むかしむかし、ある森のなかにぷろずきんちゃんという男の子がすんでいました。
 ぷろずきんちゃんはとても美しい美少年でしたが、おかあさんの趣味により、いつもまっかなずきんをかぶらされていました。ぷろずきんちゃんはそんなおかあさんのもとで育ったので、とても生意気でひねくれた子供に育っていました。

 ある日ぷろずきんちゃんは、おかあさんにたのまれて、森のおくにすんでいる御母堂に貢ぎ物をとどけるため、家をでました。
 もちろんあかあさんに脅されたのでしぶしぶでてきたのです。ぷろずきんちゃんはひどい悪態をつきながら、春ののどかな道を歩いていました。
「・・・・・・あのアマ・・・なんで私がこんなことしなけりゃならないのですか・・・・・」
 空はきれいに晴れわたり、小鳥のさえずりがひびき、花は咲き乱れ、とても平和なこの道で、ぷろずきんちゃんのまわりだけがまっくらです。負のエネルギーを放出しまくっているぷろずきんちゃんをみた小鳥はさえずりをやめ、小動物はにげまどうしまつです。

 そんな怪しいぷろずきんちゃんを、くさかげからじっと見ているオオカミがいました。
「・・・あの女の子はとてもおいしそうだペチ!今日のおひるはあの女の子にするペチ♪」
 オオカミはぷろずきんちゃんを女の子とかんちがいしているようです。まさかまっかなずきんなんてものを男の子がかぶるなどと思っていないのでしょう。
 と、いうわけでオオカミはさっそくぷろずきんちゃんに近づきはじめました。
「いただきますペチ~!」
 ぷろずきんちゃんにせまるオオカミ、しかし・・・・・
「・・・・じゃまです」
「・・・・・・・・ペチ・・・・?」
 ぷろずきんちゃんのするどい眼光におされ、オオカミはおもわず足をとめてしまいました。
 ぷろずきんちゃんはそんなオオカミには目もくれないですたすたと森のおくへいってしまいました。
「・・・・・すごい負のエネルギーペチ・・・・・・・これはひとすじなわではいかないペチね・・・」
 今日を生きのびるため、オオカミはぷろずきんちゃんと戦うかくごをしました。すべては生きるため・・・・・
「あの子はきっと森のおくにすんでいる御母堂のいえへいくペチ。さきまわりして食べてやるペチ」
 こうしてオオカミは御母堂のいえへむかって走っていきました。

「あぁ~ひまね~」
 まいにちまいにち森でひとりですごすLOVEサー帝は、あまりのたいくつさにあくびをしまくっていました。とりあえず日課のラケットのすぶりをおえて、ひるねでもしようと思っていたところでした。なにもすることがないからねるのであって、けしてひるねが趣味ではありませんからあしからず。
 LOVEサー帝・・・通称御母堂は、もういちどおおきなあくびをすると、そのままベッドにたおれこみ、すやすやとひるねをはじめました。

 そのすぐあと、オオカミがLOVEサー帝の小屋へたどりつきました。
 まどから中をのぞいてみると、LOVEサー帝はぐっすりねむっています。オオカミはこれをみて、堂々といりぐちから中へはいっていきました。さびのついたドアはギィー、といやな音をたてましたが、LOVEサー帝は目をさましません。
 オオカミは、とりあえずこのじゃまなLOVEサー帝をたべてしまうことにしました。
「まずはあの女の子のまえに前菜ペチv」
 オオカミはなんと、LOVEサー帝をまるのみしてしまいました。オオカミはそのままLOVEサー帝の服に着がえ、ベッドにもぐりこみました。
 と、そこへちょうどぷろずきんちゃんがはいってきました。ぷろずきんちゃんはベッドわきのテーブルに貢物のかごをおき、ベッドをみました。
「御母堂、ここに貢物はおいておきましたからね。・・・・・まったく、めんどうな人だ・・・」
『来たペチ。もっとちかづくペチ・・・・・』
「・・・・・御母堂・・・なんかまえより太ってませんか・・・・?食っちゃ寝のせいかつをしているんでしょう。まったくだらしのない・・・・・」
 ぷろずきんちゃんがベッドに1歩ちかづいたその瞬間をみはからい、オオカミはもとから大きかった口をさらに大きくしてぷろずきんちゃんをひとのみにしてしまいました。
「・・・・・・・この味は・・・男の味!!うえ~!きもちわるいペチ~!!!男はたべない主義なのにペチ~!!」
 やっとぷろずきんちゃんが男だと気付き、きぶんを害したオオカミは、外のしんせんな空気でもすおうと、小屋の外にでました。
 と、そこへ何をしに来たのかぐうぜんとおりかかったゴド子様がいままさに吐く、といったじょうたいのオオカミをみつけました。ゴド子様はオオカミが何をしているかまったく見当もつかなかったので、とりあえず好奇心をみたすため、この生物を観察することにしました。
「・・・・・・・・・きもちわるいペチ・・・うぇぇぇぇぇ・・・・・・・・・・」
 なんと、オオカミはそのままさっき食べたふたりを吐きだしてしまいました。
「うぅ・・・・!」
「あぁ~せまかったぁ~」
 無事にだっしゅつしたぷろずきんちゃんとLOVEサー帝。まだ青くなっているオオカミをみると、たちまちその形相が恐ろしいものへと変わっていきました。
「よくもたべてくれましたね・・・・」
「ワタクシをだれとこころえて・・・・?」
「ペチ――――!!!!」

 数十分後。
「家来にしてくださいペチ」
 なにがあったかはしりませんが、オオカミはすっかり改心したようです。と、いうかかなりおびえているようにも見えます。
「・・・・・・ところで、ワタクシはなぜたすかったのかしら・・・?」
 LOVEサー帝がなにげなく目をやると、そこには先ほどからの光景をたのしんでいるゴド子様がいました。ゴド子様はにこやかな笑みをうかべ、背には後光がさしていました。
 そのあまりの神々しさに三人はおもわずひざまずいてしまいました。
『あぁぁぁきっとこのおかたが助けてくれたんだわ・・・・』
『か・・・・神のこうりんだぁぁ・・・・・』
『何だペチこのおんなはぁぁぁ』
「家来にしてください!!!!」
 ぷろずきんちゃんとLOVEサー帝はその神々しさに魅せられ、ゴド子様に忠誠をちかってしまいました。
「・・・・・・ペチも!!」

 こうしてゴド子様はおもいもよらぬところで部下を3人もてにいれてしまいましたとさ・・・




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