癒しの羽

癒しの羽

1.出会った日



 ラドラスの落日後、ボクはカレギア城の中で暴走していた。その暴走のせいでボクは・・・記憶を無くした。ボクはどんな人でどんな風に生きてきたのかなんてものは、覚えていない。カレギア城での暴走が終わると力尽きたボクはその場に倒れ、その後どうなったかは分からない。
 気がついて起きてみると、そこはカレギア城の客室で、ベットの上に横たわっていた。体のあちこちが痛かった。
「ボクは何でここにいるのかなぁ・・・」
それはボクにも分からない。誰かがここまで運んできたのだろう。すると、ドアの向こうから足跡が聞こえてきた。誰がくるのかボクは何故だか、とてもわくわくしていた。
「コンコン」
と、ドアのノックの音が客室に響きわたった。そしてドアが開く。
「気が付いたようだな」
その声の持ち主は、ガジュマの男の人だった。とても強そうな、正義感の強い瞳をしていた。
「君は・・・誰?」
恐る恐る聞いてみると、
「俺の名は、ユージーン・ガラルド。カレギア軍王の盾の隊長だ」
「ユージーン・・・。ボクは誰なのかな・・・」
「・・・お前には記憶がないのか?」
そう・・・ボクには記憶がない・・・。何もかも忘れてしまった・・・。
「ボクには記憶がない・・・。名前も何もかも分からないヨ・・・」
「それでは・・・これからマオと名乗るがいい。古代カレギア語で『無』を表す言葉だ。気に入らないか?」
マオ・・・ボクはマオ・・・。
「うん、なんかとってもボクにぴったりな感じがするヨ!・・・でも、ボクこれからどうすればいいのかな・・・」
「行く当てがないのならば、ここの王の盾の兵士となればいい。お前には炎のフォルスがあるからな。分からないことがあったら、俺が教えてやる」
「うん、ボクは記憶がないから、思い出すまでユージーンについて行くことにするヨ」





まだ途中まで。

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