宇宙航海日誌

宇宙航海日誌

思い出



どうして僕はあの時、あんな言葉を言ってしまったんだろう

まだ僕らは小さくて、無力で、

もうどうしようもないのは分かっていたのに

僕のせいで彼女を苦しませた

彼女に別れの言葉を言わせてしまった

「遠く離れていてもあなたを愛し続けるなんて私にはできない」

それはきっと僕が言うべき言葉だった

世界で一番好きな彼女の瞳から大粒の涙がこぼれ落ちた

再び君に会える時が来るのだろうか

いや、会えなくてもいい

きっと君はこの世界のどこかで

僕と同じ地球の空気を吸っている

同じ世界を感じている

君はもうあの時の君ではないだろう

あの時からもっとたくさんの恋を重ねて

もっとツライことを味わったかもしれない

永い時を重ねて

もう大人になって

僕のことを忘れてしまったかもしれない

でも

それでも

君と僕はつながってる

遠い遠い過去で

君と僕はつながってる


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