2004年1月2日 |
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初売りだ。 こやじさん一家はデパートにいた。 本日、久しぶりに雑踏に出かけて再確認したのは、 オットがぽちの話を聞いてないこと だ。 それは、移動のときに起こる。 ここからあそこに行こう、と決めるとする。 ぽちには、まだ伝えたいことがある。 えーとね。 オットを見やると、もう4、5メートル先に進んでしまってて、 声かけても気がつかなーい。 “次のところへ行かなくては、行かなくては” と、いう気持ちになるんだそうな。 そんなオットとぽちは、お決まりのようにデパート内ではぐれた。 こやじさんがぐずりはじめたので、ぽちはこやじさんを連れて、 福袋物色中のオットから離れたのだ。 エレベーター前にいすがあった。 こやじさんをベビーカーからおろして、あやした。 しばらくして、デパートの会員カードを自分が持ってることに気づいた。 これじゃ、オットが買物できない。 急いでオットがいたところに戻るが、いない。 ぽちとこやじさんをさがしに行ったのね…。 フロアの真ん中、見通しの良いところで、 オットが見つけてくれるのを待つことにした。 動きまわらないほうがよい。 (って、こやじさん、ぽちにしがみついてぐずっているので動けない) 待つ。 フロアを1周して捜すのは、そんなにかからない。 待つ。 待つ。が、来ない。 ひー。 けっこうな時間のあと、オット現る。 「 授乳室の前で 待ってたんだよ~」 このフロアのトイレのそばに、授乳室があったんだとか。 「てっきり、そこでお乳やってると思って、 ず~~と待ってていくらなんでも変だな~、と気がついた」 そうな。 ぽちたちのいたエレベーター前は、さがさなかったんだそうな…。 歩けない子供連れの買物は、覚悟していかないと。 夫婦げんかの火種があちこちに。 |
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2004年1月10日 |
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連休初日。 朝からオットが、こやじさんの面倒を見たり洗濯物を干したり。 明け方もこやじさんの泣き声を聞きつけて、朝一番のミルクを作ってくれた。 起きたぽちと交代で、オットはふとんに入って、しばし朝寝。 役割分担が、だいたい決まってきた。 こやじさんの着替えを、ぽちが選んでおく。 オット、着替えさせる。 こやじさんのお昼を、ぽちが作っておく。 オット、食べさせる。 こやじさんの食事の間に、ぽち、自分たちのお昼を用意する。 でも、育児最初のころは、こんなふうじゃなかった。 夜中、こやじさんが泣いても、別室で寝ているオットは、 様子を見にきてくれることもなかった。 悪気があるわけじゃなく。 ぽちが家事も育児も不満なく、やりこなせていると思っていたから。 「行きづまっているんだよ」 と、オットにぽちの気持ちをぶつけて、ようやく今に至る。 しかし、それで万事順調なわけではなく。 先日のこと。 こやじさんを寝かしつけようと、ふとんに入った。 そしたら、ぽちが寝入ってしまった。 はっと気づくと 午前4時 。 こ、こやじさんは? ぽちの左腕をまくらにして寝ていた。 右側に寝てたはずだけど? まぁ、深くは考えず。 オットが寝かしつけてくれたのね、と思った。 そうじゃなかった。 「0時半になって、もう付き合いきれんと思ってさー」 オット、まだ起きているこやじさんに、ばいばいと手をふって、 寝室に寝に行ったのだと! (↑オットは、ぽちたちとは別室で寝ている) こ、こやじさん、自分で、ぽちの左腕にもぐりこんだのか! 実は、一昨日。 鏡台の引出しの中にしまっていた香水ビンをこやじさんがみつけて、 さわって、わって、という事件あり。 それは昼間だったけど、 夜、こやじさんが起きてそういうことしたら と心配になっていたときだったのだ。 「子供残して、寝に行くんじゃね~」 と、オットに一喝。 |
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2004年1月13日 |
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寒い1日だった。 午後8時前、オット帰宅。 玄関のドアを開けると、外の冷たい風がいっしょに入ってきた。 「寒いね~」 「寒いよ。雪、降ったろ」 一日、お仕事ごくろうさま。 ぽちが、あったかい部屋にいられるのもオットのおかげ。 ぽちがつまんないことで、グジュグジュ悩めるのも、 オットが守ってくれているからだね。 ありがとう。 オットが帰ってくるのがうれしい。 今日のように、タイミングが良いとなおさらだ。 「こやじさんね~、ちょうど、ウン○したの~」 オット、帰るなり、こやじさんのおむつ替え。 こういうときに、 「一日、働いてきて、なぜ、オレが?」 と、疑問を持たない夫は助かる。 |
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2004年01月20日 |
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昨日。
オットが帰ってくるのは0時近くとわかっていた。 早めに夕飯を済ませ、こやじさんとお風呂に入った。 そして、こやじさんが寝ついたのは午後8時半。 むむ。 普段のこやじさんは、 よいっぱり である。 これは、私たちの都合に合わせた結果か。 今日も、オットが帰ってくる前に、こやじさんとお風呂にした。 風呂に入ってから台所の片付けとかしたくない。 けれど、そんなマイペースなこと言っていられないのが、 子供を持つということ。 そして、こやじさん、午後8時半就寝。 帰ってきたオットは、 「今日は、なんだかいっぱい時間があるねー」 と、うれしそう。 こやじさんの風呂係は、オモにオットなわけで。 いつもなら、ぽちが入れる食後のコーヒーを、 今日はオットがいれてくれた。 ごくろうさんということらしい。 |
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2004年6月16日 |
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「玄関を出るとき、顔を見ないよね。 (オットが)エレベーターを待っている間(←うちはマンション)、 玄関から見てるんだけど1回もふりかえらないよね」 それがさびしいと言った。 そしたら、オットは、 「いってきます」を、以来ていねいに行うようになった。 さて。 そろ~っと、玄関からのぞくと、オットがこちらをふりむいている。 頭をひっこめる。 また、そろ~っとのぞいてみる。 オット、ふりむく。 ひっこむ。 そろ~っと。 オット、ふりむく。 今日は、エレベーターがなかなか来なかった。 いつもより長く、くりかえす…。 自分から「さびしいの」なんて言っておきながら、何だが。 めんどくさい。 |
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2004年10月30日 |
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昨夜。 こやじさんとオットがお風呂に入って、次はぽちがお風呂と、 こやじさんの寝かしつけをしつつ、オットを待つ。 なかなか来ない。 やっと来たと思ったら、 「…ゴルフバッグ、どこにあるかなぁ」 むむ~。 オットは、(旅行とか)前の晩に準備をする派。 すると、どこにあるかわからないものが毎回出る。 こちらは、3日前から「準備は大丈夫なの?」と聞いていたのに。 カバンが前、あったところになかったというのが、オットの言い分。 家の中の整理は、ぽちがやっているから、 こっちにしまったほうがいいかなと思えば、そうすることもあるさ。 「自分で片づけないからでしょう。 前の晩に準備するのは、もうやめてくれないかな~」 ぽち自身も、前の晩に準備する派だった。 けれど、赤子を抱えた今、そんなんじゃやっていけない。 5分でも10分でも早くお風呂に入りたいときに、 夫のゴルフバックをさがすなんて。 むぉぉぉぉ~。 結局、ゴルフバックは、 ぽちが、ここじゃないかな~というところから出てきた。 あ。しまうときにオットもいたぞ! むむむ~~。 そして、もっともココロが痛むとき。 今朝、ゴルフに出かけるオットを見送った、こやじさんの号泣。 きょうはおやすみではないでしか? おやすみではないでしか~~~~? ママもさびしいよ。 パパのいない休日は。 |
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2004年11月19日 |
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夜。 自分の楽しみも家事も、こやじさんの添い寝のためにあきらめる。 でも、明日は休みだ。 そんな日ぐらい、赤子の添い寝を夫にまかせたいというのは、 わがままか。 こやじさんは、ぽちの添い寝でしか寝ない。 だけど、休みの前の日ぐらい、夫に 赤子の添い寝ができるように努力してほしいというのは、わがままか。 ぽちがそばにいることをたしかめてから、 ふたたび眠りにつくこやじさんに、安らぐどころか泣けてきた。 自分の楽しみなんて、あきらめてみせるよ。 でも、苦手な家事さえ、やる気のあるときにすらできないなんて悲しいな。 決心。 こやじさんを抱えると、ベッドルームへ向かった。 オットは、ダブルベッドに独りで寝ている。 こやじ、投下。 どりょくしてもらいまちゅ。 |
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2005年2月20日 |
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オットが古新聞を束ねていた。 こやじさんは、そのそばで、古新聞を束ねる紙ひもで遊んでいた。 はしゃいだ声が聞こえていた。 ところが。 「こらっ」 と、オットの怒声が。 紙ひもをぐちゃぐちゃにする、こやじさんを怒ったのだ こやじさんはびっくりおののいて、ぽちのところへ飛んできた。 「そんなことで怒らないで」 「しつけだ」 「せっかく、パパのそばで楽しく遊んでいるのに、めったにないことなのに」 「貸して」って言えば、 こやじさんは紙ひもをわたすこともできるはず。 「こらっ」って怒り方じゃ、怒られたことだけが心に残ってしまう。 結果、ぽちにこやじさんははりついて、ぽちが身動き取れなくなる。 そんなことを一気にまくしたてた。 こやじさんは、ぽちの語気がいつもとちがうのを感じて、 いよいよしなびた。 ほら、こやじさんが、こうなるから私は怒らないようにしているんだよ。 やさしいパパでいて。 さて、その後。 なにやら、こやじさんが、ぽりぽり食べている。 オットにもらった? 今度はバウンドケーキを。 オットが食べようと思ったおやつを、 こやじさんにみつけられ、ねだられ、たかられていたのだった。 「“しつけ”って言ってる人が、ねだられるまま、 子供にお菓子食べさせるっていうのはどうなの?」 「それとこれは別なんだ」 と、オット。 やさしいぱぱでちゅか? |
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2005年2月28日 |
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ついに、 ほら~禁止令、発動。
ほら~=ホラー映画。 オットの借りてくるDVDは、話題作ときどきホラー。 それを、こやじさんが起きているときに観る。 それは、こやじさんも夜ふかしなんだが。 こやじさんに刺激の強い映像物を観せて、 平気なオットの神経に、ずっとむかついていた。 で、オットと話し合った。 「こやじさんの起きているときに、ホラー映画を観ないでほしい」 と切り出すと、 「わかった」 と、オット。 ああ、わかってはいただろうね。 「…このあいだ観てたのは、『マトリックス』で、 ホラーじゃないんだけど…」 刺激の強い映像全般が、 いかんと言っているのじゃ。 |
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2005年5月4日 |
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お風呂からあがると、こやじさんは寝ていた。 ぷちんと、パソコンのスイッチを入れる。,br> オットはというと、借りてきたDVDを観はじめていた。 その姿に、ちょっとさみしさが。 「いっしょに観ようよとか言ってくれたらいいのに」 「ぽち、すぐ、パソコンのスイッチ入れちゃうから」 「何も言ってくれないと、ひとりで観たいのかなと思うよ」 オットは、そうは思っていない。わかっている。 「パソコン(インターネット)をはじめたのも、こやじさんが生まれてから、 2人の時間がすれちがってきたからだよ」 そう。 ぽちが、一息つける時間に、ぽちはいつもひとりだった。 「『ひとりで観たい』と思っているのか、 『ふたりで観たい』と思っているのかは、大きなちがいだよ。 ちゃんと言ってほしい」 ふたりで。 そう言ってくれた瞬間から、 とどこおっていたココロがあたたまり流れ出す。 ふたりで。 それは、魔法の言葉なのだ。 |
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2005年6月6日 |
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こやじさんをはさんで、ぽちとオットは川の字で寝ている。 こやじさんの左にオット、右に、ぽちである。 ある夜、オットは自分の右腕に、 何かが何べんも当たるのを感じ目を覚ました。 (ぽち?) 暗闇の中で見ると、ぽちの腕枕をゲットしたこやじが、 川の字でなく Hの字 になって、 オットの体を、げしげし、けっているのだった。 (こやじさんにとって)オレって。 オレって。 さみしかったそうな。 |
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2005年9月11日 |
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遠出したショッピングモールでゲームをしたけどむずかしくて、 やっぱり地元のショッピングモールのゲームコーナーが、 いちばんいいと寄ることにした。 (↑最近の休日のパターン) そのときオットは、 「自分は、(ゲームは)しなくていい」 と言った。 が。 「やりたい」 と言い出したのが、チョコレートをとるゲーム。 お菓子をとるゲームはやめようと、話し合ったばかりだったが。 しかし、大量のお菓子落下につながるおもりが、 もうちょっとで落とせそうなところにある。 やりたい気持ちはわかる。 オットは、そのゲームをはじめた。 ぽちは、クルマをとるゲーム(比較的簡単)をしようと思っていた。 オットのゲームが終わったのを見計らって開始。 ところが、オットは、またゲームを続行しはじめた! 今までは暗黙の了解で、片方がゲームをするときは、 片方がこやじさんの面倒をみてきたのに。 オットはゲームをやめる気配がない! 困惑。 お金、入れちゃったし。 こやじさんの位置を横目で確認しつつ、ゲームをはじめるぽち。 そこへ、小銭の切れたオットが。声をかけてきた。 その気配に、ゲーム機の“すくう”ボタンを、 かすかに押してしまったらしい。 全然、目標じゃないところへ機器は動いていった。 あ~。 こちらのゲームが終わるまで、声かけるの、ひかえられんかい。 片方がゲームをしている間は、片方は子供の面倒みるのが当然じゃないのか。 ゲームはしなくていいって言ったじゃないか。 そしたらオットは、 「自分は (クルマのゲームは、もうし尽くして満足したから) しなくていい」 と、言ったのだという。 昨日、オットはこやじさん連れで、ぽち実家に行った行きと帰りに ゲームコーナーに寄っている。(ぽちは家で仕事) 今日もツマとコドモをおいといて、そこまでゲームがしたいのか。 |
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