2007年12月31日
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というのも、例年と同等規模のまちづくりを行うと同時に、青森県内ではまだ誰も経験した事がない“全国会員大会誘致運動”を展開したからです。

八戸青年会議所では、2001年より「全国会員大会を八戸で開催し、それまで行ってきたまちづくりを更に推進する起爆剤にできないものか」と検討してまいりました。約15年ほど前に、「青年会議所は行政枠にとらわれることなく、そこに住む人々が同じ生活圏であると感じるエリアでまちづくりを行う事が自然体である」という、ごく自然な発想から県境を越えた広域連携である“南部州構想”を打ち出したなかで、当初は八戸青年会議所単独ではなく南部州エリア6青年会議所で全国会員大会を共催できないかを検討したのがそもそもの始まりです。

それ以降、継続的に全国会員大会誘致の検討や“南部州”推進運動を行ってまいりましたが、最近では全国会員大会も“会員のための大会”だけではなく“市民意識変革運動としての事業”の意味合いが加わってまいりました。つまり“内々の事業”から“対外的な事業”へと変遷してきました。
また主管する青年会議所についても、主管青年会議所だけが大会を運営するのではなく、その地域を含む近隣の青年会議所が副主管青年会議所として実働し、より効果的な全国会員大会を開催するようになってまいりました。
常に進化し続ける全国会員大会を背景に、現在、八戸青年会議所は共催ではなく単独立候補で、開催時には複数の青年会議所に副主管をお願いする予定でおります。

八戸青年会議所を含め全国に700以上ある青年会議所の中で全国会員大会を開催しようと運動展開できる青年会議所は幸せだと思います。全国会員大会をまちづくりの起爆剤にしたいと思っても、現状では運営できないと判断し立候補しない青年会議所は多くあります。
しかし、今の日本の現状を鑑みて、一部の大都市の状況が良くても「日本」は良くなりません。多くの国民が生活しているのは地方都市であり、首都圏の経済をはじめとする基盤を支えているのも多くの地方出身者です。なぜ地方から首都圏に人が流出するのかというと、地方では生活できない、地方では夢が叶わないという現実があるからです。それは現実に「格差」となって社会問題になっております。
多くの人々が自分の生まれたまちで生涯生活でき、自分の生まれたまちで夢を叶える事ができるならば、“首都圏と地方”という区別もなくなり、日本全体が平均的に良くなっていくのではないでしょうか。
これからは共催や副主管制で、今まで全国会員大会を検討できなかった青年会議所同士がが連携し、複数のまちで分担して式典、セミナー等のファンクションを開催するなどして、現在“地方都市”と呼ばれている、日本国内のあらゆる場所で全国会員大会を開催するべきであると考えます。



青年会議所では新入会員を中心に、よく「青年会議所って何ですか」という質問を受けます。その様な時に私は「青年会議所って何?」という質問は「自分は青年会議所で何ができるのか?、したいのか?」という質問に置き換える事ができるという話しをします。
青年会議所では、やろうと思えば出来る事は無限にあります。その中に自分の身を置き、自分が青年会議所を活用し、どんな運動を展開するのか、したいのかを考える事が青年会議所で活動を始める第一歩だと考えています。それは他人に答えを求めるものではなく、自分の中で答えを見つけるべきものです。
同じように、よく「全国会員大会を開催する意義、目的は何ですか」と聞かれます。それも「全国会員大会を活用して、自分のふるさとで、どんなまちづくりができるのか、したいのか」を考える事だと思います。
自分のふるさとの特徴、自分の在籍する青年会議所のそれまでの運動、全国から集まる青年会議所の同志が秘めているまちづくりへの想いをどのように結集し結実させる事ができるのかを考える事が全国会員大会を開催しようとする上で大切な事であり、その答えが“その人なりの全国会員大会の開催意義、目的”なのです。

本年、私達は全国会員大会誘致運動を展開するなかで、多くの市民と知り合い、多くの事を学ぶと同時に、全国各地の青年会議所会員と交流する事ができました。
「友」とは単に“気の合う仲間”です。「親友」とは“互いに良い影響を及ぼし合う「友」”の事であり、それが真の友人“真友”なのです。

本年、私達は表面的には全国会員大会誘致を実現する事はできませんでした。それは残念な事ではありますが、悔しさはありません。なぜなら真友となれる仲間が全国各地にいる事を知ったからであり、それは全国会員大会誘致運動を展開したからこそ知り得た事なのです。私はそれも全国会員大会に内在する効果の一つであると感じております。



私は本年、八戸の多くの真友、全国の多くの真友、ふるさと「八戸」の市民に支えられながら理事長という職を遂行する事ができました。私自身も理事長を経験して本当によかったと実感しております。
多くの真友に感謝し、ふるさと「八戸」に益々愛着を感じながら、これからも自分が納得できる人生を歩んでまいりたいと考えております。

多くの事があった2007年、ありとあらゆる場面で知り合った皆様・・・2007年は私にとって決して忘れる事ができない年となりました。このような一年にすることができたのも多くの人々、ふるさと「八戸」のおかげです。
一年間の貴重な経験をありがとうございました。この経験を一生の宝物とし、更に活用致します。

皆様におかれましては、よいお年を迎えられますよう、また全国で運動展開している青年会議所の活動が花開きます事を、我がふるさと「八戸」よりご祈念申し上げております。
感謝しても、感謝し尽くせない皆様へ・・・ありがとうございました。

                                                    2007年度 社団法人八戸青年会議所
                                                          第51代理事長   石鉢 明






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最終更新日  2008年12月26日 13時25分50秒
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