星空の廃虚

星空の廃虚

白うさぎ


今日、森でうさぎを見た
というよりも、うさぎと出会った

そいつは真っ白な毛をしていて
真っ赤な瞳がかわいいヤツだった

そいつは何故か僕のあとをついて来た
そんなうさぎがかわいかった
いつしかうさぎは僕のお気に入りになっていた

あくる日にうさぎと遊んでいた時
不意にたずねてみた
「ねぇ、どうして君は うさぎなの?」
するとそいつは真っ赤な瞳を思いきり見開いた
そして僕に聞き返すように言った
「じゃあ、そどうして君も うさぎなの?」


え?

僕が・・・うさぎ・・・・・?


初めて自分の手を見てみた
灰色の手だらけの手が見えた
顔に触れてみた
耳が、長かった
水たまりを覗き込んで自分を見てみた
うさぎ、だった

そいつは灰色の毛をしていて
真っ青な瞳をしたキレイなヤツだった

となりで 白うさぎが笑っていた





© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: