まるくんな家族たち♪その三

まるくんメリゴー


2002年10月28日




雹が降る神無月、今宵、貴方に呪いを・・・・
 久方ぶりの日曜日――――。
と、いうか、必ず6日後には来るんですけど。
家族を連れて、近くの、ならぬ遠くの遊園地なんぞに連れて行ってやろうとココロに決めてふとんに入ってみたりした土曜日の夜。アタシの週間文春を奪って眺めてる妻に、それを話してみたりした。れっきとした夫婦の会話である。
なのに、彼女は、ふふん、と鼻で笑ったりするので、信じておらぬな、夫を信用できずに、この世の契りなどというものは全て破棄するつもりかと、奴めに呪いをかけて眠りについた。

 朝、あまりにもの寒さでめざめた。
呪いは見事にアタシに跳ね返っていたようだ。
嵐が吹いておるではないか・・・・・。
木枯らしが吹く10月末など、いったいぜんたい誰が信じようか?
でも、ママ・・・夏もついぞ仕舞わなかった炬燵がようやく陽の目をみましたわん。
思えば、けったいな季節だった。
わんわんのプチトマトが夏は枯れ死んでいたのに、いっせいに12個もなり、なんとなんと金木犀が落ちきった翌日に、これまたわんわんのショウガッコから持ちかえって夏休みの課題であった「朝顔日記」がようやくつけれるようになったのにも驚いたし(爆・ホンマに咲いたんですよ)、ヤブ蚊に悩まされる10月末にもまいったが、、、なんてイタズラなお天道様。
朝、母屋で、なんの違和感もなしに鯛のアラを煮付けたり、味噌汁つくったり、春菊を酢味噌であえたりした後、新館の一族郎党を起こしに行くと、いっせいにウラメシそうなゼンゼンつぶらじゃない瞳がいっせいに向けられていた。
「パパ・・・だからよけいなこと考えるから寒波がきたやん・・・」「でも、子供は風の子言うて先生言いよったよ~」「ねずみちゃん、今日の寒さじゃ、遊園地はムリよ。パパに聞いてごらん・・・・・・」
って、おいおい!予期せぬ天候とはいえ、アタシャ子供らにはヒトコトも言うてないぞっ!
こ、これ・・・くまくん、ニタッ~~として突進してこないでくださる。。。。
あ、あなたホントウに白サイにでも生まれてくればよかったのに・・・トホホ。

で、何故か皆の要望で昼から向ったのが、かなり遠方のレストランである。
朝食作り、昼食を皆に奢る、こんな良きお父さんいまして?ホンマに・・・。
で、皆の共通するリクエストがイタリアン。
移動の車のなかで、ねずみは、
「母さん?フォアグラって、どんなん?」
ね、ねずみ・・・年長さんの身ででそんな言葉吐くと・・呪われますのよ・・・。

で、カンツォーネが静かに奏でる一軒屋風のレストランでプリフィクススタイルのランチ。
アタシは「イカとポルチーニ茸ソテー」、「ポルチーニ茸のパスタ」、「小鳩のグリル・ポレンタ添え」。
ハニーは「前菜盛り合わせ」、「ゴルゴンゾーラチーズのペンネ」、「エゾ鹿のカチャトーラ風」。
これらにデザート、プチ菓子、コーヒー付き。
それを昨年まではみんなで仲良く分けてたのに
さすがにワンワンも食べ盛り、しかもカレーライス給食で5回もお替りする子だったりするので、そうは問屋は卸さない・・・。
わんわん、ママから聞いてはずかしかったわ。
「わんわんちゃん、お家ではごはん食べてますよね??」家庭訪問で先生に言われたとさ。
「は・・?い。人並み以上に・・・」
「え???朝ゴハン食べて・・たんですか?」
二人の句読点なし、の空気が目に浮かぶわ。
というわけで、オネーチャンがそうなら対抗心燃やすねずみも黙っちゃいないわね。
で、パスタ二つ別に追加。
で、やけくそで、くまにもカボチャのニョッキなんぞ与えたら喰うわ、喰うわ。ママのパンまで食べてもた。
寒空にアタシの懐もますます隙間風だわ。
あ・・・・もちろん♪、お父さんは、しっかり赤、白ワインは飲みましたけど・・。
くまもわんわんもねずみもアタシの子だわ。
将来心配するわ。
でも、まぁ、でもこうしてみんな揃って楽しい食事でしたと、デザートは子供たちに譲り、細い目なんか、してみたりするのですよ。
外は寒波でもアタシたち、なんて微笑ましく暖かいんでしょう。
「パパ・・・・昨日郵便受けにあったのバアチャン、わざと置いてたんよ。帰ったら、しっかり見せてもらいますから、ね」
・・・・・・・・・・・・信じられます?
姑と小姑が連携して息子をイビル家庭なんてこの世にほかにあるかしら?
 外にでると、雹までパラパラ落ちていたりして、アタシは失われし日曜日に、天を呪いたい気分だわ。

ちょっといけないことココロに留めたもんで、
今夜は、もっとすさまじかったけど・・・。




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2002年11月01日




お風呂に入ろう!―チビまるくん、に捧げる歌―
木枯らしの、いっそう吹く季節になりました。
みなさま、いかがお過ごしですか?
PCが貴方の手元にあるばかりに、切なくもご自分でバリヤを装いつつ、しかも言い訳がましくここにお集いなさる、つらい方、おさみしい方、孤独な方、悩む方、迷う方、さらにさらに落ち込む方、そして暇つぶしの方。。。。。
そして、とてもとても幸せな方・・・・・
今宵もお時間となりました。
ハロンボ~~~~♪
まるくん、ですっ!
今宵も貴方を離さないっ・・・・てかね、
月夜の晩ばかりじゃあ、ありません(笑)。

ワンモア・チャッピィ~~♪

つらいときには、泣く、もまた人生!

アタシたちは、トホホな幸せ、いつもジブンたちの力で生み出します。

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♪雲が落ちそうな日に、お風呂に入ろう!
ゴシゴシ、ワシャワシャ、
つらいことを洗い流せ、
わんわんに渡す、この石鹸・・
時計の針が刻むように
どこかへ流し運ばれたいと願おう♪

♪雨がしたたり落ちる日に、お風呂に入ろう!
ジャアジャア、ザブザブ
やさしい気持ちを思い出せ
ねずみに渡す、この石鹸・・
窓から眺めてみよう
遠くの灯りは、いつもやさしい♪

♪澄んだ晴れた日に、お風呂に入ろう!
プカプカ、ズブズブ
はずむ勇気をもうひとふんばり
くまくん、に渡す、この石鹸・・
帆をはれ!満身に祝出の風を受ける

さいこう
みんないっしょに
心がはずむ はずむ
夢にちりばめられた息吹 プカプカ
素直に 忠実に
この石鹸をあなたから、あなたに
ワンモア・チャッピィ~~♪
湯船に肩までつかって 呪文を唱えよう
ハニムネ ハナプラ スプリモ タブリン
ハロンボ~~~~♪

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【作詞・作曲byまるくん】

みんなでお風呂に入り、洗い流すばかりじゃありませんっ!
元気ももらいますっ!
で、くまくん。。。湯船のお湯に顔つけんでよろしっ!あなた、中耳炎でしょ!
ほら・・・ほらほら、お湯飲み込まんでよろしいのっ!
・・・・・って、ゲボッ~~て、吐かないでくださる?
嬉しそうな顔して・・・

で、お姉ちゃんたちまで真似せんでよろしっ!

笑うも、また、人生!!



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2002年11月18日




?COMO ESTA UD MARUKUN’s FAMIRIE
【primero(第一)】

 久しぶりに青空の垣間見える天の下、私たち家族はすぐ近くの氏神様の鎮守の森へお出かけしました。コバルト色のキャンパスに、それは彩り鮮やかな桜の枯れ葉が舞い散るサマは天女のたおやかな調べのごとく、気持ちすがすがしい朝でした。

「わぁ~~、落ち葉拾いできるぐらい、いっぱいあるやん~~」
ねずみは、はしゃぎます。
「じゃあ、集めてみようか?これ、ぜんぶ桜だよね。よし、じゃあ、ホウキで集めてみよう」
みんなで境内のお掃除をしませう。
でも、なれないせいか、いまひとつ要領が悪いね。
「わんわん・・闇雲に掃く、んじゃなくて、円を描くように遠くから少しづつ掃き集めてごらん・・そうそう上手」
「あ・・カアサンとクマ君も来たよ♪パパ」
「真打、登場!くま君でぇ~す」
「なんで、パッパ紐でおぶってくるんや!あほか、もう歩けるのに・・帰って靴はいて出直してこいや」――――ほどなくして再び登場くま君たち。カアサンは一輪車に段ボールを乗せて
集めた落ち葉を掻き集めます。
なんて、すがすがしい午前の休日でしょう♪

【segund(第二)】

「でも、パパ~~?掃いても掃いても落ちてくるんやけど・・」
「ハハ、ねずみ、葉っぱさんも、同じ木にあるのに、みんな色も違うし、落ちていいかいっ?ていう時も、違うんだね。いろんなお友だちがいるねずみのクラスと同じかな?」
「うんうん、赤いのや、黄色いのや、柿色もあるね、あっ、おねえちゃんはこの中くらいの葉かもしれん~~♪」
「そうそう、形も違うよね。で、ねずみ、今日のお誕生日、なにか欲しいものないん?」
「ううん、、別になぁ~~い。みんなとおれるのがえんじゃ~~♪」
「まぁ、ねずみちゃん、なんて素敵なことを言うのでしょうか、カアサンウルウル~~~♪」
ほんとに・・・どうすれば、こんな素敵なコトバがポンポンでてくるのか、フシギなねずみ。
みんな、大好き!ねずみ♪
「今日はお掃除して、この後、小学校で文化祭のバザーに行くわ」
「おお、ほんなら、父さん、夕方の買い物しとくわ♪ねずみ・・お昼はあなたが好きなピザにしようか?」
「イ~~~~!イヤッホォウ~~イ♪」

【teresero(第三)】

ママ他、一家は文化祭へ行きました。
ばあさんじいさんは、大阪から今日戻ります。
桜の葉はとめどもなく舞い散ります。
少し風も強くなりました。
赤い自転車で近くのスーパーへ一人で出かけましたが、しみじみ幸せを感じずにはいられません。性根やさしく元気な子供たち。。。世界中地の果てまで探しても2度といないと思えるくらい気立てがよく前向きで明るく、そしてとびっきり美人の妻。子供の頃、いつも呪いの言葉ばかり陰で吐きかけていたが、内心心底尊敬できる父と母。。。そして、記憶に今でも残る亡き偉大な祖父に旅好きの血を引き継いだオチャメな祖母。
そんな、緩やかで気持ちのよい休日が私の胸のうちをコバルトブルーのキャンパスに思いっきり描きたいような、そんな昼下がり。。。

【cuarto(第四)】

デリバリーのピザを食べ、夕刻のお誕生会に向けて、みんなでしばしお昼寝タイム。

そしていよいよ夕刻、待ちに待ったケーキの入刀です♪
そのとき、
「なんかお腹痛い・・・」とわんわん。
「えっ??あたしも」
「な、なんでだろ・・・父さんも・・おまえはどうなん??」
「わたしも、さっきゆるいの出たのよ・・」
「これって??!」
原因はなんでしょう?今朝は芋カユにたまねぎとカボチャとワカメの味噌汁。
昼はデリバリーのポテトグラタンピザ、ブルーチーズイタリアン、焼きソバピザ、トマトピザ
で、夜ななべやきうんどんと文化祭のバザーの寿司・・。寿司は子供た食べてない・・。
ねずみがまずトイレへ駆け込みました。
「はよでてぇ~~!」
「ねずみぃ~~大丈夫~~~??どしたんだろか?出てこいよぉ・・・もれるぅ~~」とわんわんたまらずドアこじ開ける・・・。
「はぁ~~、ぬくいけん、ここにすわっとったんよ♪」あのなぁ~、ねずみ非常時やぞ!
「ま、まあ、ほんでも儀式だからデコレーションケーキも買ってあるから、ろうそく消すのだけはしとこか・・」と、ママ。
「い、いや・・・パパダウン・・寝るわ」
で、しかたなく一族郎党、母屋からすごすご新館へ移動。ケーキはばあちゃんたちも夜遅く帰るから、明日ということで・・。
「でもなんで、くまくんだけピンピンしとるんやろ??」
ウッタタァ~~♪とクマ君、今日はカンベンしてくださいまし・・・もう寝るから・・・・。
「パ、パパァ~~!!」
「なんや、わんわん!声かけるな・・アタシがなんでイチバン症状悪いんやろ・・」
「パパ~~!くまくん!なんかズボンの裾からポタポタ黄色いお汁落ちよるっ~~!!」
「え??なんです??え?え?くまくん?」


ギエッ~~~~~~~~~~



きっちり顛末つけた、、、絶叫家族へ、ようこそ。。。。




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