メールのクリエイティブは、さまざまなものが考えられます。担当者個人のパーソナリティを生かしてキャンペーンへの思い入れや裏話を語るお馴染みの手法が最適な場合もあるでしょうし、他のチャネルで使用しているメインコピー、ボディコピーを利用してテキストを構成する手法がいい場合もあります。もちろん当サイトで紹介しているように HTML メールを利用すれば、他チャネルと共通のビジュアルを生かしたクリエイティブを作ることもできます。
自社でメールコンタクト可能な顧客リストに対して、どのようなクリエイティブのメールが、最適なユーザーエクスペリエンスを生み出すのか。メールマーケティングはそのような観点から設計すべきなのではないでしょうか? このとき、ユーザビリティという点では劣ると指摘される HTML メールも、強力な選択肢のひとつとなりうるケースも少なくない、というのが私たちの考え方です。
今回話した内容に、顧客リストの性格をコントロールするものとしての「パーミッション」を有効活用していく考え方を組み合わせると、さらに積極的にメールマーケティングを活用していくことができます。特に HTML メールを利用しようとすれば、意識的にパーミッションを活用することが必須となります。このパーミッション活用の考え方についてはまた別の機会にお話させていただきます。
(執筆:阿部樹、監修:塚田耕司)
アドレスリストのポリシーについて説明しました。では、アドレスリストの質を高く保つためにはどうすればよいでしょうか? そのひとつのカギは、自社 Web サイト上の登録フォームにあります。今回は、リストの質を高めるための、登録フォーム設計について話します。
リストの質を保つには、常に一定量のロイヤリティの高いユーザーがリストに加わってくれる必要があります。これは時間が経つと必ず、一定数のユーザーの関心/反応率が低下するからです。新しい登録者を集める方法は、オプトインメールサービスの利用や、オンラインキャンペーン、オフラインとの連携などいくつかありますが、やはりもっともロイヤリティの高い層は、自社の Web サイト上で登録したユーザーです。