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May 3, 2007

縦計する男

(9)

カテゴリ：ぐだぐだ日記

数日前の事。

またまた仕事の話しになってしまうが、社内に割と仲良くしている年下の男性が居る。

彼(以下K)は所謂お坊ちゃまで、洋服は全てBurberryBlack。小物はHERMES。

別にこれはどうでもいい。
ま、今時のコって普通なのかな？

とにかく彼は金持ちなのだ。
実家を継げばいいと思うのだが、なぜかうちの会社に居る。

最近はマンションをご購入。そして彼女と一緒にハワイ旅行(勿論全て彼の負担)。
当然彼女のショッピング代金は、彼が払う。

ある時こやつと他の男性社員数名と夕食をしていたら、彼に彼女からＴＥＬが。
K『ごめん。すぐ戻るから先食べてていいよ』

と言うので、私が『どしたの？』と聞くと、
K『彼女に持たせてるカードが留まったらしくて、
化粧品が買えないみたいだから、○○(デパート)迄カード持ってくわ』

因みにこの日のメンツ。
20代半ば男性3名(うち1名既婚者子持)。
30代男性2名(うち1名既婚者子持)
＋してfu-ko。

この発言に全員口が開いた。
素早く立ち去った彼。。。店の戸が閉まるのが分かると、

既婚者Ｎ20代
『Ｋさんよくそんな金あるよね～。
でもさ、甘くね？彼女に対して。
俺絶対無理だなぁ。。。そんな女』

一同無言。

N『だってマンション買ったばっかりでしょ？』

他『まぢっすかぁ～』
と同時に私を見る

f『Nさぁ、そーゆー事皆の前で言っちゃいかんよ。。。あーた。。。皆見てごらんよ。ドン引きしてんぢゃん。』

I(28独身)『ま、Ｋさんは金持ちって事で。。。』

そこにＫが戻って来た。
しかも同じ社内の女性(以下M)を連れて。

更に一同ドン引き。
(Mは場の空気が読めない女性ということで有名な。因み副業は夜のラウンジ)

Ｋ『そこで会ったからさぁ～』

一同『今晩はぁ～』

M『お疲れ様でぇ～す。電車の時間迄、一杯だけいいですかぁ？』

一同『あ、はい』

それから彼女は30分程喋り倒して帰って行った。

彼女が店を出た途端Ｋが口を開く。

『ねえねえMさん凄くね？今、計算してみたら500万はいってるよ？見た見た？』

f『何の話しを君はしてるのかね？』

Ｋ『えっ？縦計算。』

内気なU(30代独身)が口を開く。
『何ですか？縦計算って。』

Ｋ『えー？そんなんも知らないのぉ？
当然頭から爪先迄の身につけてるものの値段じゃん。それしか無いじゃん。』

Ｋは続けて喋り続ける。
『だってぇ～、BVLGARIの○○が○○万でしょ？HERMESの○○が○○万で、
あのCartierの時計が○○万でスーツが...』

f『お前いつもそんなコトしてんの？』
(ここから、fu-ko男性化)

Ｋ『だって貧乏臭い女やじゃね？』

f『縦計してるオマエが貧乏臭いわ...』

他一同『あっfu-koさん言っちゃたよ』って顔をしてる。

f『あーのさ、Ｋくんさ、今持ってるそのVUITTON！デザイナー知ってるかね？』

Ｋ『えっ？知らなーい』

f『じゃあこの前彼女に買い与えたCHANELのデザイナーは？』

Ｋ『分かんない』

f『そんなベタな質問に答えれないのに、よく大枚叩くね？
　あんたMさんのこと縦計する資格ないよ。
Mさんはちゃんとモノの良さを知って買ってるよ。
あんたは只ステータス性でブランド品買ってるんでしょ？』

Ｋ『一応デザインは気にするよ？
俺もそうだし、彼女にも、安くてダサい物身につけて欲しくないじゃん。』

一同『それ違うだろ！』っと全員が突っ込みを入れる。

そう...Ｍ嬢は以前私の向かいのデスクだった。
ただのブランド好きの姉さんだと思ってたら、
全然違って私がハイブランドに対して興味は無いのだが、
よく彼女は私にレクチャーをしていた。

買った次の日には会社に持って来て、ディテールまで熱く語る。
結構仕事の邪魔だったが、只のブランド好きの姉さんじゃないってことが分かって、
好感が持てた。

Ｉが言う。
『えー、Ｋさんお金の使い方間違えてません？自分に見合ってナンボでしょ？
彼女には彼女に似合うもの買ってあげないと。
Ｍさんは似合うからいんじゃない？』

一同頷く。

加えてＩが言う。
『fu-koさんの言う通り、男が縦計してるのって何か貧乏臭いし、
何か同性としてやですよ。女みたいで。辞めた方がいいですって。
あと、失礼。』

Ｋ『分かった気を付ける。でも気になるんだよねぇ～。』

Ｎ『それ勝手にブランド対決してるだけじゃん！』

この間ひたすら食べ続けてた私。
男性同士の話で盛り上がっっていた。
それ以降は、MEN'S が女性に対してのお金の使い方を議論していた。

最後白玉団子を頬張る私に話しが振られたが、よく聞こえなかった。

『何って？』

Ｎ『Ｍさんさぁ、うちの給料だけじゃあんなん買えないじゃん。
どーやって買ってんの？』
f『知らん。本人に聞けば？』

Ｋが私に耳打ちする
『ねえねえ、知ってるんでしょ？副業のコトと愛人やってんの♪ぶっちゃけ俺本人に聞いちゃった。』

f『は？知らん。(実はもっとディープなこと迄知っている)』

何も知らないＮが、オチに私を使う。
『Ｋさんさぁ、fu-koさんの今日の縦計は？』

Ｋ『えー、分からん。fu-koさんって洋服に変に金掛けることない？
基準が分からんもん。』

f『おまいに分かってたまるか！』

その後私のその日着ていた洋服の『fu-ko全身ハウマッチ大会』が開催された。
勝者はその日の飲食代千円でOKということに...。

(-_-メ)ま、そんな役割なんすよ。。。所詮私のような青二才は。

オチに使われて只で笑いを提供してはならないので、最後に。
『皆楽しかった？』
一同『はい、また食いに行くましょうよ！』
f『いいよー。今日は私をオチ扱いにして、さぞかし盛り上がってたわよねぇー？
えー、私。。。無料で笑いを提供しませんが？』

Ｎが割り算をし直す。

『じゃ男性陣○千円で』

S『あれ？俺、勝ったから千円じゃ。。。』

Ｎ『Sさん、僕も妻帯者、小遣い制です。頑張って働きましょう！』

S『えー！』

Ｋ『じゃあ俺Sさんの分払うわ！』

一同『さっすがー(^▽^)！縦計男！』

f『ぢゃ！お疲れぇ～！』

この日初めて自分の縦計をされた訳だが、
やはり気分のいいモノではなかった。
幾らだったかは内緒。

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