JINさんの陽蜂農遠日記

JINさんの陽蜂農遠日記

PR

Profile

jinsan0716

jinsan0716

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

最後の相模原市新磯… New! オジン0523さん

秋バラ6種、ノジギク… New! 隠居人はせじぃさん

【金木犀たわわ ・ … Gママさん

ムベの実を開くコツ… noahnoahnoahさん

エコハウスにようこそ ecologicianさん

Calendar

2025.10.18
XML
カテゴリ: 海外旅行
海外旅行 ブログリスト​ ​】👈️リンク

地下鉄Mansion House駅からCannon Streetに出てSt. Paul's Cathedral・
セントポール大聖堂に向かって進む
大聖堂の大きなドーム(クロスが載った頂部)がはっきり見えて来た。
右手の建物の並びの向こうにドームがそびえていて、ロンドンらしい赤い二階建てバスも
走っていた。
・中央奥:セント・ポール大聖堂の大ドーム (世界的に有名な建築家クリストファー・レンによる                         
     設計、 完成1710年 )。
・左奥:大聖堂の西塔 (2本の塔のうちの1本)が少し見えていた。
・手前の道路: ロンドン中心部シティ地区、バス26番も走る主要な通り・ Cannon Street



セント・ポール大聖堂の大ドーム をズームして。
大ドーム(Great Dome): 上部のランタン(小塔)と十字架がはっきり見えた。
ドラム部(Drum): 大きな窓や装飾パネルが並び、外観の水平帯(コーニス)が特徴的。
下層部: 一部は樹木に隠れていたが、大聖堂本体の壁面やアーチ窓の一部が確認できた。



さらにドームに向かって進む。



左側:大聖堂の 大ドーム(Great Dome) が堂々とそびえています。
右側:背の高い塔は 南東の鐘塔(South-East Tower )。
 ・ 尖ったスパイア(尖塔)の先に金色の風見(ヴェイン) が見えます。
中央から左寄り: 大聖堂の南側壁面(列柱やアーチ窓)がはっきりと確認できた。



セント・ポール大聖堂(St Paul’s Cathedral, London) の 大ドーム(Great Dome)
間近から見上げて。
・大ドーム(Great Dome)
 ・クリストファー・レンが設計した傑作で、高さは約111m。
 ・3重構造(内側のドーム・中間の支え・外側のドーム)で形成されていた。
・ドラム部(Drum)
 ・円柱(コリント式)に囲まれたギャラリー。
 ・間に長方形の金色パネル(装飾レリーフ)が見える。
 ・上部には小さな四角窓(開口部)が並んでいる。
・頂上部(Lantern & Cross)
 ・ドームの最上部にはランタン(小塔)が載り、その上に大きな十字架。
・左下の部分
 ・屋根上の彫像が3体見えます。これは大聖堂の外壁を飾る聖人像の一部。



セント・オーガスティン教会(St Augustine, Watling Street)の塔  をクローズアップ。
・塔の本体
 ・縦長のルーバー窓が正面に2つ並び、鐘楼の役割を持っている。
 ・下部に円形窓(オクルス)があり、建物装飾の一部として調和。
・尖塔(Spire)
 ・ルネサンス様式とバロック様式を融合した特徴的なデザイン。
 ・途中にランタン(小塔)を挟み、その上に細長いスパイアが立ち上がっていた。
 ・先端には金色の風見(ヴェイン)が輝いていた。



南側に広がる庭園 「フェスティバル・ガーデンズ(Festival Gardens)」 内にある噴水。
1940年代のロンドン大空襲(The Blitz)で被害を受けたエリアを整備して造られた庭園のひとつ。
・中央の壁面
 ・石造りの壁から、獅子口のような装飾部分から水が流れ落ちていた。
 ・3つの吐出口が並び、下の浅い水盤に流れ込む形式。
・上部のテラス
 ・石壁の上はベンチが設置された遊歩道になっており、人々が腰を掛けて憩っていた。
 ・左上には小さな人物像(ブロンズ像)が見えた。



彫刻をズームして。
・男女の若い恋人が抱き合う姿を表現。
・単なるロマンスではなく、 戦禍を越えて人間の愛情・絆を象徴する作品
・セント・ポール大聖堂南側の フェスティバル・ガーデンズ(Festival Gardens) に設置され、
 平和と人間性の回復を示す存在 となっている と。



the young lovers  
GEORG EHRLICH  
1897–1966」 
・作品名:The Young Lovers(若い恋人たち)
・作者:ジョージ・エーリッヒ(Georg Ehrlich, 1897–1966)
 ・オーストリア出身の彫刻家。
 ・1930年代、ナチス政権下でユダヤ系芸術家として弾圧を受け、ロンドンに亡命。
 ・英国で活動を続け、親密な人物像・人間の温かみをテーマにした彫刻を数多く残した。



セント・オーガスティン教会(St Augustine, Watling Street)の塔 を見上げて。
外観:
・下層はシンプルな四角い石造塔。
・中央に丸窓(オクルス)と縦長のルーバー窓。
・上部は装飾的な尖塔(スパイア)が載り、バロック的なデザイン。
現在の用途: 戦災で破壊された教会の一部が保存され、現在は St Paul’s Cathedral Choir School                       (セント・ポール大聖堂少年聖歌隊学校)の一部として利用されている と。
歴史
・元々は中世以来の教会 「St Augustine, Watling Street」 がここに建っていた。
・1666年の ロンドン大火 で焼失し、クリストファー・レンによって再建。
・1940年代の ロンドン大空襲(Blitz) で再び破壊され、教会本体は失われたが、 
 この塔だけが残された。
・戦後、セント・ポール大聖堂に隣接する少年聖歌隊学校の施設に組み込まれ、今も塔が
 目印となっている。



セント・ポール大聖堂(St Paul’s Cathedral, London) の大ドーム を間近から見上げて。
・大ドーム(Great Dome)
 ・世界的に有名なクリストファー・レン設計の象徴的部分。
 ・鉛で覆われた外側ドームの曲線がはっきりと写っている「。
・ドラム部(Drum)
 ・円柱(コリント式)が並び、間には金色パネルの装飾。
 ・その下には小さな開口部がずらりと並び、ドームの軽量化と採光を兼ねている。
・ランタン(Lantern)とクロス
 ・ドーム頂部に載る小塔(ランタン)の上に大きな十字架。
 ・黄金の輝きがあり、街の遠くからも目印になる部分。
・右下の外壁
 ・ドームを支える本体部分の装飾壁が写り、ギリシャ・ローマ風の古典主義的な意匠が見えた。



セント・ポール大聖堂(St Paul’s Cathedral, London)外壁に付随する 鉄製装飾門
(wrought iron gate
) の一つ。
・装飾門(Gate)
 ・黒い鉄製の格子門で、中央に円形の装飾文様。
 ・バロック様式らしい曲線や花模様があしらわれていた。
・石造の門柱(Pillars)
 ・左右に白い石の門柱が立ち、その上に大きな装飾壺(ウルン, urn)が。
 ・壺には花綱(ガーランド)を持つ顔(マスク)の装飾が施されており、華やかさを添える。
・背景の建物
 ・背後に見えるのはセント・ポールの外壁の一部(石積みと装飾帯)。



移動して 西正面側の入口付近 を。正面左右の塔のうち、左に当たる北西塔(North West Tower)
が見えた。



セント・ポール大聖堂(St Paul’s Cathedral, London)の案内板。
「These gardens are laid out as the footprint of the Chapter House and Cloister of
the Medieval Cathedral which was destroyed by the Great Fire of London in 1666.
The actual remains lie a few feet below.
The Chapter House and Cloister, designed by the royal mason William Ramsey in 1332,
were among the first real examples of the Perpendicular style which was to dominate
English architecture for the next two hundred years.
Both the octagonal Chapter House and the square Cloister were two-storied buildings
enabling the prominent buttresses to act also as very large windows on the first 
floorabove an open undercroft. In the Chapter Room, which was surrounded on the first
floor by an open cloistered walk, it was here that the Chapter or governing body of
theCathedral held its meetings.」

【この庭園は、中世の大聖堂に付属していた「聖職者会館(Chapter House)」と
「回廊(Cloister)」の跡地に整備されています。これらは1666年のロンドン大火で焼失
しましたが、その遺構は数フィート地下に残っています。
聖職者会館と回廊は、王室の石工ウィリアム・ラムゼイによって1332年に設計され、後に
200年間にわたってイングランド建築を支配した「垂直式(Perpendicular style)」の最初期の
実例のひとつとされています。
八角形の聖職者会館と方形の回廊はいずれも二階建てで、突出した控壁(バットレス)が
一階部分の大きな開放空間と、二階の大きな窓を兼ねていました。会館の二階は回廊で囲まれた
回遊式の造りとなっており、ここで大聖堂の運営を担う「チャプター(Chapter)」の会合が
開かれていました。】



セント・ポール大聖堂(St Paul’s Cathedral, London)の案内看板(入口ガイド)
矢印で示された入口
・West Front Entrance(西正面入口) ↑
・Crypt Entrance, Café and Shop(地下聖堂入口・カフェ・ショップ) ↑
・North Transept Accessible Entrance(北翼廊バリアフリー入口) ↑
・South Churchyard Entrance(南側庭園入口) →
地図(下部の平面図)
・大聖堂を上から見た模式図が描かれており、主要な入口が表示されていた。
・You are here(現在地) が西正面側(Ludgate Hill 側)に示されていた。
・West Front Entrance(西正面入口) と Groups Entrance(団体入口) は並んで配置。
・Crypt Entrance(地下聖堂入口) は西正面を入ってすぐ北寄りに。
・North Transept Entrance(北翼廊入口・バリアフリー対応) は建物の右側(北側)。
・South Churchyard Entrance(南側庭園入口) は建物の南側。
・左下には方位(W = 西、S = 南、E = 東)が描かれており、地図が北向きであることが分かる。



セント・ポール大聖堂(St Paul’s Cathedral, London)の 礼拝案内板
・礼拝スケジュール(Services)  ・日曜日 ・月曜~土曜
・ウェルカムメッセージ(A warm welcome)
 ・大聖堂では、礼拝や個人祈祷のためのチャペル利用には入場料は不要。
・バリアフリー入口(Accessible Entrance)
 ・North Transept(北翼廊入口) に車椅子対応の入口がある。



移動して、セント・ポール大聖堂(St Paul’s Cathedral, London)の 西正面(West Front)
を正面から

中央に アン女王像(Queen Anne Statue) が。
中央:アン女王像(Queen Anne, 在位1702–1714)
 ・金の笏(sceptre)と王冠のオーブ(orb)を手に持ち、英国王権の象徴を示している。
 ・1712年、セント・ポール大聖堂の完成(1708年)を記念して設置された。
・女王像の台座周りの4体の像(寓意像 Allegorical Figures)
 ・イングランド(England)・写真左=三叉槍(トライデント)を持つ女性像。
 ・スコットランド(Scotland)=王冠や剣を象徴する女性像。
 ・フランス(France)・写真右=破れた百合の紋章を持つ姿で表現。
 ・アイルランド(Ireland)=ハープを象徴とする。
 ・(写真では手前2体=イングランドとスコットランドがよく見えます。)
・背景: セント・ポール大聖堂の西正面ファサード
 ・コリント式の巨大な列柱。
 ・三角破風(ペディメント)に浮彫装飾。
 ・左右にそびえる2つの塔(北西塔と南西塔)。 右塔には時計 がはっきりと見えていた。



屋上コーニス上に立つ石像
・聖パウロ(St Paul)
 ・剣を象徴(「信仰の剣」「殉教の象徴」)。
・書物は新約聖書の書簡を表す。



・中央三角破風(ペディメント / Pediment):
 ・白い大理石のレリーフ彫刻が施されていた。
 ・主題は 「聖パウロの回心(The Conversion of St Paul)」。
  ・中央上部:天からの光に照らされるキリスト。
  ・左側:落馬し、地にひれ伏すサウロ(後の聖パウロ)。
  ・周囲:驚き混乱する兵士や従者たち。
・この場面は新約聖書「使徒行伝」第9章に記されている重要な物語で、大聖堂の守護聖人
 パウロの象徴的瞬間です。



ズームして。
・中央上部:
 ・天から降り注ぐ光線(聖霊の象徴としての鳩が描かれることも多い)。
 ・その光により場面全体が神聖さで満たされています。
・中央下:
 ・馬から落ち、地にひれ伏すサウロ(のちの聖パウロ)。
 ・彼の両手は天を仰ぎ、光に圧倒される姿。
・左右:
 ・驚き慌てる兵士たちや馬。
 ・右側の兵士は馬上から振り返り、光を見上げている。
 ・左側の人物たちも混乱しながら中心の光に注目。

St Paul's Cathedral, London IMG_1101 | West pediment frieze,… | Flickr

アン女王像(Queen Anne, 在位1702–1714)



ズームして。

・モデル:アン女王(在位 1702–1714)
 ・セント・ポール大聖堂の完成(1708年)の時代の君主。
・持ち物:
 ・右手に 金の笏(Sceptre)。
 ・左手に 宝珠(Orb)。
 ・いずれもイギリス君主の戴冠式で用いられる王権の象徴。
・服装:
 ・王冠をいただき、豪華なマントをまとった姿。
 ・首元や胸には王家の装飾文様が彫り込まれていた。



西正面にある北西塔(North West Tower) を見上げて。
時計盤(Great Clock)
 ・塔の正面に大きな丸い時計が取り付けられていた。
 ・金色の縁取りに黒い文字盤が映え、荘厳な印象を。
 ・セント・ポール大聖堂のシンボルの一つ。
・鐘楼(Bell Tower)
 ・時計の上にはバロック様式の開放的な鐘楼部分。
 ・この内部には「Great Tom(グレート・トム)」と呼ばれる大鐘を含む複数の鐘が
  設置されている。
・塔頂
 ・最上部には 金色の装飾を戴いた尖塔(スパイア)
 ・建物全体の垂直性を強調し、空へ伸びる印象を与える。
・建築様式
 ・コリント式の柱、装飾的な彫刻帯、深い陰影を作るバロック的デザイン。
 ・クリストファー・レンによる典型的な「英国バロック」の表現。



北西塔(North West Tower)の大時計(Great Clock) をズームして。
・文字盤
 ・黒地に白のローマ数字(I–XII)。
 ・外周には「分」を表す数字(15、30、45、60)が記されていた。
・針
 ・金色の時針・分針が取り付けられています。
 ・この時の時刻は「15時12分頃」を指していた。
・装飾
 ・文字盤の周囲は花輪や葉模様の装飾で囲まれ、バロック様式らしい重厚感があった。



西正面にある南西塔(South West Tower)を見上げて。
・塔の構造
 ・下部に大きな円形窓(オキュルス)があり、その周囲に装飾的な浮彫。
 ・中段は円柱が並ぶ開放的なデザインの鐘楼部。
 ・上部は尖塔状に絞られ、最頂部には金色の装飾(ギルドのフレイム状フィニアル)。
・装飾彫刻
 ・円窓の下や四隅に、人物や天使を表したバロック的彫刻が配されています。
 ・豊かな陰影が建築全体の立体感を強調しています。
・機能
 ・この塔には大鐘(Great Paul, 英国最大の鐘)などの鐘が設置されていました。
 ・反対側(北西塔)には大時計と「Great Tom」の鐘があるため、二塔は「鐘塔」と
  「時計塔」として対になっています。
実は セント・ポール大聖堂の この南西塔(South West Tower)にもかつて時計が取り
付けられて
いた のだと。
時計の歴史
・17世紀末~18世紀初頭
 クリストファー・レンの設計で大聖堂が建設された当初、南西塔(South West Tower)にも 
 時計が設置されました。
・18世紀後半
 この時計は巨大であったものの、しばしば故障したため「信頼できない」と評判になった。
・19世紀後半(1893年)
 新しい大時計が 北西塔(North West Tower)に移設 され、現在の姿(黒地に金文字の
 ローマ数字)になった。
 以降、南西塔の時計は撤去され、現在のように円形窓(オキュルス)が残っている と。



セント・ポール大聖堂(St Paul’s Cathedral, London)西正面広場のクイーン
アン女王像の台座に配置された4体の寓意像

Queen Anne” by Richard C. Belt and L.A. Malempré (after Francis Bird)

・「フランス(France)」の寓意像
・特徴:
 ・長い髪を垂らし、優雅な衣をまとっている。
 ・一見すると穏やかな姿勢で、控えめに後ろを振り返っている。
 ・手には百合の花(fleur-de-lis)を持つことが多く、王家フランスを象徴。
 ・アン女王時代(1702–1714)はスペイン継承戦争期であり、フランスは主要なライバル国家。
 ・ここでは「平和の回復」あるいは「和解したフランス」を象徴するとも解釈されます。
 ・女性像で、頭にフリジア帽(自由の象徴)をかぶり、左手には巻物(あるいは本)を持っている。



廻り込んで。
右側:America(アメリカ)像
左側:France(フランス)像

Did You Say 'Alligator'? Mystery Animal Outside St Paul's Cathedral |  Professor Joe Cain

・この像は アメリカ大陸(America) を寓意的に表した女性像 と。
・特徴:
 ・頭に羽飾りのついた冠(ネイティブ・アメリカン風の headdress)。
 ・上半身は半裸に近く、古代的な布をまとった姿。
 ・荒々しい姿勢や衣装が「新世界」「未開の地」を象徴的に表現。



これは アイルランド(Ireland) を寓意的に表した像
ハープ(Irish Harp) は、アイルランドの伝統的象徴
 ・ 中世以来、アイルランドを表す国章的な意味を持つ
 ・ 現在もアイルランド共和国の国章やコインに描かれている



下部に「 Britannia(ブリタニア:英国の象徴) 」が。

Statue of Queen Anne, St Paul's Cathedral - Cast in Stone

ズームして。
・右手に持つ黄金の三叉槍(トライデント)
 海の神ネプチューンの武器を象徴化したもので、
 「海洋国家イギリス」の力と支配を示す。
・左側の盾にはユニオン・ジャック(Union Jack)
 英国連合王国の象徴。防衛と統一を意味。
・足元の巻貝のような形(波のモチーフ)
 海洋との結びつきを暗示し、海に囲まれた島国イギリスを示唆 と。

1,013 London St Paul Facade Stock Photos - Free & Royalty-Free Stock Photos  from Dreamstime


そして、西正面(大入口)から入って中央部(ネイブ=身廊)を進む。
セント・ポール大聖堂(St Paul’s Cathedral, London)内部・身廊からドーム基部
(クロッシング)方向を見上げた光景。

St Paul's Cathedral London - Everything About St Paul's Cathedral

移動して、 ネイブ(身廊)から祭壇方向を見て 。手前に 大理石の洗礼盤(Baptismal Font) が。
・洗礼盤(Baptismal Font)
 ・写真手前中央の大きな円形の大理石製の器。
 ・ここで洗礼式(Baptism)が行われる。
 ・堂内に入ってすぐ目に入る位置にあり、「信仰の入り口」を象徴しています。
・ネイブ(Nave, 身廊)
 ・左右に大理石の柱が並び、バロック的な白と金の華麗な装飾。
 ・シャンデリアと燭台が荘厳さを際立たせていた。
・クロッシング(Crossing, 交差部)と大ドーム
 ・奥に見える円形の窓から光が差し込む部分が大ドームの下部。
 ・ドームの内側はモザイクと装飾で彩られていた。
・クワイア(Choir, 聖歌隊席)と高祭壇(High Altar)
 ・更に奥に見えるのが聖歌隊席と祭壇。
 ・金色のバルダキン(天蓋)が輝き、焦点を祭壇に導いていた。
・イコン(Icons)
 ・左右に見える金地のイコン(キリスト像)は現代に設置されたもので、    
  東方正教会風のスタイル。
 ・訪問者を精神的に導く役割を持っている と。

St Pauls Cathedral London England Interior Entrance Font by Wayne Moran

内陣(クワイア)天井モザイク装飾
1.モザイク装飾の導入
 ・19世紀末から20世紀初頭にかけて、ウィリアム・ブレイク・リッチモンド 
   (Sir William Blake Richmond, 1842–1921)によって制作。
 ・元々は白壁が多かったクワイアを、金色と色鮮やかなモザイクで輝かせることになりました。
2.中央ドームに続く天井部分のモザイク主題
 ・創造と救済の物語 を描いた一連の図像。
 ・多くの天使たちが配置され、光に包まれる天上の世界を表現。
3.祭壇上部の半円形ドーム(アプス)
 ・中央には 復活のキリスト(The Risen Christ) が大きく描かれています。
 ・両腕を広げ、白衣に包まれた姿は勝利と救済を象徴。
 ・周囲には天使や聖人が集い、神の栄光を賛美している構図です。
4.ラテン語銘文
 ・天井アーチ部分にはラテン語の聖句が装飾的に書き込まれています。
 ・これは「神の栄光」「救い」「信仰」などを賛美するフレーズ。
5.両脇のパイプオルガン彫刻
 ・写真の左右に見えるのは大規模な クワイア・オルガン。
 ・バロック的な木彫装飾に、天使や聖人像が組み込まれています。

St Paul's Cathedral - ceilings

1.大ドーム (The Great Dome)
 ・上方に見えるのは壮大なドーム内部で、ジェームズ・ソーンヒル卿によるフレスコ画
 「聖パウロの生涯」が描かれていた。
 ・ この部分は「内側ドーム」で、さらに外側・構造上の「外殻ドーム」と三重構造になっていた。
2.内陣(Choir, Quire)と高祭壇(High Altar)
 ・写真の正面奥に見えるのが、鮮やかなステンドグラスと共に輝く 高祭壇。
 ・その手前のエリアは クワイヤ(聖歌隊席) で、黒檀風の彫刻が特徴的。
3.説教壇 (The Pulpit)
 ・写真右手に見える木製の立派な説教壇。礼拝や特別な式典で用いられる。
4.床の幾何学模様
 ・大理石の黒白チェック模様の床は、クリストファー・レン卿のバロック設計の美しい要素。

St Paul's cathedral : r/london

セント・ポール大聖堂(St Paul’s Cathedral)の大ドーム内部天井画 を真下から見上げて。
ドーム内部天井画の特徴
・画家: サー・ジェームズ・ソーンヒル(Sir James Thornhill, 1675–1734)
・主題: 「聖パウロの生涯(Scenes from the Life of St Paul)」
・制作:1715–1719年
・技法:フレスコ画ではなく グリザイユ(monochrome grisaille) 技法で描かれ、立体的に
    見えるが実際は平面的。

Everything You Need to Know About St Paul's Cathedral - Let Me Show You  London

フレデリック・ロード・レイトン卿(Frederic Lord Leighton, 1830–1896)
の記念碑(モニュメント)

File:Cathedral Church of St Paul, Monument to Frederic Lord Leighton of  Stratton City of London 1079157 20230822 0111.jpg - Wikimedia Commons

「To the memory of Frederic Lord Leighton of Stretton, painter, sculptor, and seventh
President of the Royal Academy of Arts.
This monument is erected by his many friends and admirers.
Born December 3rd, 1830. Died January 25th, 1896.
He lies buried in the crypt of this cathedral.」 

【ストレットンのフレデリック・ロード・レイトン卿、画家、彫刻家、王立美術院第七代会長を
記念して。
この記念碑は、彼の多くの友人と崇敬者によって建立された。
1830年12月3日生、1896年1月25日没。
彼はこの大聖堂の地下納骨堂に葬られている。】



フレデリック・ロード・レイトン卿(Frederic Leighton, 1st Baron Leighton, 1830–1896)は、
ヴィクトリア朝を代表するイギリスの画家・彫刻家であり、芸術界の中心的人物
芸術活動
・画家として
 ・主に歴史画、宗教画、神話画を手掛け、華やかで理想化された人体表現と精緻な色彩が特徴。
 ・「美術のための美(Art for Art’s Sake)」の理念を体現した芸術家と評される。
 ・有名な作品に《Flaming June》(1895、眠る女性像を描いた代表作)がある。
・彫刻家として
 ・晩年には彫刻にも挑み、特に「Athlete Wrestling with a Python」(1877)は大きな
      評価を受け、英国における近代彫刻の先駆的作品とされる と。

File:Lord Leighton memorial, St Paul's Cathedral 03.jpg - Wikimedia Commons

顔をズームして。

The Lord Leighton Memorial in St. Paul's Cathedral” by Sir Thomas Brock

セント・ポール大聖堂(St Paul’s Cathedral) の「Friends of St Paul’s(友の会)」に関する
案内広告。
・上部写真:大ドーム下の礼拝スペースに集まる多くの人々。セント・ポール大聖堂の荘厳な
 内部空間が強調されています。
・スローガン
 「Become part of the history of St Paul’s」(セント・ポールの歴史の一部になろう)
 「Experience more」(さらなる体験を)
・案内文
 「History and future come together at St Paul’s Cathedral. If you want to have exclusive
  access to one of the UK’s most iconic monuments and join special members-only events,         
    contact us at …」
   (歴史と未来がセント・ポール大聖堂で出会います。英国で最も象徴的な記念建築のひとつに
    特別にアクセスし、会員限定イベントに参加されたい方は、ご連絡ください。)
・下部
 St Paul’s Friends(支援会・会員制度)への入会案内。
 ウェブサイトや電話番号(020 7246 8350)が記載されています。



リチャード・ランドル・バージェス艦長(Captain Richard Rundle Burges, 1754–1797)」
の記念碑。
カンパーダウン海戦の英雄としての顕彰碑であると。

Monument to Richard Rundle Burges

「Sacred to the memory of Richard Rundle Burges Esquire, Commander of His Majesty’s
Ship The Ardent, who fell in the 43rd year of his age, while bravely supporting thehonour
of the British flag, in a daring and successful attempt to break the enemy’s line,near Camperdown, on the 11th of October 1797. His skill, coolness, and intrepidity eminently contributed to a victory equally advantageous and glorious to his country. That grateful
country, by the unanimous act of her legislature, high in enrols his name, who under
the blessing of Providence, have established and maintained her navalsuperiority,
and her exalted rank among nations.」 

【陛下の軍艦「アーデント」艦長リチャード・ランドル・バージェス エスクワイアの思い出に
捧ぐ。彼は43歳の時、1797年10月11日、カンパーダウン沖で、敵の戦列を突破しようとする
勇敢かつ成功した試みにおいて、イギリス国旗の名誉を勇敢に守りつつ戦死した。彼の技量、
冷静さ、そして果敢さは、勝利に大いに寄与し、その勝利は祖国にとって同時に有利であり、
また栄光でもあった。その感謝する祖国は、議会の全会一致の決議によって、彼の名を高らかに
記録する。天の摂理の祝福のもと、イギリスは海軍の優越性を確立し、諸国の中で高い地位を
維持してきたのである。】

File:Monument to Capt. Richard Rundle Burges in St. Paul's Cathedral.jpg

・左側の翼を持つ女性像
「Victory(勝利)」または「Immortal Fame(不滅の栄光)」を象徴する寓意像。
 彼女は月桂冠を戴き、右手には巻物(英雄の名が刻まれた記録)を持っています。
 彼女は戦死した英雄の手を取って、天上の名誉の領域へ導いています。
 → 勝利と不滅の名誉を授与している場面。
・英雄(右の半裸の男性像=寓意化されたバージェス艦長)
   彼の右手も同じ剣の柄を握っており、二人でその剣を支えるようにしている。 
 → つまり「栄誉の武器を勝利の女神から受け取る」場面です。


Monument to Richard Rundle Burges (1755–1797) | Art UK

                                     ・・・​ もどる ​・・・           


                    ・・・​ つづく ​・・・



​​​​​​​​​​​​​​​​
​​





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2025.10.18 07:47:50
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: