15年間という、歴代の中で最も長い間ボンド役を務めたダニエル・クレイグの007の最終作(15年間にもなってしまったのは、作品の公開の間隔が開いてしまったり、本作の様に作品自体は完成したもののコロナウィルスにより公開が延期され続けた、という事情もあるが)。 クレイグ出演の007シリーズ作は、ボンドが007に成り立ての頃から最期までを描くという、これまでに無い試みとなった。 ただ、本作を機にクレイグが降板するだけにも拘わらず、007シリーズそのものの最終作の様になってしまっているのはどうかね、と思わないでもない。 クレジット後のメッセージ「JAMES BOND WILL RETURN」を観て、どう思えばいいのか分からなくなってしまった。