「きらりの旅日記」

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ほしのきらり。

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2021.12.20
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カテゴリ: 美術館・博物館
​​​​​​​​​​​​​カンディンスキーの抽象絵画って解説がないとわかりにくいのですが・・・解説を理解すると成る程です

Germany



コンポジションという

言葉を耳にすると、

私は、

心中大いに衝撃を受けて、

後には、

「コンポジション」を描くことを

自分の生涯の目標としたのである。

・・・カンディンスキー「回想」より



ワリシー・カンディンスキー
​Vassily Kandinsky​

1866年12月4日〜1944年12月13日(78歳没)

ロシア出身の画家・理論家。

抽象絵画の創始者。

ドイツ・フランスでも活躍。


修行時代のカンディンスキーは、

日中は、



当初から、

そういった写生にもとづく風景画の制作では、

満足できなかったようである。

そうしたなかで芽生えたのが

​​​「コンポジション」​ の夢であった!!​​


当初を回想して、

彼は次のように書いている。

「コンポジションという言葉を耳にしすると、

 私は、心中大いに衝撃を受けて、

 後には〈コンポジション〉を描くことを

 自分の目標としたのである」。


​​ コンポジション」 の夢 ・・・とは? ​​

レアリスム以降、

印象派以後の動向が壊してしまった

ヨーロッパの偉大な

絵画伝統ー精神的・思想的な意味内容を

大画面へと綜合した

コンポジション


神話や聖書の世界から脱却した「感覚性」の時代たる

20世紀において再興することと言っていい。


そのためには内的ヴィジョンの出来るだけ

直接的な表現(インプロヴィゼーション) や、

目に見える自然の解体(インプレッション) などの




また「芸術における精神的なもの」をはじめとして、

色彩と形体をめぐる綿密かつ、

持続的な省察が必要であった


なお、カンディンスキーは、

生涯に10点の『コンポジション』を制作しているが、


そのうち7点は、ミュンヘン時代に、

1点は、バウハウス時代にワイマールで、

最後の2点は、パリで描かれている。


​​​ Vassily Kandinsky
​​
『「コンポジションII」のためのスケッチ』1910年2月

油彩 カンヴァス 97.5cmx131.2cm

ニューヨーク「ソロモンR.グッケンハイム美術館」所蔵。


第二次世界大戦中に失われた

『コンポジションII』 のための油彩習作である。


画面中央には(画面をぽち。すると拡大します)

馬を駆る二人の騎手が描かれ、

その左手には、

荒波に飲まれる人びと、

左上には暗雲の垂れこめる空、

倒壊する教会、

方舟に乗る人などの姿が・・・

また画面右手には、

花咲く野原に寝そべるカップルの姿などが見える。

画面左半分は、

終末の主題を、

右半分には、救済の主題を扱っているといってよく、

前者の暗鬱な色調と後者の明るい違いも、

それに対応している


Vassily Kandinsky

『​コンポジションIV』1911年2月

油彩 カンヴァス 159.5cmx250.5cm

デュッセルドルフ「ノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館」所蔵。​


画面中央に城砦を ​戴く青い山があり、

2本の黒い垂直線(白い人物の持つ2本の長槍)が、

画面を左右に分断している。

その左側は・・・

作者の言う「戦闘」場面であり、

馬に乗る二人の騎士(交差する黒い線)が

虹の上で闘っている。

それと対照をなす

右側の「明るく、甘美な色彩」の領域には、

男女のカップルが横たわっている。

全体として黒い線による開いた形と、

ものの輪郭線からあふれ出した色彩が、

画面の主要な要素となっている。


(参考資料:東京美術・もっと知りたいカンディンスキーより)
(写真撮影:ほしのきらり)

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最終更新日  2021.12.20 00:10:10
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