カレンダー
コメント新着
猿の惑星:創世記(ジ…
New!
ジャスティン・ヒーハーフーさん
高齢と後継 ちーこ♪３５１０さん
いつものあれ(｀・ω…
天野北斗さん
憂きも一時 小烏丸の”てる”さん
いもたこなんきん クロ麻呂さん
New!
ジャスティン・ヒーハーフーさん高齢と後継 ちーこ♪３５１０さん
いつものあれ(｀・ω…
天野北斗さん憂きも一時 小烏丸の”てる”さん
いもたこなんきん クロ麻呂さん
hoshiochi
映画と海外ドラマにはまっています。
キーワードサーチ
▼キーワード検索
全て
| 料理＆お菓子＆旅＆演劇＆その他2
| フランス映画
| 韓国ドラマ・赤と黒（ﾅｯﾌﾟﾝﾅﾑｼﾞｬ）
| その他の地域の映画＆ドラマ
| アメリカ映画
| 韓国映画
| 真田広之
| 韓国ドラマ
| アメリカドラマ
| その他のジャンルの日本の小説
| 日本のミステリー小説
| イギリスドラマ
| よしながふみ漫画＆ドラマ＆映画大奥
| 漫画・アニメ
| 日本ドラマ
| 中国＆台湾映画
| 日本の作家が書いた歴史小説
| 海外のノンフィクション・エッセイ・その他のジャンル
| 東欧・ロシア映画
| イギリス&アイルランド映画
| オランダ映画＆オランダドラマ
| 北欧映画
| その他のジャンルの海外小説
| 日本の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説
| 日本作家によるノンフィクション＆エッセイ・その他のジャンル
| 日本映画
| 海外の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説
| カナダの映画＆ドラマ
| ドイツ映画＆ドイツドラマ
| 日本のファンタジー小説
| 海外のミステリー＆ファンタジー小説
| 堺雅人
| 日本ドラマ：歴史ドラマ＆時代劇
| 三浦しをん：まほろ駅前シリーズ
| 山田風太郎
| 香川照之
| 松山ケンイチ
| 海外の作家が書いた歴史小説
| ジェイク・ギレンホール
| イギリスドラマ：SHERLOCK
| 塩野七生
| 吉田鋼太郎
| イタリア映画&イタリアドラマ
| ローズマリー・サトクリフ
| 大杉蓮
| ベネディクト・カンバーバッチ
| インド映画
| 長谷川博己
| 内野聖陽
| 林遣都
| ムロツヨシ
| ジョシュ・オコナ―
| 井浦新
| 菅田将暉
| ディーン・フジオカ
| 台湾ドラマ＆中国ドラマ
November 30, 2024
カテゴリ： その他のジャンルの海外小説
みなさんこんばんは。北朝鮮の金正恩総書記が首都・平壌を訪問しているロシアのベロウソフ国防相と会談し、アメリカなどが自国の長距離兵器でロシアを攻撃するようにしたのは「直接的な軍事介入」だと批判しました。今日は翻訳された時ちょっとおかしなタイトルになってしまった小説を紹介します。
モン゠オリオル (ルリユール叢書)
Mont-Orial
ギ・ド・モーパッサン
大正時代に翻訳された際は、『湯の町の恋』だったそうだ。日本の温泉街で、下駄をカラコロ鳴らしながら浴衣姿で歩く男女が目に浮かぶ。だが、日本と海外では温泉のイメージが異なる。海外では、医者の処方に従って、今でも温泉水を飲むらしい。
昭和になってからの翻訳タイトルは『恋のモントリオル』、こちらもただ恋と地名を結び付けただけ、『秋風記』は、時代小説のようだ。今回の、原題そのままの方が、しっくりくる。ちなみに、モン・オリオル＝モントリオールである。また、温泉の湧く土地の所有者の姓もオリオルだ。
没落貴族のド・ラヴネル一家の娘クリスチアーヌに、ユダヤ人資本家ウィリアム・アンデルマットが熱烈プロポーズ。最初は「ユダヤ人なんてとんでもない!」と家族揃って大反対だったが、札束で頬を叩かれて結婚。しかし妻のクリスチアーヌは兄ゴントラン（フランス語では放蕩息子という意味らしい）と一緒に小太りの夫を馬鹿にして、財布として利用している。クリスチアーヌはゴントランの友人で、恋愛沙汰で傷ついたポールと出会い、熱烈なアプローチを受けて恋に落ちる。
恋愛沙汰には無頓着だが、商売には鼻が効くアンデルマット、突如自分の土地に価値がある知り、誰に売れば高く売りつけられるかを算段するオリオル親子、義弟アンデルマットに「もう金は出さない！」と言われて、慌てて持参金つきの娘を探すゴントラン、熱烈な恋人の裏切りにあうクリスチアーヌ、思いがけない相手を選ぶポール、温泉医の座を巡って争う医師、様々なドラマが温泉街で入り乱れる。ポールがゴントランを批判し、ある行動に出ることで、なんとなくいい人の雰囲気を漂わせているが、彼がもう一人の女性に対してした事は、最低だ。
資本を糧に、世の中でのし上がっていこうとするアンデルマットら資本家と、家柄しか売りがなく、やがて廃れていく貴族のパラダイムシフトが描かれる。第二帝政の人間群像を描いた一大シリーズルーゴン゠マッカール叢書で、温泉地を舞台に小説を書こうとしていたゾラは、本作でモーパッサンに先を越されて諦めたそうだ。
モン゠オリオル （ルリユール叢書） [ ギ・ド・モーパッサン ] 楽天ブックス
モン゠オリオル (ルリユール叢書)
Mont-Orial
ギ・ド・モーパッサン
大正時代に翻訳された際は、『湯の町の恋』だったそうだ。日本の温泉街で、下駄をカラコロ鳴らしながら浴衣姿で歩く男女が目に浮かぶ。だが、日本と海外では温泉のイメージが異なる。海外では、医者の処方に従って、今でも温泉水を飲むらしい。
昭和になってからの翻訳タイトルは『恋のモントリオル』、こちらもただ恋と地名を結び付けただけ、『秋風記』は、時代小説のようだ。今回の、原題そのままの方が、しっくりくる。ちなみに、モン・オリオル＝モントリオールである。また、温泉の湧く土地の所有者の姓もオリオルだ。
没落貴族のド・ラヴネル一家の娘クリスチアーヌに、ユダヤ人資本家ウィリアム・アンデルマットが熱烈プロポーズ。最初は「ユダヤ人なんてとんでもない!」と家族揃って大反対だったが、札束で頬を叩かれて結婚。しかし妻のクリスチアーヌは兄ゴントラン（フランス語では放蕩息子という意味らしい）と一緒に小太りの夫を馬鹿にして、財布として利用している。クリスチアーヌはゴントランの友人で、恋愛沙汰で傷ついたポールと出会い、熱烈なアプローチを受けて恋に落ちる。
恋愛沙汰には無頓着だが、商売には鼻が効くアンデルマット、突如自分の土地に価値がある知り、誰に売れば高く売りつけられるかを算段するオリオル親子、義弟アンデルマットに「もう金は出さない！」と言われて、慌てて持参金つきの娘を探すゴントラン、熱烈な恋人の裏切りにあうクリスチアーヌ、思いがけない相手を選ぶポール、温泉医の座を巡って争う医師、様々なドラマが温泉街で入り乱れる。ポールがゴントランを批判し、ある行動に出ることで、なんとなくいい人の雰囲気を漂わせているが、彼がもう一人の女性に対してした事は、最低だ。
資本を糧に、世の中でのし上がっていこうとするアンデルマットら資本家と、家柄しか売りがなく、やがて廃れていく貴族のパラダイムシフトが描かれる。第二帝政の人間群像を描いた一大シリーズルーゴン゠マッカール叢書で、温泉地を舞台に小説を書こうとしていたゾラは、本作でモーパッサンに先を越されて諦めたそうだ。
モン゠オリオル （ルリユール叢書） [ ギ・ド・モーパッサン ] 楽天ブックス
お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
[その他のジャンルの海外小説] カテゴリの最新記事
-
川＝人生は続くよどこまでも 小説「川が… December 2, 2024
-
これは一気読みしました ブリット・ラー… November 27, 2024 コメント(2)
-
全然お忍びになっていない高貴がダダ洩れ… November 25, 2024
【毎日開催】
15記事にいいね！で1ポイント
PR
© Rakuten Group, Inc.
