コジの1日                        ~SWEET  SEASON~

コジの1日                        ~SWEET SEASON~

作品を読む 【人間失格】 【斜陽】



「人間」を極度に恐れる自分を道化によって隠し、生き続けた太宰治の大作。
人間不信からどんどん堕落していく彼の人生が、怖いくらいはっきりと浮き彫りにされていく。

太宰治が麻薬を使い始めたのは、お酒を飲み続けて吐血した後、
薬局で薬を買ったとき、薬局のおばさんにモルヒネをもらった時から。
この時期から、太宰治はアルコール中毒と引き換えに麻薬中毒になってしまう。

そして、脳病院に入れられてから、自分が「廃人」になってしまったと気づく。
苦悩に悩まされ、苦悩から逃れるためにいろんな事をしてきたが、結局は自分を苦しめる結果となってしまった。
太宰治はかわいそうな人だと思った。


【斜陽】

貴族の落ちこぼれた家に生まれたかず子と直治の人生が描かれている。
この話も【女生徒】と同様、日記をもとにして描かれており、太田静子の日記がもととなっている。

直治の生き方は太宰治の生き方そのものであり、
また、作家の上原さんの生き方も太宰治の生き方に似ていると思った。
かず子と直治の母は、太宰治の理想の女性像で、
かず子が古い道徳を無視して廃人の作家、上原さんの子を得るという革命は
太宰治が心の中に描いた夢だったのではないかと思う。

様々な形で滅びていく4人の人間の生き方の中に
太宰治の生き方が入魂されており、とても奥の深い作品だと思った。


                 ~私の学生時代の解釈です~

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