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2015.07.07
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カテゴリ: 邦書

 直木賞作家唯川恵による恋愛小説。


粗筋

 総合燃料会社のM物産。
 ガソリンを手掛ける第一販売部と、プロパンを手掛ける第二販売部があった。
 どちらかというと第一販売部が花形部署で、第二販売部は日陰的な存在だった。
 35歳の瑞子と、23歳の千絵は、第二販売部で勤務するOL。先輩・後輩の関係だが、表立ってではないものの反目し合っていた。
 そんな中、アメリカ帰りの沢木が、第二販売部に配属される。日陰部署への配属には勿体無いエリートの登場に、第二販売部のOLらは色めき立つ。瑞子と千絵も、沢木を狙って画策する。
 M物産では、第一販売部は早坂部長が率いていて、第二販売部は須崎部長が率いていた。二人は、近々行われる重役選で、重役のポストを巡って競っていた。が、順調に行けば、重役のポストを得るのは第一販売部の早坂部長だった。
 そこで、須崎部長は、起死回生を図る。ガソリン車に替わる、エタノール車の普及である。これで第二販売部が花形部署に躍り出れば、重役のポストも夢ではなかった。第一販売部に知られてはまずいので、ごく少数で計画を進める。
 瑞子は、須崎部長直々の指名により、エタノール車計画を補佐する事に。彼女は、沢木を狙うのと同時に、仕事も精力的にこなさなければならなくなる。
 千絵は、猛アタックの末、沢木と付き合うようになる。これにより、彼女はそれまで付き合っていた俳優志望のヒモ男と別れようと考えるようになる。
 沢木を後輩にさらわれた形になった瑞子だが、仕事で沢木と付き合っている内に、プライベートでも付き合うようになる。実は、彼女は、妻子持ちでM物産の総務部に所属する史郎と不倫関係にあった。が、この関係も限界に近付いていたので、沢木との付き合いをきっかけに別れる事を考え始める。
 一方、第二販売部は危機的状況に陥っていた。エタノール車に興味を持った取引先との契約が、締結直前に次々と破談になったのだ。第一販売部が、取引先に対しガソリンをより有利な条件で売る話を持ち掛け、エタノール車導入を断念させていたのだ。取引先は、極秘に選択し、交渉を進めていた筈なのに、何故か第一販売部に筒抜けになっている。第二販売部に、内通者がいるらしい。
 瑞子は、第二販売部の様子からして、沢木が内通者である事に気付く。沢木が彼女に接近したのは、彼女が持つ情報を盗み見る為だったのだ。が、確証は無いので、誰にも打ち明けられず、一人で抱え込む羽目になる。
 千絵は、先輩に沢木を奪われたのではと悩み始めていた。何故沢木みたいなエリートが年増の先輩なんかに近付くのだと探りを入れていると、沢木についてある事実を知る。
 沢木は別の女性と婚約していた。その女性とは、早坂部長の娘だった。何故第二販売部所属の者が、第一販売部部長の娘と婚約しているのだ、と不思議に思う。その時点で、沢木が早坂部長によって送り込まれたスパイで、千絵は単に自分が遊ばれていた事に気付く。
 千絵は、嫌っていた先輩の瑞子の元を訪れ、沢木と早坂部長の関係について打ち明ける。
 瑞子にとって、千絵がもたらした情報は驚きの内容ではなかったが、求めていた確証となった。
 瑞子と千絵は協力して、沢木を陥れる事にする。
 沢木に偽情報を掴ませ、それを元に動いた第一販売部に大打撃を与えたのだ。
 沢木は左遷され、早坂部長の重役就任の野望は崩れる。
 が、それによりM物産そのものが損害を被る。
 責任を感じた瑞子は、自ら退社する事を決意。史郎との関係も清算する。そんな彼女を哀れに思った史郎は、次の就職先を紹介する。
 千絵は、ヒモ男も沢木と比べればまだマシ、と思うようになり、関係修復へと動く。


解説はこちら






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Last updated  2015.07.08 00:09:20
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