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2012.05.07
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カテゴリ: 洋画

 2010年に公開されたリメーク版タイタンの戦い(CLASH OF THE TITANS)の続編。
 前作の10年後を描く。
 主人公ペルセウスを演じるのは前作と同じくサム・ワーシントン。リーアム・ニーソンはゼウス(天空の神)を、レイフ・ファインズはハデス(冥界の神)を、ダニー・ヒューストンはポセイドン(海の神)を再演する。
 アンドロメダは、前作のアレクサ・ダヴァロスから、007ダイ・アナザー・デイで悪役ボンドガールを演じたロザムンド・パイクにバトンタッチ。
 原題は「WRAITH OF THE TITANS」。


粗筋

魔物クラーケンを倒してから10年。
 神々の長ゼウスと人間の間に生まれたデミゴッド(半神半人)のペルセウス(サム・ワーシントン)は、人間の漁師として息子のヘレイオスと共に静かな生活を送っていた。
 一方、人間からの崇拝が薄れた事で神々の力が弱まり、冥界に封じられていた巨神クロノスが目覚め始める。
 クロノスを鎮めようとしたゼウス(リーアム・ニーソン)は、弟でもあるハデス(レイフ・ファインズ)と息子アレス(エドガー・ラミレス)の裏切りにより捕らわれてしまう。
 ペルセウスは愛する息子を守り、捕らわれたゼウスを救う為再び立ち上がり、同じ半神のアゲノールやアンドロメダ(ロザムンド・パイク)とともにクロノスが眠る「タイタロスの牢獄」を目指す。


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感想

 本作は、1981年の「タイタンの戦い」では全く想定されていなかった続編。
 2010年版の「タイタンの戦い」と関連性がある筈なのだが……。
 繋がりをまるで感じさせない。
 前作のヒロインで、大活躍しながらも途中で命を落とし、最終場面でゼウスがペルセウスの為に復活させたイオは、本作では当の昔に死んでいる事になっていて、姿が一カットも観られない(イオを演じたジェマ・アータートンをキャスティング出来なかったらしい)。製作上の都合があったのかも知れないが、だからといって前作を台無しにする設定はどうかと思う。
 代わりのヒロインとして、前作では端役的な扱いだったアンドロメダが登場するが……。演じている女優がアレクサ・ダヴァロスから、ロザムンド・パイクにバトンタッチした事も手伝って、全く別のキャラになってしまっている。ギリシャ神話時代では有り得ないいわゆる「戦う女性」になっていて、違和感が(ギリシャ神話を題材にしていても、ウーマンリブが盛んなアメリカで製作されたハリウッド映画である事には変わりない)。

 前作では、ゼウスら神々はやけに光沢を放つ鎧を身に着けていて、映像的に「神」っぽく映ったが(日本のアニメ聖闘士星矢を真似たと揶揄された)、本作ではごく普通の衣類をまとっていて、神というより仙人の集まりにしか見えなかった。神々の力が弱まっている、という事を見せたかったのかも知れないが……。あまりにも違い過ぎて、「神」に見えなかった。
 多数の神々が登場するギリシャ神話がベースなのだが、本作に登場するのはゼウス・ポセイドン・ハデス程度(他にも何名か登場するが、印象に残らない)。ポセイドンは早々と倒れ、砂と化して消える。ゼウスも、最終的には砂と化して消滅。ハデスだけが生き残る(神としての力を全て失ってしまうが)。
 神、てこんなに弱かったのか、と驚いてしまう。

 ストーリー展開にも問題が。
 ハデスは実の兄であるゼウスを裏切って父のクロノスを組み、クロノスの復活を手助けする。ただ、クロノスの復活が確定的になると何故か恐れを成してゼウスと組み、クロノスを倒す事に奔走。常識的に見ればこのハデスこそ一番悪いのだが、付く側が変わると共に作中での立ち位置が曖昧になってしまい、最終的には「勘違いしただけで同情に値するおじさん」として味方側に加わっていた。
 ハデスを悩める神として描く事で単純な勧善懲悪にするのを避けた、と思われるが、観ている側からすると納得がいかない。

 ペルセウスらは苦労の末「タイタロスの牢獄」に到達するが、ゼウスを救出した後はあっという間に地上に戻っているなど、脚本がきちんと練られなかった感がある(広げた風呂敷の畳み方を思い付けず、有り得ない展開になってしまった)。

 CGを駆使しているので、モンスターやクロノス等、迫力ある映像は多々あるが……。
 大風呂敷を広げながらも畳み方がはっきりとしていないストーリー展開の為、モンスターも、最大の敵のクロノスも、いつの間にか倒されていて、そのあっさりさに「え? もう終わり?」と物足りなさばかり残る。

 ストーリー的にも、映像的にも、モヤモヤばかりが残る映画となってしまった。


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Last updated  2012.05.07 10:44:59
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