喜びと悲しみのはざまで

喜びと悲しみのはざまで

初めての夫の痛み


考えてみると、何の心の闇も抱えず純粋に幸せいっぱいだったのは、この4ヶ月半だけだったことになってしまいます。

たった4ヶ月半・・・。
それでも今から思いだしても、幸せな時間でした。
いわゆる、絵に描いた新婚生活をしていたと思います。
共働きでしたし、夫は私より忙しい人でしたが、家事もよく手伝ってくれました。

ドライブやショッピング・・・。
いつも休みは私のしたいことを優先してくれる優しい夫でした。

2001年3月末、夫は約二週間、オランダ、ドイツへ出張へでかけました。
時差はあるものの、電話でやりとりしていたのですが、「強烈に肩が痛くて・・・急に。」と言い出したのです。
前日にかなり重いものを持ったからかなって。
脱臼したのかなとか、いろいろ話していました。
結局、我慢をして、少し早く帰国して、近くの整形外科で診察をしてもらいました。
しかし、レントゲンをとっても異常なしで、脱臼もしていないということ。
「五十肩」という診断がつきました。

それから数日痛みもありましたが、ましになり仕事もすぐに行くようになりました。
だれも、たいしたことはないものだと思っていました。
医者にも診てもらったし、痛みもましになったみたいだったし。

でも、もうこの時、すでに手遅れだったのです。
主人の病気は全身を巡り巡り、肩の骨を蝕み始めていたのです。
(骨まできたということはもう末期だったということです。)

そんなこと知る由もなく、私たち夫婦の新婚生活は続いていきました。

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