独立開業のための資金調達はどうするの?



「お金が無いから借りるのではなく、必要資金が貯まるまで待つより、今お金を借りてでも商売を始めなければチャンスを失うから借りる。」

事業をスタートさせるには、資金が必要です。
全てビジネスは、タイミングが大切ですので、「これからこの分野は儲かる」と感じることが大切ですし、そのタイミングを追い風にしなければなりません。

極端な話、数十年前には、造船や鉄鋼がベンチャービジネスの時代がありました。その時代はその時が「良いタイミング」だった訳ですから、人からお金を借りてでも、いち早くビジネスを立ち上げる必要があったはずです。しかし、現在、「造船会社を作りたいから借金したい」と申し込んでも、金融機関の人もびっくりしてしまうでしょう。輸入雑貨やレストラン・IT関連・介護サービスなど、時流から外れてないものでなければ、「なるほどね」ということになるはずです。

仮にあなたが10個のビジネスを同時に立ち上げることとしましょう。レストラン、輸入業、製造業、などいろいろなビジネスを始めるには、それぞれの業種により必要となる金額が大きく異なってきます。数十万円で済むものもあれば、数千万円必要となってくるものもあるでしょう。

5年後、10個のビジネスの全部が全部、上手く行っているとは考えられません。経営の神様でもないかぎり、半分上手く行けばいい方ではないでしょうか?これは間違い無いと思った商売が上手くいかなかったり、あまり上手くいかないのでは?と思っていたものが、上手く行ってしまったり、それは時代の流れのようなものも影響するでしょうし、よくわからないものです。こう考えると、少しは冷静に考えられるのではないでしょうか?

5年後を想像してみて下さい。「今からこのビジネスは必ず伸びる。今はじめないと、5年後では遅い!」と感じるでしょうか?

お寿司屋さんのように安定した分野なら5年後でもさほど大きな変化はないでしょう。そうすると、借金という大きなリスクをしょってまでスタートすることは必要ないと思われます。5年間でじっくりお金を貯金し、開業資金の全額ではないにしろ、コントロール出きる範囲内の借入れ金額で開業すべきです。

さて一方、IT関連のように、大きく伸びる分野の場合、じっくり待っていてはチャンスを失ってしまいます。携帯電話関連のサービス(例えば着メロ)などは、はやりすたりが激しく、一瞬のチャンスを逃すと、古ぼけてしまいます。そういう場合は、大胆に勝負に出るのがいいのではないでしょうか?「勝負に出る」のですから、勝たなければなりません。負けた時にはみじめに借金だけが残ります。しかし、勝てば、昨日までの自分とは違うステージが用意されているはずです。これが起業の醍醐味でしょう。こういった苦心の中から新しいサービスは生まれてくるものです。

お寿司とIT関連のような極端な例を出しましたが、その両極端の中で自分が始めようとしている分野を位置づけてみてください。リスクとリターンの関係がはっきりするはずです。

巨額の借金を背負って、たいして将来の成長性が無い分野に入っていくことは負担が大きすぎます。むやみやたらと調達先を探すのではなく、「何故借りるのか?本当に今借りる必要があるのか?」を検討してもいいのではないでしょうか。「自己資金が半分貯まっている。それほどの成長産業ではないけれど、コントロール出きる範囲だ。」こういう考えがリーズナブルだと思います。

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