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土地改良事業完成記念碑、「 甦る大地 藤沢市長 葉山峻 書
」
郷土の鎮守、宇都母知神社が鎮座する、藤沢市打戻字大仲及びそれに接する宮台、大谷戸、根下、
矢崎の地は、原始の昔より農耕が営まれてきたが、畑地は傾斜地が多く狭隘であり、山間に位置
した水田は強度の湿田で生産力も低く、長い間耕作農民を苦しめ、経営の伸展を阻害してきた。
昭和四十八年、藤沢市が国の施策である第二次農業構造改善事業を導入するに及び、当地の地権
者百十二名は、この事業の実施推進によって生産基盤の改善と経営の安定を計るべく、度重なる
協議を経て、土地改良区の設立に踏み切った。
以来十年間の歳月を費やし、本土地改良区は、県、市、農協等関係機関の懇切な指導と地権者
及び役員の溢れる熱意により、幾多の困難を乗り越えて、事業費二億七千万円、総面積四十五
ヘクタールに及ぶ土地基盤整備事業を完成させ、更にその耕地内の二十ヘクタールを対象に、
事業費四千五百万円をもって畑地灌水施設を完工し、また、ガラス温室団地及び養豚団地を
配置するを成し得た。これにより、改良地区の中心部を通る、工費六千万円をもって完全舗装
された延長千百三十六メートル、幅員七・五メートルの幹線道路をはさんで、農耕地は平坦に
して整然と区画され、どの耕地も巾四メートル以上の農道に接する、良好なしかも早害の
懼れのない近代的農耕地に生まれ変わった。この改良事業は、今後当地の農業経営の合理化と
発展に寄与するところ限りないものがあると思われる。
思うに、当地の農耕の遥かな歩みの中で、本事業はまさに歴史的かつ画期的な大事業であったと
言うべく、本土地改良事業の完成にあたり、その〇概を記して、後世に伝えんとするものである。
昭和五十八年一月
藤沢市打戻土地改良区」
写真は以前に訪ねた時のもの。
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