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サンフラワー丸による南紀白浜の旅3泊4日のゴージャスクルーズ!
ボイラーマンのおじさん、キャディさんも含めると総勢百数十人はいたと思う
アルバイト待遇の私だが、総務から同行のお誘いを頂き
親の許しを得、17歳の私も参加した。
初めての客船、船で一泊をするのだが・・船酔いと言うお土産がついた
何時もは仕事で厳しい先輩も所詮は二十歳そこそこ、
広い船内、私と二人はしゃいでいると
うるさいな!静にしろよ!と、通りががかりのコック氏に叱られてしまい
シュンとなる一幕も早々にあった、
夜、大人の人たちは宴会で盛り上がっているが、
船酔いの私は甲板で夜風に当たっていた
景色の見えない真っ暗な海を走行する客船
春の風は生暖かく私に纏わりついていた
と、そこへ、総務の社員がふらふらとやってきた
少し恰幅の良い、普段は会釈程度の人だが
人懐こく私に肩を寄せてきた、今の時代ほど目上の人を、
ダサいとか、ウザイとかそのような言葉も無かったし
私が鈍感であったのかな?
どう?旅行楽しい?酒臭い息で話しかけてきた
私はなすがまま、と言う感じで頬を合わせ
漆黒の闇に視線を合わせ会話した・・
どう?だれか好きな人インの?
そういわれて 思わず頷いた、いいえ、と言えば
何かされてしまいそうと言う不安もよぎった、そのせいか?とも思う
へえ!それは誰?益々私に接近してきて聞くので
誰にも言わないならという条件で社員に気持ちを打ち明けた
彼は聞き上手であったのか?
本来人に自分の気持ちを聞いてもらうような事も無かったから
コック氏に寄せる思いをかなり本気で話してしまった・・・
最後に私は社員に身体をぎゅうーっと抱きしめられた
頑張んなさいよ!
あっけにとられた、船酔いもどこかに飛んでいってしまった
翌日からは観光バスで南紀一帯よくある駆け足の旅が始まった
南紀白浜、紀三井寺、那智の滝、
順は不同となるが串本の夫婦岩、千畳敷
千畳敷ではコック氏と一緒になった、
ホラ見てご覧!と彼が指を指した先には
千畳敷の岩の上に相合傘が書かれており、
私の名とコック氏の名が納まっていた
たまげて聞くと、偶然書いてあったんだよと言われ、
当時の私はそうですか!とその偶然を納得してしまったが
今、思うとそんなことは無いのではなかったか、
(落書きはいけないぞ!33年前のコック君!)
お宿は昭和天皇もお泊りになったと言うホテルであった
夜の宴会はその夜が本番のようであった、
湯を浴び、浴衣を身にまとうと、温泉客らしく自分も変身した
この後、私の身に何かが起きるとは
思いもしなかった・・
2007年05月14日 【原文のまま】
http://www.youtube.com/watch?v=zQ-TogrKhbY& feature

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