六次元講義（29） ひたひたと心濡らす・・
上を向いて歩こうよ 心が清く明るくなるように、
歌いながら 歩く 飛騨古の道
栄光は我の肩に 栄光を健造の手に
栄光は我の肩に 栄光を福来の手に
居間で仕事をしておられた先生が、「貴美子、もう一度歌ってみてくれ」といわれるのでもう一度歌いましたすると先生は、
「福来博士を先に歌ってくれよ」と言われました。
そうして歌いなおすと、
「そうだ、そうだ、それで頼む」と、とても喜ばれました。
まこと、先生はそのような方でした。
平成の五年頃、「貴美子、大東亜戦争の本を書いてくれ」と言われました。
さらに数冊書いてくれと言われました。
私はその頃英語を必死でやっておりましたので「英語を・・・」と言うと、
「貴美子、国が先やぞ」と言われ、ハッとし、英語を棚にあげて必死で先生のご希望に添いました。（略・略・略）巡りあわせの時代時代によって、先にやらねばならぬことがあるのです。
先生は正しい愛国心の持ち主でした。国旗が似合いました。
清水先生談。
多くの先生方が教育は闘争だと主張される中、先生は
「教育は愛だ」とおっしゃられました。
まこと、先生に接して、その深い所から沸き出るような慈愛・
おおよそ、人間として出来得る限りの誠実を感じぬ者は誰一人としていないのでした。
一人としていないのでした。
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