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1月に 母を見舞った時の事。数年ぶりに風邪を引いてしまい病み上がりを理由に長女に見舞いの付き添いを頼んだが・・
めっちゃ嫌々・・これには訳がある、
母は犬、猫は大好きで溺愛してきた人生、
それに比べ、孫にも愛情は有っただろうが、ワンニャン以下の待遇だった・・
私も 子供の頃良く感じていた。
戦争を挟んで母は実の親からの愛情を感じないで成長したらしい、
私も幼少時代、つまり祖父母に育てられたが、良くも、悪くもなく過ごしたので母が抱く怨念は無い、ただ、再婚した母に引き取られる時・・
たかだか 5歳位で 田舎に残るか、未知の母との生活を選ぶ刹那
母を選択したという事は何かを物語っているかもしれない。
私は不愉快な娘の気持ちは良く分っていたが、
(自分の人生、各葛藤を通して・・)それでも見舞いに同行させた。
作家志望の娘だから・・何時か気がつく時があれば
この日の見舞いは丸になるはずである、それにしても・・
そんな私の自信を吹き飛ばすような 嫌がっている表情、胸が痛い。
その後も何度か私や、息子が足を運んでいるのだが、
2月は、色々な事情が重なり、見舞ったのは昨夜が初めて・・・
(時間外で訪れた)母は私を見るなり、赤子のように号泣!!!
そして言った、「だって!去年から来てくれないんだもん!え~ん!!」
「?!」 そこへ病院の看護士さんが通りかかり、助言してくれた・・
「何言ってんの?!娘さん来てたじゃない~♪」
あれほど泣いていた母の涙は ピタッと止まった。
その後、私に見せたい物がある、と 食堂、事務室、掲示板等
案内をし始めた、昨年入院前は2~3メートル以上歩けなかった母だった・・
特に看護士さん、ヘルパーさんの前では「本当に世話になっている
お前からもお礼を言って!」と何度も促がされた。
すでに お礼は申し上げていたが、言い過ぎは無い程お世話になっているので再びお礼を言いました。
老人が嫌い!絡みたくないとあれほど言っていた母は何人もの友を作り
入院生活を送っている、しかし歩行の出来る人は居ない。
熱中症にかかった事自体は悲劇であったと思うが、
その後の病院や日本の公機構の充実が母を助け、私をも支えてくれている事を実感し、感謝しています。