2005年12月02日
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カテゴリ: 人 / こころ
11月最後の日曜日、
私は都内屈指のホテルに出かけた。
教え子の結婚披露宴に出席するためである。

いつだったか、彼女のことを書いたことはあったが、
幼児の頃から書熟に通ってきた生徒である。
その彼女が白無垢の打ちかけに角隠しの花嫁姿で迎えてくれた。

席に案内されると、
私のテーブルには既にお絞りと水の用意がしてあった。
さすが、一流ホテル!


普段から話すことに馴れている私は、
スピーチを依頼されることが少なくない。
この日も例外ではなかった。


が、その日は何故か口が渇く。
いつになく緊張していたのかもしれない。
何度か、喉というより口を湿らせるために私は水を含んだ。

これが、サービスなのだ。
その他、一事が万事という言葉どおり、
終始細やかな配慮の行き届いた心配りにもてなされ、
飛び切りのフレンチと共に、
心豊かな気分に浸らせて戴いた。


一抹の寂しさを漂わせるのは、やはり新婦の父親。
娘を嫁がせた経験のある私には、
そのお気持ちを察することも出来る。

花嫁の親、とりわけ父親にとっては些か残酷なものでもある。
「巣立ち」などというものは、


だが、大抵はいつの時も、子供には無条件で無償の愛を施す、
それが、「親」でもある。







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最終更新日  2005年12月02日 01時40分36秒
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Re:「巣立ち」・・めでたくもありめでたくもなし?(12/02)  
カズ姫1  さん
巣立ちは、悲しくもあり、嬉しくもり、目出度くもあり・・・。やはり目出度いですね。
教え子の晴れ姿、感無量のものがおありだったでしょう。一流ホテルでの披露宴、サービスは素晴らしいんですね。 (2005年12月02日 11時08分53秒)

そうですね。  
raku-sa  さん
嬉しいような、それでいて寂しい。
でもやはり目出度い旅立ちですね。 (2005年12月03日 14時39分29秒)

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