「きらりの旅日記」

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ほしのきらり。

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2022.03.16
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カテゴリ: 美術館・博物館
​​​​​​​​​​​​ヨハネス・フェルメールの絵を見ていると同じ上着が6回も描かれていますね〜

この絵は、雌牛の尿とカイガラムシがポイント

さぁ〜どこから運んだのでしょう

​​『 真珠の首飾りの女 』​​


​​​2018年、東京・上野の森美術館「フェルメール展」にて


フェルメールは・・・

「青の画家 」であるのと同時に

​「黄色の画家」でもあり、​

​現存する37点の作品のうち​

​6点も黄色いマントを

はおった女性を描いています。





これもその中の一枚で、

上着とカーテンのイエローがことさら美しく映え、

画面に温かい印象を与えている名画です


​​​
ヨハネス・フェルメール
Johannes Vermeer
(1632-1675)


1632年10月31日?〜1675年12月15日?(43歳)

​​ Jan  van  der  Meer  van  Delft​​
​​ ヤン・ファン・メール・ ​ファン・デルフト ​​


van Delft ファン・デルフトは「デルフトの」という意味。

当時は、他の人と間違えないように地名を入れている。


父は、レイニエル・ヤンスゾーン・フォス

フォスは、Vos=キツネを意味するものだが、

のちにファン・デル・メールに性を変更し、

ファン・デル・メール・ファン・デルフト

それを短縮して「ヨハネス」に短縮した。

なぜ短縮したかは・・・不明。


フェルメールは・・・

オランダ(ネーデルラント共和国)の画家。

バロック期を代表する画家のひとり。


『真珠の首飾りの女』1662年〜1665年頃

東京・上野の森美術館「フェルメール展」にて(部分)


​​ ​​​​​​​ フェルメールが多用したこの黄色の顔料は、

インドのベンガル地方の特産で、

15世紀ごろから、

ヨーロッパに輸入され始めました。



ちなみにその原料は・・・

マンゴーの葉だけを餌として与えられた

雌牛の尿を蒸発させて精製したもの びっくり


オランダやフランドル(ほぼ現在のベルギーにあたる)

の画家たちは、

この ​​ インディアンイエロー ​​​ を、

陽光を表現する際に好んで用いています。


また、髪のリボンには・・・

​​カーマイン​​ という赤系の絵の具が使われていますが、

これは南米・ペルーの

エンジムシ (カイガラムシの一種)​ の雌が原料でした。


私が訪問したメキシコの「カイガラムシ」は、

大きなサボテンに付いています。


それを葉っぱで、パラパラ



集めると真っ赤に



試しに塗ってみました



見事な 「カーマイン」

確か現地では、

ジュースやお酒に入れたりした記憶が。


15世紀から17世紀にかけて、

ヴァスコ・ダ・ガマ が・・・

インド航路を開拓し、

コロンブスが新大陸を発見 した

​大航海時代の恩恵​ である、

海外からの絵の具で、

フェルメールは、名画を生んだのです



真珠の首飾りを結ぶためのリボンを両手につまんで、

身づくろいをしている裕福な家庭の女性。


​​ 「私ってなんて美しいの〜」 ​​



その表情は、

うっとりと放心したよう。


古来、 真珠は聖母の純潔の象徴 とされますが、

鏡に向かって美しさに見とれる女の姿は、

虚栄心の表れ




この美しい女性に、

どちらを託したのでしょうか


『真珠の首飾りの女』

1662年〜1665年頃

油彩 カンヴァス

51.2cmx45.1cm

「ベルリン国立美術館」所蔵。

鑑賞のポイントは・・・明日に手書きハート


(参考文献:朝日新聞出版/フェルメールへの招待より)
(写真撮影:ほしのきらり)

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最終更新日  2022.03.16 00:10:12
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