・正規空母 数万トンの巨大な船体を持ちCTOL機、つまり空母での運用が可能なVTOL(Vertical Take Off and Landing 垂直離着陸可能な飛行機)以外の飛行機を運用可能な空母をこう呼びます。 第二次世界大戦の頃まで活発に建造されていましたが、莫大な建造費・維持費がかかりコストパフォーマンス(払うリスクに対して得る見返りの大きさ)が悪いため、戦後は軽空母に移行することが多くなりました。 現在正規空母を保有しているのは莫大な予算を持つアメリカ合衆国、アメリカと張り合って建造したロシア(当時ソ連)、それにフランスだけです(ちゃんと運用できているのはアメリカだけです)。現役のそれは僅かに14隻と、暗唱することができる程度しか残っていません。 大型空母・対潜空母・攻撃空母と分かれていた頃もありましたが、今は再び統一されています。ただ単に「空母」と言えばほぼこれだと考えていいです。
・軽空母 現在ではVTOL・STOVL(Short Take Off and Vertical Landing 短距離離陸して垂直着陸する飛行機)・ヘリコプターの運用を目的とした空母です。CTOLは運用できません。フォークランド紛争でハリアーを搭載したイギリスの軽空母が活躍したのを受けて広がっていきました。もちろん正規空母ほどの能力はありませんが建造費・維持費などが安くコストパフォーマンスに優れています。 第二次世界大戦の頃は、おおよそ20~40機程度のCTOL機を運用可能である事が共通しています。小さい分建造が容易で数をそろえることができ、数少ない正規空母を補完するような形で運用されることが多かったです。(輸送船団護衛・戦艦部隊護衛・陸戦に対する近接航空支援など)