
はっきり言って全然行きたくないし。
サボりたいくらい。
そんなコトを思いつつ道をボンヤリと歩いてた俺。

[ト゛ンッ!!]

「痛ッ。」
後ろから1人の女がぶつかってきた。
ここから俺とアイツの出会いが始まった。
「ごめんなさぃ!!大丈夫ですか?!」
「…?」
よく分かんないけどこの感じ…どっかで…
「あっあの!!そんなに痛みましたか?!」
「え?いや…。」
「よかったぁ。じゃぁ急いでるんでッ!!」
そのまま君は行ってしまった。
今の気持ちは何なんだろう…
まぁ気のせいに決まっとるな。
まさかアイツがな…。


「今日から転入してきた伊崎右典君だ。みんな仲良くしてやってくれ。」「…伊崎右典です。宜しくお願いします」
正直まじしんどい…。
人とせっするのも怖い俺がこんな大勢の中に立ってる。
逃げ出したい。
「席は早瀬の隣な」
…早瀬?。
「宜しく…あっさっきの!!」
「あっ」
さっきの女だ。
こんな偶然ってあるんか?
この気持ちは何なんだ。
見たこともない女なのに…。
「ねぇ伊崎君ってドコから来たの?!」
「かっこいいねぇ」
やめろ…頼むから話しかけないでくれ。
言葉(カタチ)にしなきゃ。
早く――――。

「やめてくれ!!」
気が狂いそうだった。
助けて――。
そのまま屋上に行ってしまった。
何故かあの早瀬?がいた。
「あっ伊崎君だ!!どうしたの?」
「ちょっと…。」
「グチならいつでも私が聞くよ~」…?!
そんなこと生まれて初めてだった。
…正直嬉しかった。
「下の名前何て言うん?」
「奈梨だよ」
奈梨…。
どっかで聞いたことのある名前。
「伊崎君さぁ~」
「伊崎君なんてかゆい。下でいいよ」
「…じゃぁ右典!」

~~♪♪♪
「あっ私だわ」

着信’’隼人’’

「…っ」
「出なくていいんか?」
「あっあ~いいの!」
「?」
よりによって何であいつから―――。
「何でもないからね!」
「そぅ?」


「・・・・・。」
ピッピッ。

’’奈梨’’

「―――――・・・。」
「隼人?」
「…。」
「隼人ったら!」
「えっ?あーごめん!」
「何ボーッとしてたの?」
「いや別に!」
「?よく分からん」
「―――――・・・。」



次の日。
「おっはぁ☆右典」
「はよ。」
何だかアイツのおかげで学校も楽しくなってきた。
やっと人とせっすることができた。
でもどことなくアイツは元気がない…。

…放課後
「右典ぇ今日一緒に帰ろう!」
「ええよ。」
「右典って彼女いないの?」
「おらんよ。昔は大好きな彼女がおった…」
!!ダメや。この話はもう持ちだしたくない。
「どうしたの?」
「何でも!奈梨は?」
「私もいたけど大失恋しちゃったから」
「そうか…」


もし・・あいつとの出会いが、
’’運命’’だと神様が言ったとしても、
あたしは、信じない。

奈梨「――――――――――・・・・・・・・」

今は信じたくない。

隼人「――――――――――・・・・・・・・」


…知らなくていい過去。
「私右典のコト好きになったの!付き合って」
「ええよ。」
「ホント?!」
「おう」
「やったぁ~♪」
「(笑)」
「初めて笑ったね!」
「…あうん。」

去年の今頃はまだ笑うことすら
顔すらも上げようとせず絶望だけがあった
「死」にも似た闇の匂いだけが満ちていた。

「そや。これからダンスのけいこがあるんやけど見学しに来るか?」
「いいの?行きたい!!」

そこでアイツに会うとは思うとは思わなかった…

「来たで」
「おじゃまします。」
「右典久ぁ~…お客さん?」
「見学もん」
「そういえば恭平が探してたよ」
「そうなん?じゃぁ探しに行こうかな。」
「え?右典?!」
「ごめん奈梨ちょっと待っててや!」
「ちょっ…右典!」

カ゛チャン…。

奈梨「・・・・・」
隼人「・・・」
隼「まぁ座れば?」
奈「何であんたがここに…。」
隼「俺は右典に用があったから」
奈「・・・・・・」
隼「・・・・・・・」
懐かしい感じ。
「あのさぁ右典知らないんでしょ?俺らが付き合ってたこと」
「…うん」

市原隼人。
私が大失恋した相手。
隼人とは’’あの日’’ぶりに会った。
恭平くんは隼人との事は知ってるけど右典とのことは、知らない。
全部知ってるのは・・・隼人だけ。
好きだった。
ホントに…。
「ひとつ聞いていい?」
「いいけど」
「あの時…隼人は何で…っ」
「・・・・」

カ゛チャ。
「まったく世話のやけるやつやわ」
「右典くんこそ!」
恭「あっ奈梨ちゃん来てたんだ」
「うん」
「…ごめん帰るね」
恭「えっ?!もう?来たばっかじゃん!」
ここは、居心地が悪すぎるよ。
右「送る」
奈「大丈夫!バイトあるし!」
右「そうか。また連絡する!」
奈「はいよ!」

カ゛チャ。

隼「・・・・」

今にも、心臓がつぶれそうな気分。

隼「・・・・。」
恭「もしかして会うのお久だったりする?」
「まぁね」
「こんな形で会っちゃうなんてきまづいよね。まだ好きだったりする?」「…さぁね。どうでしょう」
「わけわからんね隼人は(笑)まったく」
「・・・。」


俺の母親は最低な人だよ。
俺はずっと…閉じ込められてた。
理由は…言えない。
外に出られたのはある人のおかげなんだ…。
それは大好きな彼女やった…。
あいつがひっしこいて頼んでくれた。
「お願いします!!右典をあそこから出してやってください!お願いします」
土下座までしてくれた。
あいつが本当に好きやった。
愛してた…。けど…
「記憶喪失…?ウソだろ?」
彼女は交通事故で今までのことをすべて忘れてしまった。
「えっと…誰ですか?」
「俺だよ!右典だよ、俺のこと覚えてるだろ?
なぁ言ってくれよ…いつもみたいに…」

(笑ってくれよ)
あの幸せな日々はなかったみたいだった…。
神様は…ウソツキだ。
それから俺は壊れ始めた・・・。

「あのコをこうさせたのはお前のせいなんだよ!」

…ゼンブオレノセイ?ネェコタエテ…。

それからの彼女は今どうしてるか分からない…。
もう終わったことやし。
でも俺にとっては大切な思い出なんだ。
心の奥の底に蓋をしとくんだ。
誰にも開けられないように…

それから今の彼女奈梨と出会った。
最初コイツに会ったときはすげぇビビった。
彼女にすごく似てたんだ…。
だから前みたいに彼女といるみたいですごく嬉しかった。
もしかして…彼女なのかな?
とか思ってたりしてたけど…ありえない話だよな。
もうアイツは俺の前には二度と現れないやろ…。
ぜったい・・。

奈梨の部屋。
♪♪♪~着信’’隼人’’

「えっ…」
何でアイツからかかってくるわけ…。
「はい…」
「俺。よかった番号変わってなかったんだぁ」
「何か用?あんたと話すことなんて何もないから」
「じゃあいいんだ~あのことバラしても?」
「・・・っ。お願い…それだけは」
「だよね~。あんなこと人にバレたら大変なことになるからねぇ」
「やめてッッ」
「じゃぁ明日レッスン所来て」
「わかった」
ブチッ。
苦しい…息がつまりそう…。
アイツに会わないって決めたのに・・。

放課後。
しほ「奈梨ぃ!今日カラオケ行こ♪」
「ごめん…今日はちょっと」
「そっかぁ。今度ね!なんか元気ない!大丈夫?」
「大丈夫だよ~元気!」
「ならよかった♪じゃぁね」

全然元気なんかじゃないよ…。心が痛い…。

レッスン所。
「こんにちわ」
恭「あっ奈梨ちゃん!どうしたの?今日右典はまだ来ないよ」
「いや…。」
隼「俺が呼んだの」
「そーなんだ・・。ごゆっくり」

奈「で、話って…」
隼「そんな怖い顔すんなよ」
奈「手短にして。右典と会う約束があるから」
隼「あれ…あのこと誤解だからね。あの日のこと」
奈「あの日あんたは裏切ったんじゃん!今さら言い訳なんて聞きたくない!」
隼「話聞けっての」
「やだ!!帰るから!」
「ちょっ・・・。違うつってんのに」


右「ただいまぁ。あれっ奈梨来なかった?」
隼「いや来なかったけど」
「そう…」
「俺用があるから帰るわ」

バタン。
恭「あれ?来てたんだ!奈梨ちゃんさっき帰っちゃったよ~?」
「えっ…だって隼人が…」

「(いや来てなかったけど)」

恭「どったの?」
右「なんで…ウソつくんだよ…」
恭「えっ?!」

右「・・・・・。」



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