小説(もらい物) テニプリ



「あははは、ゆっ裕太!!その髪っぷはははは」
というにぎやかな笑い声が朝の教室に響き渡る。
この笑い声の主は小村恵亜。
「うっるせぇ・・・オレだって直したかったんだけど寝坊したから直せなかったんだよ!」
と赤面しつつも怒るのは不二裕太。れっきとしたテニスプレイヤーだ。
裕太の髪はスズメの巣のように見事にハネており、恵亜の笑いの元でもある。
「短いんだから直せても変わりないと思うョ・・ってやっぱ可笑しいー!!」
と今だ爆笑している恵亜の笑いはしばらく収まりそうもない。
「直せるんだよ!時間があったら!」
と恵亜の言うことを否定する。が実際恵亜の言うことが正しいのである。
「裕太ー!!髪直してあげる。」
と真未はどこからかクシを持ち出した。
クシのほかに、真未の手に隠すように持たれていたヘアピンとゴムを見つけた裕太は
「おっ!!頼む!!っつーか直すってヨリ遊ぶつもりだろう!」
と指摘する。
「あっ!!バレた?」
と恵亜はゴムを裕太の前でひらひらさせた。しかし
「でも頼むって言ったのはどこの誰さんでしょーねー?」
と恵亜はニヤっと笑う。
「ぜっ前言撤回!!絶対いやだ!!」
と後ずさりする裕太であったが
「問答無用!!」
と叫びつつも飛び掛ってきた(?)恵亜に捕まり、あえなく御用となった。
「っぷははっはっ!!かわぇぇよー♪」
とゴキゲンで言う恵亜の前にはヘアピンとゴム、さらにどこから持ってきたのかワカラナイようなロングの髪のヅラを付けさせられた
裕太の姿があった。
「かわぇぇって言われてもうれしくねぇ・・・つーかこのヅラどっからもってきたんだ!!」
と裕太は恵亜に怒鳴る。
「あの先生のヅラ借りたの♪」
と指差す方向にはハゲのちょっとデブな先生が。
(オレは・・・あの先生の所有物を頭につけてしまったのか・・・)
あまりのショックに硬直する裕太。
「嘘だよ。演劇の子から借りた」
と笑いながら言う恵亜の目には笑いすぎて涙が出ていた。(笑)
「くそー・・・またはめられた・・・。」
と悔しそうに裕太は下を向く。
「さってと♪いっぱい遊んだし、髪直してあげるとするか♪」
と裕太のヅラを取りながら、笑いをこらえる恵亜なのでした♪

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: