・空対空ミサイル(Air to Air MissileまたはAir-launched Intercept Missile) 略称"AAM"でアメリカ軍のみ"AIM"を使います。名前は違っても中身は変わりません。飛行機から発射して別の飛行機を攻撃するミサイルです。よく射程や誘導方式によって区別されますが、射程の区別は曖昧です。射程は長距離・中距離・短距離にわけられ、他のミサイルにも共通することですが、誘導方式は大きく分けて「アクティブ・レーダー誘導」「セミ・アクティブ・レーダー誘導」「赤外線誘導」となります。 アクティブレーダー誘導はミサイル自身がレーダーを使って敵を探知し、誘導する方法、セミアクティブレーダー誘導は発射母機がレーダーを使い、その反射波を読み取って誘導する方式です。自らはレーダーを載せていません。赤外線誘導は、ジェットエンジンの排気といった赤外線を多量に放出する目標に誘導されるものです。安くて構造が簡単ですが射程が短くなります。 他の対空ミサイルに改造されて転用されることも多い対空ミサイルの基本となるミサイルです。「AIM-9(サイドワインダー)」「AIM-7(スパロー)」「AIM-54(フェニックス)」「AIM-92(スティンガー)」など
・空対地ミサイル(Air to Ground Missile) 略称"AGM"。飛行機から発射して地上の車両や建造物を攻撃するミサイルです。目標によって「対レーダーミサイル」「対戦車ミサイル」などに分類されることもあります。他に空中発射巡航ミサイルもこの名を冠しています。 「AGM-65(マーヴェリック)」「AGM-114(ヘルファイア)」など。
・空対艦ミサイル(Air to Ship Missile) 略称"ASM"。ただし対地ミサイルと同じ"AGM"がつくこともままあります。 対艦ミサイルの最も基本的なタイプで、この後地対艦ミサイルや艦対艦ミサイルに発展することもよくあります。
・地対空ミサイル(Surface to Air Missile) 略称"SAM"。その名の通り地上から発射する対空ミサイルです。 射程によって長距離・中距離・短距離・近距離などに分けられることもありますが、その基準は曖昧です。「パトリオット(MIM-104)」「81式短距離地対空誘導弾」「SA-3」「スティンガー(FIM-92)」など。
・地対艦ミサイル(Surface to Ship Missile) 略称"SSM"。地上から発射する対艦ミサイルです。主に沿岸防御に用いられます。射程によって分けられる事もありますが、特別射程が長かったりしない限りあまり分けられません。他のミサイルからするとその種類は少なく、またそれほど有名ではありません。艦対艦ミサイルをそのまま転用することもあります。「88式地対艦誘導弾」「CSS-C-2シルクワーム」など。
・対戦車ミサイル(Anti Tank MissileまたはMissile Anti Tank) ヘリコプターや車両に搭載したり歩兵が携行する、装甲車両を撃破するためのミサイルです。対戦車ロケットと並び歩兵にとっては貴重な火力となります。弾頭によってさらに分類されますが、割愛します。ヘリコプターに搭載される場合空対地ミサイルと変わりありません。「AGM-114」「TOW」「01式携帯対戦車誘導弾」など。 なお自衛隊だけは"ATM"で核(Atom)を連想させたくないということで"MAT"という名を使っています。
・艦対空ミサイル(Ship to Air Missile) 略称"SAM"。但し地対空ミサイルと紛らわしいので、兵器の名前には"RIM"が使われることがあります。艦船から発射する対空ミサイルです。専用に開発されることもありますが、地対空ミサイル・空対空ミサイルを改造して転用する場合も多いです。その場合塩害対策・AAMからの場合はブースター追加などが施されています。「RIM-7(シースパロー)」「RIM-66(スタンダード)」など