「きらりの旅日記」

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ほしのきらり。

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2021.12.19
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カテゴリ: 美術館・博物館
カンディンスキーの作品で「インプレッション」「インプロヴィゼーション」「コンポジション」のシリーズがありますがその区別の仕方とはややこしいです

Vassily Kandinsky
​​ ​1866年-1944年
Im provisation XIV,1910

​Huile sur toile

『インプロヴィゼーションXIV』 1910年​​​

パリ「ポンピドゥー・センター」(国立近代美術館)所蔵。
​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​
ワリシー・カンディンスキー
​Vassily Kandinsky​

1866年12月4日〜1944年12月13日(78歳没)

ロシア出身の画家・理論家。

抽象絵画の創始者。

ドイツ・フランスでも活躍。


カンディンスキーは・・・

「芸術における精神的なもの」 で、

デュラー、ラファエロ、セザンヌらの絵画と共に、

自作3点、

​​「インプレッション」​​

​​ 「インプロヴィゼーション」 ​​

「コンポジション」 シリーズ から

1点ずつーの図版を掲載している。


そのうちで最初に、

1909年夏頃から はじめたのが

​​「インプロヴィゼーション」 ​​​ である


​​「​​インプロヴィゼーション」・・・とは?​​​​

カンディンスキーの言う

「インプロヴィゼーション」は、

言語による思考や記憶などを含む

心と精神の動き

すべての直感的表現といった意味であり、

「インプロヴィゼーション」が、

「コンポジション」へと発展した例も多い。


​​​ ​​ 「インプレッション」・・・とは?​​

「インプレッション」シリーズは、

他の二つよりもかなり遅れて、

1911年 にはじまったが、

どの作品が「インプレッション」であるかを見分けるのは、

きわめてむつかしい。


「コンポジション」以外の

「インプロヴィゼーション」と、

「インプレッション」の二つのシリーズは、

ミュンヘン時代以後は作られておらず、

いわば抽象絵画へと到るための

作業仮説のようなものと考えられる。

​​​​​​​​​​​ Vassily Kandinsky​ Improvisation28(second version)

(Improvisation28[zweite Fassung])1912

Oil on canvas

​​ ​​ 『即興28』 ​1912年​​​

「インプロヴィゼーション28」


ニューヨーク「ソロモン・R・グッゲンハイム美術館」所蔵。



「インプレッション」・・・とは?

「外面的な自然」から受けた直接の印象。

 これが素描的・色彩的な形態をとって現れるもの。

 この種の絵を、

 私は「印象(インプレッション)」と名づける。


​​ 「インプロヴィゼーション」・・・とは?​
 ​Improvisation​

 主に無意識的な、

 大部分は突然に成立した、

 内面的性格をもつ精神過程の表現、

 つまり「内面的な自然」の印象。

 この種のものを、 私は

 「即興」(インプロヴィゼーション)」と呼ぶ。



​​ ​「コンポジション」・・・とは?​ ​​

​  これと似た仕方で

​(しかし、きわめて徐々に)

 私の内面で形づくられるが、

 時間をかけ、

 ほとんどぺダンチックなまでに、

 最初の構想に従って私により

 検討され練り上げられる表現。

 この種の絵を、

 私は「作曲(コンポジション)」と呼んでいる。

・・・カンディンスキー『芸術における精神的なもの』より


​​​​​​


(写真撮影:ほしのきらり)



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最終更新日  2021.12.19 00:10:09
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